テニス観戦記
ATPツアーファイナルズ6日目、準決勝、決勝Edit

グループA ジョコビッチ vs. ティプサレビッチ

  •  ティプサレビッチ def. ジョコビッチ 3-6 6-3 6-3

ファーストセットをジョコビッチが圧倒して取り、もしかして本気で最終戦を取るつもりでギアを上げてきたの?と思いきや、セカンドセット以降はティプサレビッチのいいプレイばかりが目立つ展開。結局圧倒的だった今シーズンは、怪我による失速で最後は尻つぼみに終わってしまった。ナダル同様、めいっぱいフィジカルを酷使すれば強いことは証明したから、今後はフェデラーのようにフィジカルコンディションを維持しつつ、どこまで安定した強さを維持できるかが課題か。

グループA フェレール vs. ベルディヒ

  •  ベルディヒ def.  フェレール 3-6 7-5 6-1
この大会はフェレール安定して強いなーと思っていたら、セカンドセットをベルディヒが巻き返し、最後はフェレールにしては安定感を失ってしまった。これは見事な体力切れ? これでフェレールはグループA、2位抜けになってしまうんで、準決勝はフェデラーと当たってしまうことになる。この失速状態でフェデラーと当たるのは厳しいな。

準決勝 第1試合 フェデラー vs. フェレール

  • フェデラー def. フェレール 7-5 6-3
最終戦というよりは、普段の大会のフェデラー vs. フェレールといった戦い。まだ元気があって調子が良かった大会序盤のフェレールだったら、もっといい勝負ができたかもしれないのに。

準決勝 第2試合 ツォンガ vs. ベルディヒ

  • ツォンガ def. ベルディヒ 6-3 7-5
フィジカル的なスペックは同じくらいだけど、闘争心は倍くらい違いそうな二人の戦い。このクラスの戦いになると、最後までしっかり攻撃できる方が勝つことが多いな。ベルディヒは下位への取りこぼしの少なさだけでなく、上位に対してアップセットできる攻撃するメンタルが欲しいところ。まあこのクラスになってしまうと、上位と戦う機会自体がそれほどないんだけど。

決勝 フェデラー vs. ツォンガ

  • フェデラー def. ツォンガ 6-3 6-7(6) 6-3
安定して強いフェデラーと、強引に勝負してエラーも多いがポイントをもぎ取る能力も高いツォンガの戦い。普通だったらフェデラーが競り勝ち、ツォンガのできが良ければツォンガがスーパープレイで競り勝ちそう。

序盤はフェデラーが安定感でツォンガを上回ってファーストセット先取。セカンドセットも同様の展開だったのだが、最近のフェデラーの悪いパターン&ツォンガの捨て身の攻撃で、フェデラーのサービングフォーザチャンピオンシップをツォンガがブレイクバック。さらにタイブレイクの1ミニブレイクアップからフェデラーが2本サービスポイントを取れば勝つというところからも、ミニブレイクバックされてしまい、セカンドセットを落とすフェデラー。

ここでツォンガが乗ってきそうな展開だったんだけど、フェデラーはファイナルセットの序盤何とか踏みとどまって流れを対等に引き戻す。お互いいいプレイを続けながらの3-4のツォンガのサービスゲームをフェデラーがブレイクし、今度こそはきちんと試合を締めて、フェデラー6回目の最終戦優勝。

大事なポイントやゲームを取りきれない勝負弱さが目立ってきたフェデラーだけど、それでもフィジカルコンディショニングまで含めればまだまだナンバー1復帰もあり得るか。ただ、ピークコンディション同士の戦いだと、年齢的な問題もあってさすがにトップ4の中では分が悪い。現状でもGS中心のスケジューリングで戦っているけど、ここから先はナンバー4以内を維持しつつ、本気でウィンブルドンだけを取りに行くようなスケジューリングの方がいいのかもしれない。ただ、普通の大会に出てもそれなりに勝っちゃうからなー。もっと大会出場数を絞るべきか。

Published At2011-11-28 09:34Updated At2011-11-28 09:34