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日記
プロバイダに責任を代行させるのはどうだろう (13:51)Edit

2004/2/1

悪徳商法?マニアックスhttp://www6.big.or.jp/~beyond/akutoku/)が株式会社ウェディングの記事(http://www6.big.or.jp/~beyond/akutoku/topic/wedding.html)がらみでGoogleのインデックスから削除された件(http://www6.big.or.jp/~beyond/akutoku/topic/index.html#0106)や、はてなダイアリーで株式会社ウェディング関連のキーワードや日記が削除された件(http://d.hatena.ne.jp/koseki/20040201#1075628304http://d.hatena.ne.jp/toronei/20040201#p5)。

なんか論調として、Googleへの批判とか、悪徳商法?マニアックスのホスティングをしているところ(が出て行くか個人情報を渡すかの二択を迫ったこと)への批判とか、(協議会とかを開かずに削除を行った)はてなに対する批判とかが大きいように感じるんだけど、それは違うんじゃないか。

まず大前提として、自分の言論の責任は自分でとるのが基本なんだから、プロバイダを隠れ蓑にして自分の言論の責任の代行をさせるのはやめようよ。特に問題がない状況で、プロバイダに匿名性を確保してもらうのはかまわないけれども、何らかのリアルなトラブルが発生した場合にまで、その言論の責任代行(の一端)をプロバイダに押しつけるってのは、プロバイダの業務の範囲外だろう。

プロバイダが自分の言論の責任代行をしてくれないと文句を言わずに、クレームをつけてきた相手が直接自分にコンタクトができるように、情報を公開したらどうだろう。じゃなかったら、中途半端な言論の主体を振りかざさずに、日本のネットにおける著名なクレーム代行請負者のところ(2ch@ひろゆき)あたりで、匿名性の陰に隠れていた方がいいと思う。

まあ実名で批判したとしても、プロバイダに圧力をかけてくるようなクレーム者は存在するだろうけどね。弱くて効果が大きいところを攻めるってことで。

2004/2/2

>>僕の記事に限って言えば、今回のはてなの対応に問題があるとは思っていないですし、第一匿名でもありません。(一部誤解を招く表現を削除しました)事実関係をはっきりさせることで事態を改善する必要があるのではないですかと、穏当な意見を申し上げています。

確かにkosekiさんに関しては、「匿名で」という部分は正しくありませんでした。十把一絡げに扱ってすみません。ただ、

  1. もともとこの手の問題になりそうな話題をはてなダイアリーという場で行い、結果としてクレームがプロバイダ(はてな)に行ってしまった(kosekiさん個人へアクセスするよりもはてなにアクセスする方が簡単である状態になっていた=匿名者の批判と同じことになってしまった)こと
  2. 自分の言論に対するクレームが付いた場合に、その仲介をしたプロバイダを追求するよりも先にやることがある(株式会社ウェディングを批判することがメインなのならば、はてなダイアリー以外の(より直接自分で責任がとれる)場に移動して、話を続ければいいのでは)ように私には思えるのに、追求の矛先がはてなの方に向いてしまっていること(これは「kosekiさん自身が」というよりも、「それをきっかけとした多くの人の反応が」という要素が大きいです)

というあたり(特に後者)に関しては、やはり当初の私の文章の対象となると思います。

要は、「はてなの対応」を批判(追求)したいのか、それとも「株式会社ウェディングの問題点」を追求したいのか、いう話です。そして前者(はてなの対応批判)に関しては、それは私には「筋違いの批判(自分の言論の責任代行をプロバイダに押しつけている)」ように見えるのです。

(追記)2/1ぶんと2/2ぶんの文章の間には、#726〜736のコメントでのやりとりが(暗黙の話の流れとして)挟まっていますので、そちらも読まないと、読解しにくいかもしれません。

2004/2/2 その2

>>はてなとかさるさる日記だからというわけではなく、レンタルサーバーでもおこってることだし、逆質問ですが、プロバイダーに責任は代行させるべきではない、ホームページやWeb日記、Weblogなどで責任ある発言をしたい人は、ホームサーバーぐらい立ててそこでやれということなのでしょうか?

思いつく方法としては、

  1. 犯罪・訴える系のクレームをつけられないような(プロバイダがその手のクレームを受けても自らの判断で却下できるくらいの)表現方法を考える
  2. サービスプロバイダなどにクレームが行かないように、現実でのクレームの宛先を明記しておく
  3. 責任をとらなくてすむ別の手段を考える(匿名告発手段としては、2chとかスラドみたいなシステムを使う方法がありますし、日本の法律の及ばない国のサーバーを使って身元を隠した告発を行うという方法もあるでしょう)

あたりでしょうか。

というか、「ホームページやWeb日記、Weblogなどで責任ある発言をしたい人」という場合の「責任」とは何をさしているんでしょう?

