日記
犯罪系ファンタジー (20:18)Edit

と続いてきたやりとり。ここまで重要なポイントが複数ありすぎると、何をどういっても論点をさらに拡散させるだけって気がするんで、総論としての意見を書くのはパスしつつ、

率直に言えば、エンターテイメントだから許されるなんてことを思ってる訳はない。口には出すけどね。それが一番安易で経済的な理由だから。たとえ虚実でもエンタメだから許されるでしょ、という台詞は非常に使い勝手が良いから。

ってのがこの関連では一番わかりやすい考え方だった。提供する側は商売なので、いろいろ問題があり得るとしてもそれが致命的ではない限りは、半分思考停止しつつ建前論でごまかしつつ商売を続けます、といった感じか。雑誌とかで提灯(気味の)記事を書くライターなんかも同じような感じだし。

ところでこういう「犯罪なのに、それが犯罪だと明示されずにエンターテインメントとして提供されている」ものとしては、アダルト以外にも暴走族ヤンキーものマンガとかがあるわけですけど、あの辺に関してはみなさんどう思っているんでしょうね? あと最近では流行らないけれども、任侠もの(ヒロイックに描く系)もそうだよね。あと、尾崎豊の歌(盗んだバイクで走り出す〜)なんてのはどうだ?

あれなんて18歳未満にも(というかそのあたりを中心に)提供されているし、その影響を受けているバカ者もとい若者が結構たくさんいて、世の中に迷惑をかけている率は結構高いんじゃないかと思っているんだけど。

ちなみに俺の場合は、影響を受けた若者はバカだなーと思うけれども、それで「そういうマンガはいかん」とはあまり思わない。いちいち「ここで描かれている行為は犯罪行為なので決して真似はしないでください」とか注釈がついていたら興ざめだし。

ただそのあたりのことを考えると、判断力のない子供にその手の(アダルト/暴力)コンテンツを提供するなというPTA的な考え方も理解できるんだよな。PTA的な考え方の人たちが定義する「子供」のくくりには納得できないけれど。年齢以外に「子供」を定義するいい方法があったら、そういうアプローチもいいかもしれない。

Published At2003-03-01 00:00Updated At2003-03-01 00:00