日記
オレオレ著作権 (16:21)Edit

という言葉がなんとなく思い浮かんだ。

「俺だよ、俺」

「ん? 誰? もしかして著作権?」

「そうそう、俺、著作権だけど」

といった感じで、相手に著作権の話だと思いこませて話を進める。しかし、よくよく聞いてみると、どうもそれは著作権本人ではない。

「お前、本当は著作権じゃないだろ!」

「何言ってんだよ、俺だよ、著作権だよ」

「じゃー、著作権だって証拠をみせてみろよ」

「え、どこから見ても俺ってば著作権じゃん」

「だって、さっき言ったこれとかこれとか、全然著作権じゃないじゃん」

「だって、俺ってば創造性があるじゃん。作った人間には権利があるじゃん」

「それは著作権じゃなくて、著作者の権利でしょ」

「著作者の権利、略して著作権じゃん。やっぱ俺、著作権じゃん」

法律に基づく著作権の話をしたいのならば、「俺はこう解釈する」「俺にはそう見える」だけじゃなく、具体的な事例やら判例やらを根拠として持ち出さないとね。著作者には権利がある(主張はできる)けれども、その実効範囲は著作権法によって制限されているわけだし。

別に事例や判例が絶対的な根拠ではない(後々覆ることがあり得る)けれども、単なる「オレオレ解釈」をどれだけ書き連ねたところで、法的な権利が有効かどうかを判断するための根拠としては、まったく意味を持たない。それとも法的な権利の話ではなく、情緒とか道義とかの話をしたいの?>highbiscusさん

Published At2005-07-09 00:00Updated At2005-07-09 00:00