「すべての個人情報を相手に渡してもかまいません。直接私がクレームへの対応をします。ですから、私の文章は削除しないでください」でしょうか? それとも「記名で文章を書いて公開します。しかしクレームがきた場合はプロバイダが仲介して、決して私の個人情報はあかさないでください」でしょうか?

相手がやばい系だった場合など、自分の身元を明らかにするリスクが高すぎることもあるでしょうから、その場合は3番目の「責任を回避して発言する」手段を模索するのもいいでしょう。ただ、「文責は持ちたい(記名で批判したい)」けれども、「現実的なクレームの矢面には立ちたくない(プロバイダに代行させたい)」というのは、「責任ある発言」ではないと思います。

ポイントをまとめると、「“言論の自由”を守るためのコストをサービスプロバイダに押しつけるのはおかしい。第一にまず発言者自らが最大のコストを支払うべきなのではないか」といった感じです。

2004/2/3

>>プロバイダ側でユーザの(まともな)発言をサポートするサービスがあってもいいんじゃないかな

確かに、そういうサービスができるといいですね。逆に言うと、そういうポリシーを明確にしているところ以外では、基本的にユーザーは自己責任の範囲で行動するべきだとも思います。あとたぶん私の言う「自己責任」はkosekiさんが考えている「自己責任」よりもずいぶんと重い。はっきり言うと「訴えられる覚悟をする」ってことです。

>>ishinaoさんの回答は少し腰が引けていますが、私は「そうです」と申し上げたい。極論でも何でもない。自分でサーバを用意していないのだから、結局はサーバ屋がダメといったらダメなのは当たり前です。

別に腰が引けているわけではなく、せっかく下がった技術的な敷居まであげることを是としたくないので、「自分でサーバーを立てろ」とはしなかったのです。

ところでこのような問題の背景にあるのは「ホームページ/blogで気軽に情報発信」的なコピーの「気軽」の意味の取り違えがあるのではないか、という気もしてきました。ここでいう「気軽」は、あくまでも「技術的・経済的コストがかからない」という意味での「気軽」であるはずなのに、「発言の内容を気にしなくていい、責任をとらなくていい」という意味での「気軽」だと認識している人が多いのではないか。あるいは2ch的な特殊な場に慣れすぎてしまい、あれがネットでの標準だと思ってしまっているのか。

私の文章は、はてなに限らずネットにおける風潮一般に対する批判なのですが、はてなに限定して言えば、ここの文章が一番私の言いたいことをわかりやすく表現してくれていると思います。

やばい発言をする場合には、本来どのくらいのリスクがかかるのか、それを受け止めることにはどれくらいのコストがかかるのか。そしてそのコストを誰が受け止めるのか。という話として。

2004/2/4 自分なりの総括

今回の件は、私にとって複数の問題が内包されていました。

  1. 悪徳商法?マニアックスがクレーム対処に関して、プロバイダの対応を非難していたこと。
  2. はてなダイアリーでキーワードやkosekiさんの日記などにクレームがつき、削除されたこと。その件について、はてなダイアリーの「削除」という対応に関する追求が多かった(説明責任という論調が多かったが)こと。
  3. その後も問題のクレームの対象になりそうな文章をはてなダイアリーに掲載する人が見受けられたこと。そのような再クレームを誘発するようなことを行いつつも、そのクレームを自ら引き受けるという人が見受けられなかったこと。
  4. 最近ネット上の発言があまりにも無責任方面に向かい過ぎているのではないか。またその責任は結局、顧客情報を守るという立場のプロバイダがかぶらされているのではないか。と以前から考えていたこと。

で、結局4という観点から、「発言の責任は自分で取れ。プロバイダに肩代わりさせるな」という問題を提起した訳ですが、この問題提起を元に1〜3の各項目を批判したのはあまりにも乱暴でした。結論をベースに各項目を批判してしまったため、結果として想像・創作の要素があまりに大きすぎる批判になってしまいました。

特に、今回のはてなダイアリーにおけるkosekiさんの件に重ね合わせ、kosekiさんを批判したのはやり過ぎだったと思います。結論ありきで批判してしまいましたが、色眼鏡を取り払って見ると、結果として似たような状態になったものに対して、結果論で批判しているという面は否めません。ですから、ここの記事・コメントにおいて私が書いた文章には、kosekiさんを不当に批判している点が含まれていることを認めます。kosekiさん、申し訳ありませんでした。

