テニス観戦記
ATPツアーファイナルズ2日目Edit

グループA マレー vs. フェレール

立ち上がりレシーブを選んだマレーは、比較的積極的に攻撃するが実らず。

フェレールもレシーブはいいが、マレーのサーブは簡単には攻撃できない。マレーのドロップショットのミスが早くも目立つ。

ストローク戦はマレーに余裕がある。ただし基本に忠実にしっかり安全な強打を続けるフェレールも悪くはない。

マレーは、じっくり打ち合えばいいのに、なんで我慢できずに打ち急いでミスして、フラストレーションためてるんだ。

結局、我慢強く打ち合って、すごい守備を見せて、ときどきはしっかり自分からも攻撃できたフェレールが、サーブが37%しか入らず、我慢が効かずに攻撃しようとするとミスが出ていたマレーから、6-4でファーストセットを奪う。

と思ったら、マレーは足を痛めているのか。メディカルタイムアウトをとって、左足の付け根あたりをマッサージし始めたな。

フェレールの安定感と、マレーの不安定感。

マレーは攻撃力を削って安定感と勝負強さを身につけたはずなのに、この試合を見ていると、安定感を削って攻撃している割にはミスが多いという、一番ダメなプレイスタイルになってるな。

セカンドセットはブレイクが行ったり来たりのシーソーゲーム。いつもならばマレーの攻撃力次第の展開になるところなのに、どちらかというとぶれないフェレールの方に強さを感じるな。これだけfuck、fuck言っているマレーはだめだ。勝負してミスしているんじゃなくて、集中しきれずにミスしているだけだ。

そして、最後までぶれずに自分のプレイスタイルを貫き通したフェレールがセカンドセットを7-5で取り、ぐだぐだミスだらけのマレーを破った。

グループAの中では一番楽な相手だったはずのフェレール相手に、こんなぐだぐだした試合しているようだと、もうマレーはこの大会だめかもしれん。あのアジアシリーズの爆発は何だったんだよ。となると体調が万全でなくても1位抜けはジョコビッチかな。2位抜けはフェレールかベルディヒか。

  • フェレール def. マレー 6-4 7-5

グループA ジョコビッチ vs. ベルディヒ

さて、ジョコビッチの体調はどうだろう。

どちらもストロークは強打せずにじっくりといく展開からスタートしている。ジョコビッチは最近そういう立ち上がりが多いけど、ベルディヒは挑戦者としてもっと出だしからペースを上げてくるかと思ったら、そうでもないな。ジョコビッチ、フットワークは特に悪くない。

ジョコビッチのサーブゲームはダブルフォルトスタート。ジョコビッチはストロークを強く打ち始めたけど、ベルディヒが対応している。早くもブレイクポイント二つ握られる。じわじわ前で勝負したベルディヒが二つ目のブレイクポイントを取りきった。

ベルディヒはいつも通り平均点の高いプレイ。サーブもストロークもネットプレイもフィジカルも、すべてがトッププレイヤークオリティ。これで大事な試合やポイントでギアを上げる能力があれば、トップ4にも食い込めるのに。

ジョコビッチは特に体力的な問題はなさそう。サーブもストロークもしっかり打てている。けれどもそれにベルディヒがしっかり対応し、ベルディヒが4ゲーム連取して4-0。が、そこでちょっと気が抜けたか1ブレイクされて4-1。

ジョコビッチがじわじわと調子を上げていく。ベルディヒはブレイクポイントを握られつつも、ぎりぎりサーブでかわす。何とか序盤のリードを保ってファーストセットは6-4でベルディヒ。

セカンドセットに入ってもジョコビッチのペースは落ちない。ベルディヒの対応が間に合わなくなってくる。ジョコビッチが1ブレイクして3ゲーム連取。セカンドセットは6-3でジョコビッチ。

ファイナルセットはベルディヒがブレイク先行。しかしすぐにジョコビッチはブレイクを取り返す。どちらかというとジョコビッチが押し込むプレイが多いが、ベルディヒも負けずについていき、いいサーブと自分からの攻撃も増やして対抗。クオリティの高い戦いはそのままタイブレイクに。

ファイナルセット5-6から1本あったベルディヒのマッチポイント、ここを取り切れないのがベルディヒのもったいなさだなー。ジョコビッチがディフェンシブになったところから、遅い球をコースに打って2本振った後に勝負にいったフォアを大きくミスしたけど、コースでつないだ2本が余計だし、コースでつなぐんだったら、最後まで確率よくじっくり攻めればいいのに。

そしてファイナルセットタイブレイク。またもGAORAの罠でタイブレイク直前に録画が切れる。が、今回は学習したんで8時に試合状況を確認し、まだ試合が続いていたんで手動で続きを録画。おかげでこの試合は結果を先に知ってしまった。

タイブレイクも、ベルディヒが大事なポイントを取りに行った球をミスして決めきれず、逆にジョコビッチは厳しいポイントでもクオリティを落とさず取り切り、ジョコビッチが7-6(4)。

  • ジョコビッチ def. ベルディヒ 3-6 6-3 7-6(3)
このグループはマレーのできが悪すぎる。予想では3勝で1位抜けだったんだけど、この調子だと全敗してもおかしくないな。あるいは足の怪我を理由に途中でキャンセルしちゃうかな。

フェレールもベルディヒもとても良かったけれども、比べるとベルディヒの方ができがいいかなー。直接対決はおそらくベルディヒのストレート勝ち。ただし、競るような展開になったらフェレールの安定感とメンタルの強さが勝ってフルセットでフェレールが勝ちそうだ。

ジョコビッチはこの試合は怪我の影響を感じさせなかったけど、大会通して問題が出ないかどうかはちょっと微妙。ラウンドロビンはそれでも勝ち抜けそうかな。フェレールとの戦いで体力を削られないといいけど。マレーとは3試合目に戦うことになるけど、そのときにマレーがちゃんと出てくるのか、出てきたとしてマレーのコンディションやモチベーションはどうなっているだろう。

さて明日は早くもナダル vs. フェデラー。ツォンガ vs. フィッシュの方をライブで見るのはやめて早寝して、ナダル vs. フェデラーの方を早起きして見るか。

Published At2011-11-22 10:48Updated At2011-11-22 10:48