テニス観戦記
2012全豪オープン6日目Edit

  • Novak Djokovic(SRB)[1] def. Nicolas Mahut(FRA) 6-0 6-1 6-1

ジョコビッチは絶好調を維持。ここまでの失ゲーム数は10。獲得ゲーム数は54。もちろん失セットはなし。ほかにも調子がいい選手はいるけど、これはもう圧倒的だね。トップ4同士の直接対決じゃないと、まともな勝負にならないか。

  • Lleyton Hewitt(AUS) def. Milos Raonic(CAN)[23] 4-6 6-3 7-6(5) 6-3
久しぶりに見たヒューイットは、なかなか元気だった。相変わらず走れているし、ミスが少ない。ラオニッチのサーブをしっかり返せていた。次のジョコビッチは無理だろうけど、このくらい戦えているならば、まだ順位を戻せそうだな。
  • Andy Murray(GBR)[4] def. Michael Llodra(FRA) 6-4 6-2 6-0
マレーはそろそろ苦戦したりするんじゃないかと思っていたけど、今回は安定している模様。さすがに3回戦まで安定している状態ならば、ジョコビッチに当たるまでは負けないかな。
  • Ekaterina Makarova(RUS) def. Vera Zvonareva(RUS)[7] 7-6(7) 6-1
優勝候補2番手に上げていたズボナレワがこんなところで負けてしまった。
  • Richard Gasquet(FRA)[17] def. Janko Tipsarevic(SRB)[9] 6-3 6-3 6-1
ティプサレビッチ優勢の接戦になることを予想していたんだけど、ガスケがストレートで勝利。試合見てないんだけど、ティプサレビッチの体調が悪かったの? それともテニスの内容でガスケが圧倒したの? 後者だとすると今回はなかなかいいガスケみたいだ。
  • Mikhail Kukushkin(KAZ) def. Gael Monfils(FRA)[14] 6-2 7-5 5-7 1-6 6-4
モンフィスもこんなところで負けてしまうとは。
  • Kei Nishikori(JPN)[24] def. Julien Benneteau(FRA) 4-6 7-6(3) 7-6(4) 6-3
そして錦織。今回も苦しい戦いだったねー。錦織自体の戦術は、エブデン戦みたいな自滅パターンではなく、去年からの安定感のある強い戦い方だったんだけど、やはり疲れがあったのか、時々不安定になる時間があって、リードしても守りきれない展開が続いた。

まあ疲労はベネトーの方が最終的にはきつそうだったけど。あと、ベネトーが長いストローク戦を避け、リスクを取って前に出る攻撃をうまく使っていたのも苦戦した理由だったか。

最初から最後までとても苦しい試合展開だったんだけど、それでもきっちり勝利できたのはすごい。

特に最後の方はどちらもかなり疲労が隠せない状態になっていたんだけど、そこでベネトーはミスが早くなったのに対して、錦織はミスが少ない安定した戦いを継続した辺り、フィジカル的に強くなったことを感じる。

特に終盤に、サーブやストロークで無理な強打をしていないのに、今までよりも力強い球が行き始めたのがすごかった。錦織の場合は、自分の意思で強引な強打をしようとしているときよりも、ナチュラルに打つ球に勝手に力がこもってくるような時が非常に強い。

さてこれで次は今大会調子が良さそうなツォンガ。さらに7日目には伊達とのミックスダブルスもある。フィジカルコンディショニングが非常に難しいスケジュールだけれども、ミックスダブルスでいまいち決定力が低いネットプレイの練習をしつつ、ツォンガ戦に備えて欲しい。

  • Rika Fujiwara(JPN) /Ayumi Morita(JPN) def. Iveta Benesova(CZE)[10] /Barbora Zahlavova Strycova(CZE)[10] 6-4 3-6 7-5
藤原紀香藤原森田ペアが2回戦を突破した。森田もダブルスでネットプレイを鍛えて、シングルスでの決定力強化に活かすことができれば、これからさらに強くなれそう。森田はWTAレベルでこなす試合数が少なくなりがちだから、ダブルスにも積極的に出て試合数をこなした方がいいし。ここでランキングを上げれば、藤原と二人で出られる大会も増えるのでは。まあ藤原が森田と一緒にツアーを回るのは、シングルスランキング的に厳しいが。

7日目の注目試合は以下。

  • Kim Clijsters(BEL)[11] vs. Na Li(CHN)[5]
  • Bernard Tomic(AUS) vs. Roger Federer(SUI)[3]
  • Caroline Wozniacki(DEN)[1] vs. Jelena Jankovic(SRB)[13]
  • Kimiko Date-Krumm(JPN) /Kei Nishikori(JPN) vs. Gisela Dulko(ARG) /Eduardo Schwank(ARG)
クライシュテルスとリーナという、優勝候補がここでぶつかってしまう。GSでの実力とシード順がかみ合っていないから、この辺りからもったいない組み合わせが増えてきそうだ。

トミックのテニスがフェデラーにどこまで通じるか。フェデラーの早い攻撃をトミックが守りきれずにフェデラーが圧勝すると予想しているけれども、フェデラーの攻撃をトミックがいなせるようならば、トミックの潜在能力はトップ4に匹敵する。去年の全米ではジョコビッチ相手にもうまくいなせていたから、フェデラー相手にも通じる可能性はある。

ウォズニアッキとヤンコビッチも、GSならばほぼ互角の戦いになるだろうか。同じようなディフェンシブな選手同士の長い戦いになりそう。

そして伊達と錦織のミックスダブルス。相手はどちらもダブルス巧者のペア。ほぼ勝ち目はないだろうけれども、うまいネットプレイヤーと実際に戦っていろいろ試せるのは、次のツォンガみたいなネットプレイもうまい選手と戦うときの参考になりそう。マーガレットコートで女子ダブルス、レジェンドダブルスの後の3試合目だから、日本時間11:30~12:30に開始かな。WOWOWは録画放送予定らしいが。

Published At2012-01-22 10:22Updated At2012-01-22 10:22