ただ、私の考え方は基本的に変わっていません。いくらネット上でも、いくつかの特殊な場を除いては、基本的に発言者が自分の発言の責任を取るべきだし、自分の発言に対するクレーム対処に、単に場を提供しているだけの(編集・公開の可否を判断するなどの、文責の一端を担う行為を行っていない=ここが一般の出版社と著者の関係とは大きく異なる)プロバイダの手を患わせるのは極力避けるべきだと思います。なにしろ根本の問題は、自分の発言にあるわけですから。

しかし、プロバイダの責任(あるいは義務)というのもある程度あるわけですし、誰がどの程度のコストを負担して事態に対応するべきかは、ケースバイケースでしょう。また、プロバイダへの負担を考慮して「危険そうな文章ははじめから掲載するな」的な主張は、自由な言論を抑制するというデメリットも大きすぎるため撤回します。

私の考え方は、プロバイダ擁護に偏っていますが、誰でも基本的に自分の身はかわいいものなので、プロバイダ擁護に偏ったくらいの考え方をしてようやく、コスト負担が妥当なバランスになるのではないかという気がします。

はてなダイアリーでは、この手の問題に対応するためのガイドラインを作成する(http://d.hatena.ne.jp/keyword/%a4%cf%a4%c6%a4%ca%a5%b3%a5%f3%a5%c6%a5%f3%a5%c4%ba%ef%bd%fc%a5%ac%a5%a4%a5%c9%a5%e9%a5%a4%a5%f3)という方向に向かっているみたいですし、個人的には公開の場で現実にもまれながら作成されるガイドラインの有効性・妥当性というものに期待します。一般プロバイダが用意している、おそらくは弁護士が作成したのであろう規約が、どの程度妥当なのかは疑問だったので。

2004/2/6

今回の件のまとめとして、kosekiさんが関連する10の質問を公開しています。今回の件に限らず、一般論としても回答できるものなので、興味のある方は是非回答してみてください。特に11。

Published At2004-02-01 00:00Updated At2004-02-01 00:00

日記
So-net ADSL 26M化計画 (6)Edit

ようやく縛りが解けた(開通確認がとれた)らしいんで、早速So-net ADSL 40Mに申し込み。ところでSo-net Phoneの方の解約ってどうなっているんだろう? 回収キットが届くと書いてあったはずだけど、さっぱり届かないなー。So-net ADSL 26Mに切り替える手続きに紛れて忘れ去られているんじゃなかろうか。

Published At2004-02-03 00:00Updated At2004-02-03 00:00

日記
So-net ADSL 26M化計画 (7)Edit

今朝So-net Phoneの回収キットが到着。結局月頭に解約依頼を出しても、その月いっぱいは契約が継続するから、翌月頭になるまで回収キットは届かないのね。接続機器の変更を伴うコース変更はとっととやってくれるのに。

で、結局今回はいつまでたって「TAを使ってSo-net Phoneを利用している人のみADSLコース変更不可」という状況に嫌気がさして、変則的に「So-net Phoneを解約」直後に「コース変更申し込み」をしてみたわけですが、コース変更の手順をだらだら踏んでいるうちに、いつの間にやら上記縛りがなくなった模様(だよね。見つからなかった)。

あんまり意味のあるチャレンジじゃなかったな。いまだにしばりがあるようだったら、どうやると効率よく縛りを回避してコース変更ができるのかのTIPSがネタになったのに。

ちなみにうちの回線は、現在26Mコースを14Mbps強程度で安定して使えています。

Published At2004-02-04 00:00Updated At2004-02-04 00:00

日記
CGIの欠陥突き情報引き出した京大研究員逮捕 警視庁 from asahi.comEdit

2004/2/6 の続き

この件のまとめページ。後半で罪状ごとに、検察側、弁護側の(想像上の)意見を並立させているあたり、とても良くできている。


2004/2/4

>>ハイテク犯罪対策総合センターの調べでは、河合容疑者は昨年11月6〜8日、著作権保護団体のサイトのサーバーに不正に接続し、ネット上で同協会に相談を寄せた約1200人分の氏名や住所、相談内容などを引き出した疑い。

>>さらに同月8日、都内で開かれたネットの安全対策担当者やハッカーの集会で、参加者約200人に接続方法を公開し、協会にも接続したことをメールで通知した。そのうえで、サイトの一部の閉鎖を余儀なくさせ、協会の業務を妨げたとされる。

不正アクセス禁止法違反威力業務妨害か。厳しい判断だな。

特に前者に関しては、やばそうなWebアプリを見かけたときに、自分の身を守るために勝手にテストすることまで、不正アクセス禁止法違反に問われてしまいかねない。ただ逆に言うと、少しでもやばいことをしたら即不正アクセス禁止法違反だと認定されるのならば、遊び半分でクラックするような行為への抑止力になるかもしれない。ただそうすると、この手の問題は根深い方向に向かってしまいそうだ。

