日記
キーワード指向コンテンツ管理システムEdit

あたりを読んで、やっぱり私と同じようなことを考えている人は結構いるんだろうなーと思った。

結局ポイントは、(日本では(?))個人Webサイト文化の中心があまりにもWeb日記に寄りすぎてしまったため、時系列でコンテンツを管理するシステムばかりが高度に洗練されてしまい、それ以外のコンテンツ管理手法を採用したシステムがあまり発展しなかった、ってことなのかな。本来ハイパーテキストキーワードドキュメントを結んでいく仕組みからすれば、キーワードをコンテンツ管理の要として利用するコンテンツ管理システムがもうちょっとたくさん出ていてもおかしくなかったのに。

ちなみに私が2年くらい前に作ったWeb日記システムは、内部的にはかなりキーワード指向に作っていた。ドキュメントには複数のキーワードを設定することができ、そのキーワードと生成更新時刻の2軸を使ってドキュメントを検索し、一覧・詳細表示するという仕組み。はっきりいって現在のWikiLikeは、そのWeb日記システムをWikiっぽく作り直したものだ。

あと、キーワードで複数のサイトを結びつけたいという欲求は私ももっている。たとえばWikiLikeでは、キーワード検索を自サイト内検索であると同時に他サイト検索でもある、といった感じにもっていこうと思っている。現在のところはキーワード検索すると、

  • それに一致した自サイト内のドキュメントの内容を表示
  • 類似キーワードをもつ自サイト内のドキュメントを一覧表示
  • 登録されている他サイト(Googleおよび他のWikiサイト)の該当キーワード検索リンクを一覧表示

を行うようにしている。このあたりはもうちょっと進化させて、他サイトのRSSをもってきて該当ドキュメントが存在するかどうかをもうちょっと詳しく表示したりできるといいかなーと思っている。これによってたぶん「同じ本の感想を複数のサイトにまたがって検索する」なんてことあたりは実現できるだろう。

ただし、このあたりはコンテンツ管理システム側が実装するよりも、実はGoogleのような検索エンジン側が(Webサービスインターフェース経由で)より細かいクライアントからの要求を受け付けるようになればそっちを利用した方が話が早いかも、と思ってもいるけど。

ひとまず私はWikiLikeという方向性でいろいろ試してみるつもりだけど、いろんな人がいろんな枠組みで(できればWiki方面からのアプローチだけでなく、新しいWeb日記システムという方向からのアプローチも)キーワード指向のコンテンツ管理システムを作ってみたりすると、そのうちできのいいシステムが出てきたりするんじゃないかなー。blog方面もかなり有望なんだけど、あっちはニュース指向があまりにも強すぎる気がする。もっと色がないシステムとして開発された方が使いやすくなりそうだ(色は後から付ければいい)。

その他文章としてまとめきらなかったポイントを列挙。

  • コンテンツ管理とコミュニケーションのバランス。コミュニケーションは面白くていろいろ発展性もあるけど、コンテンツ管理とは本来別枠に考えた方がいい。→TrackBack
  • 認証周りの問題。あるいはコラボレーションの是非というか。コミュニケーションとも絡んでくる。その辺り、根本的なところから考え直す必要がある。

Published At2002-12-10 00:00Updated At2002-12-10 00:00