テニス観戦記
ATPツアーファイナルズ5日目Edit

グループB フェデラー vs. フィッシュ

ファーストセットを見ていて、さすがにこの組み合わせだとフェデラーの楽勝だよねーと思っていたら、セカンドセットに入ってフェデラーがぐだる。本当に最近はいつ誰が相手でも気が抜けないなー。結局セカンドセットは最後まで復活できないままに落としたが、ファイナルセットではしっかり切り替え、結局フェデラーの勝利。

  • フェデラー def. フィッシュ 6-1 3-6 6-3
でも、やはり昔のような圧倒的な強さと安定感というのは陰を潜め、調子のいい試合でもいったん調子を崩すと長引くなー。昔は相手が反撃しようとレベルを上げても、それをいなして相手のペースにさせなかったし、自分のミスが出始めても1ゲーム程度ですぐに調子を戻していた気がするが。

それでも、決勝トーナメントはやっぱりフェデラーが本命か。ただこの調子で不安定なところを見せたら、安定感抜群のフェレールに食われかねない。フェレールもいい選手だけど、トップ4がそろっている最終戦で優勝するイメージじゃないんだが。

グループB ナダル vs. ツォンガ

やっぱりこのコートだとツォンガの攻撃力がナダルのディフェンス力に勝っているな。ただ、この間のフェデラーほど圧倒できないのは、ツォンガのミスが多いからか。ツォンガのバックハンドはわかりやすく弱いからなー。攻撃力はあるけど安定感がなく、ディフェンス力が弱い。

ファーストセットはツォンガの攻撃をかわしきったナダルがタイブレイクまで持ち込むが、タイブレイクはサーブが強いツォンガが取り切って、ツォンガの7-6(2)。セカンドセットは競りながら、いいプレイと言うよりはお互いのミスがキーポイントとなって、ナダルが6-4で取り返す。ファイナルセットになるとナダルのミスがだいぶ増えてきた。ツォンガが2ブレイクアップ。しかしツォンガのメンタルの弱さ。サービングフォーザマッチをダブルフォルト2つで落としてしまう。しかしもうナダルのサーブは攻略されてしまっている。ツォンガがリターンを叩きまくり再度ブレイクし直して、6-3で勝利。

  • ツォンガ def. ナダル 7-6(2) 4-6 6-3
これでグループBは、フェデラー1位、ツォンガの2位抜け。

ナダルはしっかり休んで練習してきたけど、ラウンドロビン敗退か。プレイスタイル的にこういう速めのハードコートでトップ選手を相手にしたときにはどうともならないなー。前みたいにフィジカルを、特に膝を痛めつけながら戦えば勝てるだろうけど、それをやるとまた長期欠場の原因になってしまうし。もう一度ナンバー1やハードコートのグランドスラムを狙うのならば、今の制限されたフィジカルの使い方の範囲内で、何か新しい戦術を追加しなければならないだろうけど、いったい何があるだろう。速いサーブは肩に負担がかかりすぎたから、今度はスライスをもっと多用してみるというのはどうだろうか。そこからの超反応を活かしたネットプレイ。ってそんなのナダルじゃねーな。

Published At2011-11-25 14:50Updated At2011-11-25 14:50