威力業務妨害の方も微妙すぎる。「威力」ってのは何? システムに問題があることを周知させることも「威力」なのか? 「業務が妨害された」のか、それとも問題を認識して「自主的に業務を中断した」のかどっちなんだ? これってACCS側から罪状を取り下げさせることはできないのかな?(親告罪じゃないけど)

多人数に公開したことは問題だったと思うけれども、基本的にはセキュリティ意識の改革・向上を求めてのことだったんだから、厳重注意の上、今回は罪に問わないってあたりでいいと思うんだけど。

>>ACCSによれば「男性はイベント終了後に,はじめて当協会宛にメールでCGIのぜい弱性を指摘し,個人情報を入手できることを通知してきた」という。

あれ、そうだったの。てっきり逆だ(すでに通知してあるのにまだあいている穴を使った)と思っていたよ。それだったら確かに「ちょっと行き過ぎた」ですませるのは難しいな。悪意のある攻撃(クラッキングというのではなく、ACCSという存在自体に対しての)ととられても仕方がないかも。なんでそんなことをしたんだろう。

2004/2/5

公式に、今回の件のグレーな部分をきちんと指摘する声明を出してくるあたり、京都大学およびこのセンター長は偉いな。トカゲのしっぽ切り的な方向に向かわなくて好印象。

2004/2/6

問題のコンテンツをACCSから請け負って作成・運営している会社の代表取締役の人の見解。

>>また、この間、ユーザの個人情報を盾に、われわれを脅迫した人物でもあります。

と言い切ったのが結構すごい。この事実をきちんと証明できるんだろうか。

>>現在、ASKACCSの再開に向けた作業を進めていますが、 セキュリティの専門家やセキュリティ技術に依存しないセキュリティのあり方、セキュリティに依存しない情報社会のあり方を模索していかなければならないと考えております。

ってのはなんとなくいやな感じだ。技術嫌いの人の技術否定論って感じがして。その解決策はおそらく法規制の方向なんだろうなーと思うけど、技術を伴わない法規制なんてものでは、技術的な問題は解決できないだろう。セキュリティは倫理だけでコントロールできるものではない。最低限の技術的な裏付けは必要だ。もちろん技術だけで解決できるものでもないので、ある程度の法規制も必要だが。

って書いてから見に行ったら、うげ、このページ削除されてるよ。ひでーなー。

そういうことすると、うちみたいに文章の一部分を引用して批判しているところを見た人に、文章のほかの部分を読む機会を失わせ、結果として自分自身の主張がねじ曲げて伝えられるという行為を、自ら助長していることになってしまうんだよ。それにどうせそのうち2chとかに全文コピペが貼り出されるだろうし。

によれば、この会社のサイトの他の人のコラムにも、

>>ASKACCS「著作権・プライバシー相談室」を閉鎖に追い込んだ憎っくきサイバーテロリスト、「officeこと、河合一穂」がついに逮捕されました!

と書かれてあったのが削除されたらしい。なんかすごい印象悪いんだけど、削除してばっくれるつもりなの? なんらかの釈明なり再掲載なりした方が印象がいいと思うんだけど。

後者の全文コピペ発見。

声明文の方もまだGoogleキャッシュに残っていた。

Published At2004-02-04 00:00Updated At2004-02-04 00:00

日記
NEC WR7600HEdit

2004/3/2

結局この機種にはPCカード「WL54AG」がちゃんとささっていました。疑ってごめんよ>NEC。詳しくは「So-net ADSL 40M化計画」の方を。


2004/2/4

ひとまず購入。まだ使っていないんだけど、箱を開けてみたら保証書が2枚入っていてびびった。片方はWR7600Hのものなんだけど、もう片方にはWL54AGと書いてある。一瞬間違ってPCカード同梱版を買っちゃったのかと思ったけど、箱にもそんなことは書いていないし、もちろんPCカード本体も入っていない。保証書だけ入れ間違えたのか。まさか保証書はどの機種もみんなまとめて同じものを入れているってことはないよな。

2004/2/8

ひとまずふつうに使えている。128ビットWEPキー+SSIDステルス+MACアドレス制限で。設定ユーティリティはいろいろ親切設計っぽいけど、わかっている人間がやりたいことだけやるには逆にわかりにくいかも。会社で設定したメルコのb/g対応ステーションの方がやりやすかった。

