日記
情報の集約と管理者の分散Edit

読むまで死ねるかっみんなのお勧め本コーナーが出来た。

Wikiを使った書籍情報サイトのコーナーとしては、とてもまっとうなアプローチだと思うけれども、ただしこういうイベント的なコーナーをうまく盛り上げるのはとても難しいだろう。

なぜならこのみんなのお勧め本というイベントは、あまりにも一般的すぎる目的を持っているため、それが特定の個人のサイトの1コーナーにあるというポジションと、うまくかみ合わないからだ。このコーナーの目的をサイトのオーナー(および読者)にお勧め本を紹介するという意味に取れば、それはそのポジションとマッチするためそれなりにうまく回るかもしれないが。

本来このようなイベント的なコーナーは、出来るだけ一般的な目的を持ったまま成立させた方が面白い。具体的にいうと、すべての人がすべての人に対してお勧め本を紹介する、というアプローチの方が面白い(情報量が多くなりすぎる点に関しては、適切なフィルターをかませる仕組みを用意して対処する)。たとえば2chYahoo!くらいの大きなサイトがそのようなものを用意するとそれなりに面白くなるだろう。2chやYahoo!は標準ではそのようなイベントをうまく回すためのシステムはもっていないが(既存のシステムの枠内でそれなりにやることはできるけど)。

で、こういうときにサイトをまたがって情報を集約するシステムが欲しくなる。今回の読むまで死ねるかっみんなのお勧め本コーナーのようなものを、さまざまなサイト管理者が自分のサイト上で運営する。そして、その情報をRSSなどの汎用フォーマットで配信して、どこかのサイトで(あるいは何らかのクライアントツールで)複数のサイトをまたがった情報として集約して見せる。そうすることで、情報の管理・運営者を分散させつつ、情報自体はまとめて見せる(検索&要約のレベルで)ことができるようになる。

その手の仕組みは、最終的にはセマンティックWeb方面の「あらゆるWeb上の情報を再利用できるようにしよう」といった感じを目指すことになるんだろうけど、ひとまず現状においては、さまざまなコンテンツ管理システム同士で相互にデータ交換できることを目指したほうが、実現が早いのではないだろうか。

というのを最近ずっと考えているので、思いついたことをずらずらと書いてみた。ちょっとこの文章は殴り書きすぎるんで、後で(仕事が終わってから)ちゃんと推敲しよう。文意は変えないと思うけど。あともうちょっと具体的な話まで発展させたいな。

Published At2002-12-13 00:00Updated At2002-12-13 00:00