日記
Cygwin環境はなくてもいいかも (13:48)Edit

Eclipseを中心にしたWindows上での開発環境を充実させようと苦闘中。Java(+Tomcat)、PHPC#(まあおまけで)、JavaScript、C/C++Ruby(これは新しくお勉強用)、Python(これも新しくお勉強用)、HTML/CSS(いいプラグインがいまだに見つからない)、XML、おまけでPerl(これはひとまずエディタとしてのみ使えればいいや)あたりを、きちんとWindows上で編集、デバッグもしくは単なる動作テストできるようにしようという方向で。

で、Eclipseとそのプラグインについては、まあ普通にインストールすればそれでOK。あまり揺らぎがない。けれどもその他環境については、Win32専用のインストールパッケージを利用するパターンと、Cygwinを使った疑似UNIX環境を利用するパターンの二つがあって、どれを利用するか迷う。

最初はApache、Tomcat、ActivePerl、PHPをWin32用パッケージでインストールして環境を構築してEclipseと連携させたところ、結構ちゃんと安定して動くようになった。PHPなんかはデバッグ用モジュールとかをつっこんだらトレース実行とかもちゃんと出来るようになったし。

ただ、Win32用パッケージが用意されているツールはさほど多くないし、PerlモジュールなんかをCPAN経由でインストールしようとするときには、Cygwinの疑似UNIX環境が合った方が役に立つ。あと、Win32用パッケージは最新版に追随しないから、最新版を追いかけたいようなツール類をWindows上でも使いたいとなると、Cygwin環境の方がいいかも。

と思って、一日かかって環境を再構築していたんだけど、Cygwin環境ってそんなに万能じゃないみたいだなー。UNIX環境みたいに普通にソースからインストールできるツールはそんなに多くないようだ。設定を何とかしろっていうレベルならばいいんだけど、コンパイルにVisual C++が必須と言われるとつらい。特にVisual Studio .NETのC++は古いバージョンとはいろいろ互換性がなくなっているみたいだし(windows.hはどこに消えた?)。

というわけで結局、ApacheとPerlとRubyはWin32用のパッケージからCygwin環境のものに移行したんだけど、その他は普通のWin32パッケージを使うことにした。Cygwin環境のApacheからもWin32用パッケージでインストールしたバイナリに「/cygdrive/ドライブレター/****」でアクセスできるみたいだし、逆方向の連携は普通に実行すればCygwin用バイナリは勝手に内部でCygwin経由で起動してくれるようだ。

ただ単にEclipseを使ってWindows上での開発環境を構築したいという場合は、基本的にCygwinとの連携ははじめから考えずに、Win32ベースで出来る範囲でベストの環境を構築する方針にした方が良さそうだな。Windows環境ではWin32用パッケージでインストールしたものの方が使いやすいことが多いし、Cygwin環境を使ったところで開発環境の可能性の幅はさほど広がらないようだ。というのは、Cygwin環境で(Visual C++なしで)普通にソースからインストールできる開発ツールは少ないようだから。

まあRubyみたいにCygwin環境でも普通にコンパイルできるものもあるし、ApacheからPerlのパスを指定するときに「c:\perl\bin\perl」なんて書くよりは「/usr/bin/perl」と書けたほうがいいから、俺は一応Cygwin環境と半々で使っていこうと思うけれども、たいていの場合はWin32用パッケージだけで環境構築した方がよさそう。しばらく使ってみてCygwin環境を使うメリットが感じられなくなったら、俺もWin32用インストールパッケージオンリーな環境に戻すかも。

ああ、ちなみにメインの実行環境はUNIX系OS上であることが前提ね。実運用までWindows上でやろうというパターンは想定していない。

Published At2002-12-28 00:00Updated At2002-12-28 00:00