ちなみに最初はgで使っていたんだけど、試しにaにしてみたら、間に障害物が挟まる寝室でもふつうに使えたんで、今はaモードで利用中。aの方が反射・回り込み系に弱いって聞いていたけど、それほど気にすることもないのかな。ちゃんと54Mbpsでコネクトする。

うちの周辺は垂れ流し無線LANが多くて、しかも同機種を利用している人(デフォルトSSID名でわかる)までいるんで、設定時にとってもじゃまくさかった。どうやらノーセキュリティの人もいるらしくて、Windowsがそっちのステーションを先に見つけちゃうと、「つなげる?」といちいち聞いてくるのがうざい。

Published At2004-02-04 00:00Updated At2004-02-04 00:00

日記
LANDISK HDL-160UEdit

2004/2/8

ネットワーク周り以外は何も設定せずに使っているだけなんで、本当にただのネットワークドライブだ。そのうち暇なときにでももうちょっといじるかもしれない。

普段はほとんどアクセスしていないんで、その場合は完全にファンもHDDも止まっていて無音。アクセスするとちょっとタイムラグがあってから動き出すけど、それでもHDDの回転音がかすかに聞こえるくらいでとても静か。静粛性は問題なし。俺の用途では十分な性能かな。ともかく普段存在が気にならないってだけで十分だ。


2004/2/4

データ移行&バックアップ用に購入。BUFFALOの似たような製品(ちょっと安くて、確かファンレス)とどっちにしようか迷ったけれども、インテリジェントコントローラでファンやHDDの回転を止める機能がついているというこっちを選んだ。前にしばらく動かしていた家サーバーの動作音のうるささに(結構静かな機種を選んでいたにもかかわらず)うんざりしていたんで、少しでも安定して静かそうなものを狙って。まだ動かしていないんで、続きは後で。

Published At2004-02-04 00:00Updated At2004-02-04 00:00

日記
erogmap (13:51)Edit

2004/2/7

なるほど、blogmapの既存のDBではエロゲ分野はカバーし切れていないから、ってのが主な理由なんですね。最近のエロゲ事情&Amazonのゲーム系のカバー度合いはよくわかっていないんで、その辺わかっていませんでした。

ちなみにblogmapでも、本当は「ISBN/ASINコードを持たないメディア」に対してキーを発行する仕組みを用意したいのですが、妥当な仕組みが思いつかないので放置中です。

ポイントは「そのメディアは本当に(将来的にも)ISBN/ASINコードを持たないのか」と「もしも将来的にISBN/ASINコードを持った場合に、独自発行のキーとISBN/ASINコードを確実に(自動的に)リンクさせる手段があるのか」というあたり。


2004/2/6

>>blogmapエロゲTrackBackを送るのもなんだかなぁ、というところが主動機。

いや、blogmapにエロゲのTrackBackを送るのは全然無問題なんですが、そうやってジャンルに特化した情報集積サイトってのも良さそうですね。blogmapにもメディア系ジャンル別ランキングとか作ろうかな。Amazon Web Serviceの現在のAPIを考えると、リアルタイム集計はかなりきつそうだから、週間とか月間程度か。あれ待てよ。Amazonからジャンルなんて情報とれたっけ?

Published At2004-02-06 00:00Updated At2004-02-06 00:00

日記
Bulkfeeds: Similarity Search リリース from blog.bulknews.net (13:51)Edit

>>Bulkfeeds で「似たBlog記事を検索」する Similarity Search をリリースしました。

「そのうち遊ぼう」用メモ。単に使うだけなら記事ごとにリンクを張るなり、JavaScript呼び出しを埋め込めばいいんだろうけど、せっかくならばRSSで取得してこっちでいじって遊びたい。たとえば、うちの最近の記事一通りに対して、似た記事をRSS経由で取得して、スコアでソートして、動的にサイト単位での「関連記事一覧」を作り出したりとか。って思ったらRSSでは各記事のスコア(類似度)はとれないのか。まあ単純に各記事のTrackBack/コメントに混ぜて表示する(関連記事一覧という意味は同じだから)ってのもありかな。

Published At2004-02-07 00:00Updated At2004-02-07 00:00

日記
はてなダイアリーキーワード自動リンクAPI from はてなダイアリー日記 (13:51)Edit

2004/2/24

現在の先っちょはunoさんの上記版らしい。全然追随できてないんだけど、そのうち試そう。


2004/2/7

>>はてなダイアリー外のアプリケーションにおいて、はてなダイアリー内と同じく、キーワードの自動リンクを可能とするためのAPIを試験公開しました。

これも「そのうち遊ぶ」用メモ。これも単に記事単位でヒットしたキーワードへのリンクを並べるだけなら簡単なんだよな。うちの場合はすでに自前のキーワードリンクを持っているんで、記事内にはてなキーワードへのリンクを埋め込むってのはしないけど。

