日記
磐梯行 5月1日 ガス欠Edit

5月1日から磐梯方面に旅行に行ってきた。5月1日は予想外に早く起きることができたので、朝10時過ぎに出発。空いている東北道を北へと向かった。宿は五色沼付近に取っていたのだけれども、まっすぐ宿に向かうのはつまらないので、わざと福島西ICまで行って、そこから磐梯吾妻スカイライン、磐梯吾妻レイクラインを経由して宿へと向かうルートを選択。

福島西ICで高速を降りたところでガソリン残量があと1目盛り程度となっており、ガソリンスタンドを探しながら磐梯吾妻スカイライン方面へと向かったら、いつのまにやらガソリンスタンドなど全くない山の中に入っており、結局給油できないままに磐梯吾妻スカイラインの入り口料金所についたときには、ガソリン残量はあと0.5目盛りほどになっていた。料金所のおじさんに道のりを聞くと38kmあり、ガソリンスタンドは区間内には存在しないという。

うちの車の燃費は通常10km/l弱。ガソリン1目盛りでだいたい30kmくらい走れる。燃料メーターでマイナス0.5目盛りあたりまでは走った経験があるので、燃費のいい山道ならばぎりぎりなんとかなりそうな距離だ。磐梯吾妻スカイライン入り口に着くまでのガソリンスタンドがない道もかなり長かったし、引き返しても結構ぎりぎり気味だ。ならば燃費よく走って先に進んだ方が、今後のスケジュールを考えてもよさそう。

というわけで、残り0.5目盛りのガソリン残量で磐梯吾妻スカイラインに突入。途中眼下に福島市を臨む場所や、硫黄臭がする火山跡地っぽい場所など見所がいくつかあったのに、それらには目もくれず最高燃費運転だけを考えて、ひたすら山道を進む。無駄な減速をしないように運転したため、乗り心地がかなり犠牲にされてしまい、後ろの席ではムスコが車酔いをしてかなり気分が悪そうな表情になっていった。それでも山の中でガス欠になるよりはマシと、心を鬼にしてそのまま進む。

道程の三分の一も過ぎる前に、ガソリン残量は残り0目盛りとなった。しかも、磐梯吾妻スカイラインは単純に上って降りる山道ではなく、尾根沿いを上ったり降りたり繰り返しながら先へと進むタイプの道だった。後半下りが連続すればそこで燃費を稼いでなんとかなるかも、という淡い期待が徐々に薄れていく。後半はもはや最後まで行き着くことよりも、いざアクセルを踏んでも加速しなくなったときに、安全な場所で停車する方法を主に考えながら進んでいった。

しかし、道程の最後の2割に差し掛かったあたりからは、ほとんど下りが続く道に変わり、ほとんどアクセルを踏まなくても進むようになった。そこでカーナビに最寄りのガソリンスタンドを探させたところ、有料道路区間が終わって2kmほどのところにガソリンスタンドがあった。マイナス0.5目盛りあたりを差しているメーターをにらみながら、アクセルの反応をおそるおそる確かめつつ、なんとかナビが示したガソリンスタンドまでたどり着くことができた。ガソリンスタンドに車を入れ、止める。

しかし、どうもおかしい。変に荒れたスタンドだ。人の気配もない。まるで営業していないかのように見えるのだが、どこにも閉店などという文字は書かれていないので、それを信じて店の中をのぞいてみた。誰もいない。表の給油機を見てみると、片方の保証期間はすでに去年で切れていた。やばいこの店はすでに死んでいる。

次のガソリンスタンドをナビで探すと、次は6kmほど離れたところに2件あった。オクサンが片方を適当に選ぶ。エンジンがちゃんと再始動するかどうか不安になりながらもキーをひねったら、なんとかエンジンがかかった。再び神経をすり減らしながら6kmの道のり。なんとか次のガソリンスタンドまでたどり着いた。

しかし再び、停車しても店員は誰も出てこない。まさかここもつぶれているのかとビビりつつも、事務所の中に顔をつっこんだら、全然表の方に注意を払っていないおばちゃんが一人で事務仕事をやっていた。声をかけたら気がついてあわてて出てきて一件落着。給油量は燃料タンク容量+3lだった。ちなみにその後、ナビが示していたもう片方のガソリンスタンド前を通りかかったところ、そちらは祝日閉店だった。あぶないあぶない。

その後はのんびりと磐梯吾妻レイクラインを通って五色沼付近に到着。予定よりも1時間ほど早く宿に着いてしまった。しかしすり減った神経で遊びに出かける気力はなかったため、宿でマンガを読みながらごろごろ。あとは風呂に入って飯を食ってマンガを読んで終了。

Published At2002-05-06 00:00Updated At2002-05-06 00:00