日記
photo journalist blog from On Off and Beyond (20:11)Edit

>blog個人情報発信社会では、その情報は玉石混交だが、とにかく絶対量が多いから、玉の量も多くなるはずだ。その中から、信頼できる情報をピックアップして、さらにその情報を周囲に口コミ的に伝えて流布させるかどうかは受け手側の責任となる。優れた情報を広めるかどうかの責任が「発行側」から「読み手側」にシフトする、と言ってもいいだろう。

blog(というか個人Webサイト)による個人レベルでの情報発信が一般的になることで、今までマスコミ系メディアに握られていた情報のコントロール権が、一般の人々の手にうつってくることになる。

マスコミによる情報の恣意的な(と感じることがある)操作は気に入らないが、それでもマスコミによる発信においては複数人による編集という過程が存在しており、それが最低限の一般性のある安定したクオリティを保証していた。しかし、個人レベルの情報発信においてはその過程が省かれるため、従来的な意味でのクオリティは落ちることになる。しかし、従来とは異なる新しい価値観――たとえば速報性多様性局所性などに重きをおけば、それが即情報自体のクオリティダウンを意味することにはならないだろう。情報に対する価値観自体が変わることになるのだから。

という理想を思い描きつつも、情報のコントロール権を一般の人々の手に取り戻した結果が、衆愚を晒す結果にならないことを祈ろう。最悪のパターンとしては、せっかく手に入れたメディア(ネット)で愚かしい事件がたくさん起こった結果、ぎちぎちに法的な規制がかけられてしまい自由を失うという展開か。

Published At2003-02-21 00:00Updated At2003-02-21 00:00