ただ個人的には、Perl用正規表現の形式での配布よりも、純粋にキーワード一覧として(正規表現用エスケープなし+改行区切りとかで)配布してもらえた方がうれしいな。その方が使い道の幅が広がりそうだし、自分でそれを正規表現用文字列に加工するのは簡単だし。

2004/2/17

むぅ。なんか思ったより手軽に遊べない。俺のローカルPHP環境ではこの巨大な正規表現の固まりは直接コンパイルできない(preg_**関数レベルでメモリ不足になるっぽい)でやんの。しょうがないから、適当に(特殊なキーワードを登録されたら通らなくなるけどまあいいか)キーワード単位でばらしてから利用することに。あと、短すぎるキーワードは嫌いなんで、ついでに指定文字数(デフォルトはマルチバイト含めて3文字)より短いキーワードは無視。とやってもまだすげー時間がかかるよ。ここのシステム上に組み込もうと思ってたけど、単語単位でばらし終わった後の正規表現のマッチングだけで10秒以上かかるとなると、とてもオンラインで実行する気になれないなー。新しいキーワードの取り込みから始めると余裕で1分近くかかるし。もっと高速化する姑息な手段を考えるか、それとも遅くても使えるような使い道を考えるか。

以下サンプルコード。使いたい人はもうちょっと確実度が高いように(エラーハンドリングとか排他制御とか)自力で改造して使うが吉。最近よくはてな関連落ちてるしね。

$hkw =& new CHatenaKeyword();
$url = 'http://mylog.ishinao.net/';
$results = $hkw->getMatchedList(file_get_contents($url));
foreach ($results as $keyword) {
echo '[<a href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/'.urlencode($keyword).'"&gt;';
echo htmlspecialchars($keyword);
echo '</a>]';
}
class CHatenaKeyword {
var $_cacheFile;
var $_keywordUrl;
var $_cacheTime;
var $_rawKeyword;
var $_keywords;
var $_sizeLimit;
function CHatenaKeyword() {
$this->_cacheFile = 'keywordlist.txt';
$this->_keywordUrl = 'http://d.hatena.ne.jp//wp-content/keyword/keywordlist';
$this->_cacheTime = 60*60*24;
$this->_sizeLimit = 3;
if (!$this->_loadKeywordList()) {
$this->_loadNewKeyword();
$this->_saveKeywordList();
}
}
function _loadNewKeyword() {
$this->_keywordText = file_get_contents($this->_keywordUrl);
$this->_splitKeywordText();
}
function _saveKeywordList() {
$fp = fopen($this->_cacheFile, 'w') or die;
fwrite($fp, serialize($this->_keywords));
fclose($fp);
}
function _loadKeywordList() {
$fileinfo = stat($this->_cacheFile);
if (time() - $fileinfo['mtime'] > $this->_cacheTime) {return false;}
$this->_keywords = unserialize(file_get_contents($this->_cacheFile));
return true;
}
function getMatchedList($text) {
$results = array();
foreach ($this->_keywords as $pattern) {
if (preg_match($pattern, $text, $matches)) {
$results[] = $matches[0];
}
}
return $results;
}
function _splitKeywordText() {
$this->_keywords = array();
$keywordText = preg_replace('/([^\])|/', "$1\n", $this->_keywordText);
foreach (split("\n", $keywordText) as $keyword) {
if ($this->_sizeLimit != 0) {
$str = str_replace('\s', ' ', $keyword);
$str = str_replace('\', '', $str);
if (mb_strlen($str) < $this->_sizeLimit) {continue;}
}
$this->_keywords[] = '/'.$keyword.'/';
}
}
}

2004/2/17 その2

チェックしたいテキストを入れて「はてなキーワード抽出」すると、そのテキストに含まれるキーワードリンクを表示してくれる。高速化のために文字数制限を4文字にした。

2004/2/19

高速化版がでましたよ。このくらい速ければいろんな用途に使えそう。

※うが、なんか俺の環境では動かないな。コードを読まなきゃだめか。

Published At2004-02-07 00:00Updated At2004-02-07 00:00

日記
リンクの拒否権 (13:51)Edit

2004/2/8

ゲストブック認証+閲覧者数制限によるアクセス制御」へのネタ振りとして4年前の文章を再掲載しただけなのに、こっちの方にばかりアクセスが集中する(via 個人ニュースサイト系)のはなんかいやだなー。あくまでもこれは、4年前の段階での考察なんですからね、一応。まあ「ゲストブック認証+閲覧者数制限によるアクセス制御」は技術論なんで技術者以外は楽しくないかもしれないけど。


2004/2/7

最近いろいろ話題になったネタについて、4年前に書いた(http://ishinao.net/ruins/text/01.htm#20001025224346)文章を発見したので、こっちにも転載しておこう。これからさらにいろいろ考察は進んでいるんだけど、核となる部分はこの文章にだいたい含まれているので。以下転載。


2000/1/7

リンクに拒否権はあるのか,あるいは拒否権というものが必要なのか?

