テニス観戦記
ATP1000パリ決勝Edit

ATP1000パリ決勝。

  • フェデラー def. ツォンガ 6-1 7-6(3)
フェデラーがかつてのナルバンディアンのようにシーズン最後にポイントを稼ぎに来たな。これでバーゼル、パリと合わせて1500ポイント。今年のマスターズ初勝利&パリマスターズの初勝利のおまけ付き。

ツォンガは、フェデラーに勝つためにいつもよりもちょっと無理に攻撃する球を増やしていたけど、大事なポイントでその成功率が低かったな。フェデラーが、ツォンガに攻撃された球を苦しい体勢(特に超ライジング)からうまく返していて、強打を何度も続けなければポイントが取れなかったのもきつかった。

一方のフェデラーはいつも通りの攻撃的なプレイで、スーパーフェデラー状態じゃなかったからそこそこミスもあったけど、大事なポイントではとてもいいプレイをできていた。特に欲しいポイントをネットに出て取りに行くプレイの確率が高かったな。

あと、フェデラーは最近フォアハンドのランニングショットの切り返しがあまり良くなかったんだけど、この試合を見る限りでは、全盛期並みにいいショットを打っていた。フットワークが復活してきたのかな?

あと、おそらくナダル対策のために去年辺りから増やしていたバックハンドのストレートへの強打が、威力はあるけど確率が悪くていまいちぎくしゃくしていた感じだったのが、今回はだいぶ自然な感じのショットセレクションの中に組み込まれていた。

ただこれは、相手がツォンガだからあまりバックハンドの高い打点で打たされることがなく、無理せずスピンをかけやすかっただけかもしれない。最終戦でナダルやジョコビッチ相手でも、あのくらい自然にバックハンドストレートの強打を打てるかな。

ともかくこれで最終戦、トップ4の戦いがだいぶ楽しみになった。パリを回避して体調万全のナダルと、コンディションばっちりでバーゼル、パリと連覇してきたフェデラー、肩の不安があるが今シーズンを圧倒してきたジョコビッチ、直前で失速したがアジアシリーズを圧倒してきたマレー。トップ4のグループ分けはどうなるだろうなー。

Published At2011-11-14 06:58Updated At2011-11-14 06:58