テニス観戦記
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ATP500バーゼル準々決勝(QF)錦織 vs. ククシュキンをGAORAが緊急生放送することが決まった模様。うちはGAORA HDじゃないから、下手したらTENNISTVの方が画質がいいかもしれないけど、気軽に録画できるのはありがたい。

と思ったけど、まだ電子番組表が更新されていなくて、番組録画予約ができないなー。GAORAは番組延長とかの電子番組表への反映も遅くて、せっかく放送延長されても(録画機器が自動延長に追随する機能を持っていても、番組表情報が変わらなければ追随しようがないから)録り逃すことが多い。WOWOWよりも先にテニス放送に力を入れていた局だからありがたい存在ではあるけど、この辺の放送局として基本的な部分を何とかしてくれないかな。システム的にどうともならないというわけじゃないでしょ?

おや、ITF台北100000ドルで、土居が伊達と当たっちゃうのね。土居が今609ポイントで111位、伊達が564ポイントで116位。どっちもここで上位進出してポイントを稼いで、来年の全豪本戦入り安全圏までランキングをあげておきたいよなー。

で、ふと女子の日本人ランキングを見たら、いつの間にか瀬間詠里花も120位までランキングをあげてたのね。奈良は167位か。今年の初めは土居と奈良二人でWTAレベルを駆け上がっていることを期待していたのに。土居はぎりぎりWTAレベルに踏みとどまり、奈良はずるずるとITFレベルまで戻ってしまったか。

さて、錦織 vs. ククシュキンが始まった。錦織、立ち上がりからブレイクポイントを握るが取り切れず。でも、今日も調子は悪くなさそう。続く錦織のサービスゲームもブレイクポイントを握られつつ、何とか逃れる。

ククシュキンのプレイは初めて見る。今のところ粘り強くてミスが少ないストロークだけど、あまり攻めは早くないし、攻めのパターンも比較的わかりやすくリスクを負ってアタックしてくるタイプ。攻撃バリエーションが多い錦織の方が自力は上に見えるけど、あのアタックががんがん入ってくるようだと錦織も厳しくなるだろうな。

錦織、相手のいいアプローチショットに対して、ブロック気味にカウンターのパッシングショットを打ち、それがポール回し気味にサイドラインをかすめる偶然的なスーパーショットでブレイク。

ブレイクされたククシュキンは、アタックの精度が落ちてアンフォーストエラーが目立ち始めた。錦織サーブアンドボレーを見せる余裕。いつもぐだることが多いブレイクした後のサーブゲームをラブゲームでキープ。

ククシュキン、ファーストサーブが入らなくなったな。そして、錦織が再度ブレイクして2ブレイクアップ。

錦織本当に強くなったなー。ギルバートにしばらくディフェンシブなプレイを鍛えられたのが、元々持っていた攻撃力の高さといい感じで融合して、安定したストロークの中でプレッシャーをかけつつ、取りたいポイントは持ち前の攻撃力やクリエイティブティの高いプレイでもぎ取ることができるようになった。サーブもまだ安定感は物足りないけど、クオリティのアベレージが本当に高くなった。

とか言っていたら、錦織あっさりブレイクバックされた。やっぱりブレイクした後のサーブゲームがぐだるなー。さらにアンフォーストエラーを連発して、ククシュキンがあっさりキープ。

さらにサービングフォーセットの出だしをダブルフォルトしたけれども、そこからちょっとギアを上げて、きっちり攻めきってファーストセット先取。

錦織セカンドセットの出だし、一気に攻め込むかと思いきや、ドロップショットを2個もミスってあっさりキープされる。そして、その後の自分のサーブはあっさりブレイクされる。なんじゃそりゃ、と思ったら次のゲームをブレイクしてタイに戻す。なんかぴりっとしないなー。

セカンドセットはお互いミスだらけで、ミスをしなかった方がポイントを取るという、しょうもない展開になっちゃってるな。ドロップショットとか深い球はいい球があるけど、アタックしたいい球はほとんど出てない。

ククシュキン、ブレイク先行されて目が覚めたか。いい攻撃が出るようになってきた。錦織も対応はしているけど、自分からの攻撃はまだほとんどできてないな。そして錦織はあっさりブレイクバックされた。

錦織、ずいぶん疲れた顔をしているな。肉体的な疲労なのか、精神的な疲労なのか。まさか体を痛めてるとかはないよな。ククシュキンはミスは多いけどウィナーも増えていて、ぎりぎりの綱渡りがいい方に転んでいる感じ。

錦織、セカンドセット5-5、ククシュキンのサービスゲームの40-30から突然やる気を出して、自ら攻撃してポイントを取ってデュースに戻した。何きっかけかわからないけど、突然モチベーションが復活したのか。でも狙ったフォアのダウンザラインが外れて結局ククシュキンがキープ。

錦織のモチベーションがここに来て突然復活してるな。さっきまでの相手に合わせて打っているだけという感じから一変して、自分からポイントを取ろうとする意思を感じる配球になってる。でもそこでダブルフォルトか。そして結局長いストローク戦の最後は錦織がミスして、セカンドセットはククシュキンが7-5て取り返した。

ファイナルセット出だしから、錦織はだいぶ攻撃するようになった。それほど調子は上がらず、ミスは多いんだけど、それでも最初のゲームからブレイクしてスタート。

結局セカンドセットからはメンタルの戦いだったなー。単にぐだっているというよりは、思い通りにいかない中でどうやってポイントを取っていくかの試行錯誤を、お互いに繰り返している感じだった。そして、ファイナルセットの後半は削れていく体力まで影響してきて、本当に消耗戦って感じになってしまった。

錦織は、何度もドロップショットをミスしていたように、たぶんタッチ系ショットの感覚がいまいちだったせいで、自分のプレイの幅をうまく活用できなかったんだろうな。特にバックハンドの打ち合いが長く続いたときに、そこから展開することがうまくできずに、何となくラリーにつきあってしまうことが多かった。

最後の最後に錦織はちょっとだけクオリティを上げることができ、逆にククシュキンは体力切れで思い通りに動けなくなっていたのが、勝負を分けた感じか。

  • 錦織 def. ククシュキン 6-4 5-7 6-4
そういえば錦織は1回戦はサーブをかなりクイック気味に打ったりしていたのに、今日は普通にためを作って打っていたな。この間のは試してみただけだったのか?

Published At2011-11-05 01:06Updated At2011-11-05 01:06