リンクを拒否したいと考える人は,リンクされることによって自らに不利益を被る可能性を,拒否したいのだろう。自分にとって好意的な言及とともにリンクされるのはかまわないが,自分に対して批判的だったり悪意を持った言及を伴ったリンクはされたくない,という話だ。

確かに,リンクされることによって不利益を被る場合はあり得る。自分(の書いた文章)に対するネガティブなコメントとともにリンクされることによって,Web社会(ってのも曖昧な言葉だが)上に自分の悪評が広まるかもしれない(もちろんその批判があまりにも的はずれな場合は,リンクをした方の悪評が広まるだろう)。

これはたいていの場合,そのような批判されうる文章を書いたことに対する真っ当なつけを払わされている(という表現はあまりにもネガティブか。「発言の責任をとる」と読み替えても可)だけのようにも思える。

しかし,もしかしたら先入観無しで読んだ場合は特に問題のない文章でも,ネガティブなコメントという意識誘導を伴うことにより,本来よりも不当な悪評を生じうるかもしれない(仲間意識ってものが目の鱗となり理屈をねじ曲げてしまうことは,世の中珍しくない)。

また,自分にネガティブな印象を持った人間のアクセスが増えることによって,掲示板やメールなどで自分を攻撃する人間が増える,という不利益もあり得る。

これも基本的には自業自得の範囲内の出来事ではあるが,作者本人にとって不利益であることは間違いないし,先ほど挙げた意識誘導によって,本来の賛否両論バランス以上に不当な攻撃が増える可能性もあり得ることを考えると,そうそう自業自得とばかりは言っていられない。

しかし,不利益を被る可能性があるからという理由だけで,リンクを拒否できるものなのだろうか?

Webに限らず一般的な著作物(と言った場合,主に一般に流通する出版物を念頭においている)は,著作権法によって守られている。一般的な著作物の引用においてもWeb上のコメント付きリンク同様に,著作者が不利益を被る可能性はありうる。その不利益の内容もほとんど同じだろう。

一般的な著作物においては著作権法によって,第三者による引用が権利として認められている。「公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行われるもの」であるならば,権利者の許諾なしで引用することが可能だ。ただし「著作物の出所を、明示しなければならない」という義務がある。

Webにおけるリンクは,引用の延長として考えることができる。「その出所を明示する」という条件は,もちろんリンク先のURLが明記されているので問題ない。「引用の目的上正当な範囲」というのは,要するに引用文が主であってはならない(引用文が主ならば,それは言及のための引用ではなく,ただの複製(コピー)になってしまう)ということだ。コメント付きリンクの場合は「引用文がゼロである引用」と考えることができる。Webでは引用元の参照が簡単にできるため,引用文を完全に省略することが可能なわけだ。

と考えると,一般的な著作物において第三者による無許可の引用が認められているのと同様に,Web上での第三者による無許可の引用と,その延長にある無断リンクは著作権法的に認められるものと考えられる。

だとすると,多少の不利益を被る可能性があるからといって,著作権法に明記された権利を制限していいものとも思えない。

発言する権利の裏にはその発言に対する批判を受ける義務が生じるのであり,自分の快不快の問題で義務を放棄するのは無責任すぎるのではないだろうか。

ただし,上記の議論はWeb上に公開された著作物を,一般的に「公表された著作物」とまったく同様に扱うという前提の上に成立している。では,その前提が本当に成立するのだろうか。

「Web上に公開された著作物は,一般的な著作物と同様に扱われるべきだ」とする人の主張は,おそらく「世間一般に公開されるWebというメディア上に自分の意志で掲載したのだから」という,発表メディアの機能から逆引き的にその一般性の根拠を見つけだしているのだと思われる。

わたしも基本的には同感なのだが,いくつかの異論も持ち合わせている。その第一としてあげられるのは,「掲載した人間の意図として,どこまで一般的な著作物として発表したかどうか」の問題だ。

Web上に公開された著作物は,他の一般的な著作物よりも,非常に手軽で私的な著作物であることが多い。多くの個人Webページは,著作者一人の手で執筆・編集・出版がなされている。またその制作にかかる日数も非常に短い。

Webにおける著作物は,世間一般に公開されるWebというメディアの一般性の強さに比べて,その制作に関してはあまりにも私的個人的な部分が大きい。

また,制作者による仮想読者の設定に関しても,おそらくは非常に狭い範囲を想定している場合が多いだろう。また実際問題として,その読者数は多くの場合ほかの一般的な著作物よりも非常に少ない。

第三者によるチェックを受けることなく,ごく個人的な作業によって制作・発表され,それをごく少数の人間が見る。そして作者本人が,そういうものだという前提で制作している。それがたまたま一般性の高いメディアに掲載されたからといって,世間一般に発表されたと言い切っていいのだろうか。

たまたま一般性の高いWebというメディアを使っているが,その読者対象としてはごくごく身内の人間だけを対象にしているつもりの,作者本人は一般性を意識していないWebページというものは少なくない。そのようなWebページをも,まったく一般的な著作物と同様に扱っていいのだろうか。

そのような私的な著作物は,一般に公開されるWebというメディアに掲載するな,という反論はあるだろう。

しかし,Webというメディアはある程度人数の多い内輪の話をするには,とても便利なメディアだ。それよりも便利なメディアが見あたらないのだったら,Webを内輪の話をする目的で使うのはありだろう。

ならば,アクセス制限などでロックをかけろ,という人もいる。

しかし,Webに著作物を掲載するだけならば,その技術的な敷居は非常に低くなっているが,それにアクセス制限をかけるという技術的な敷居はまだまだ高い。手軽で便利だからという理由でWebを使っている人ならばなおさら,アクセス制限という技術を身につけるのは難しいだろう。

この議論について考える場合,わたしは道ばたで会話している人とその周囲を通り過ぎる人の光景を思い浮かべてしまう。

道ばたで会話している人たちは,周囲の人にも聞こえるような声で話している。別に周囲に聞かせたいわけではないが,お互いにしか聞こえないような小さな声で会話をするよりも,周囲にも聞こえる程度の大きな声で話した方が手軽だからだ。

しかし,話している内容がそばにいれば聞こえるからといって,わざわざ聞き耳を立てている人がいる。そして,会話の途中で気に入らない内容があったからといって,突然会話に割り込んで文句を付けはじめる。

よほど犯罪性のあるような問題のある発言をしていたのだったら,まあそれもありだとは思う。しかし,多少問題があったとしても聞き流しておくのが,ふつうの対応だろう。

とはいうものの,やはりわたしは,基本的にはWebは公開されているメディアであるので,そこに著作物を掲載する場合はその著作物に対する批判を受ける義務が生じる,という立場を取る。

そのあたりは,田舎と都会の違いのようなものだ。

田舎では家の鍵などいつでも開けっぱなしにしており,身内の深い話なんかもご近所で簡単にしゃべってしまったりする。一方都会では,基本的に親しい人間以外は信じない方がいい。ちょっと外に出るときにも家にはきっちり鍵をかけないといけないし,人が訪ねてきても簡単にドアを開けてはいけない。身内の話を外部に漏らしたら,それを悪用されるリスクを考えなければならない。

究極を突き詰めれば都会の方が正しいのだろう。しかし,多少いい加減でもそれなりにやっていける田舎の生活は,実際問題としてそういうコミュニティとして成立しているのだから,それはそれで問題ない。

ただし,田舎の生活もいずれは都会のように変わっていくものだ。どんな田舎に行っても家には鍵がかかっており,訪ねてきた人を簡単にドアを開けて迎え入れるということがなくなるときが,いつかはやってくる。

それならば,現状は現状として容認しつつも,将来のための心構えは啓蒙しておいたほうがいい。

蛇足だが,Webの今後の発展を考えると,パブリックなWebページとプライベートなWebページを簡単に使い分けることができるインフラを整えていく必要があるだろう。現在実現可能なアクセス制限のような不便な仕様ではなく,もっと洗練されたアクセス制限の手法を考え出したら,一財産築けるかもしれない。

追記) 一行コメント付きメールで「リンクの拒否権とアクセス制限の問題をプライバシーの観点から考えています。公開する方向と範囲をコントロールしたいという欲求があるのではないかと思っています。」というコメントをいただいた。

「公開する方向と範囲をコントロールするためのアクセス制限」というのは面白いテーマだ。プライバシーについての考察は今回は意図的に省略したのだが,今から考えるとやはり絡めて考えた方が良かったようにも思える。

このネタは,まだまだ考察をする価値があるテーマだ。いずれ続きを書こう。

Published At2004-02-07 00:00Updated At2004-02-07 00:00