日記
狙うは企業顧客――Office 2003に魅力を詰め込むMS from ZDNet (20:17)Edit

XMLのサポートってOffice XPでも言われていたけれども、活用している人っているの? 普通にExcelとかWordとかを使っている限りでは、各項目ごとの意味なんて定義しないよね。項目ごとの意味が定義づけられていないデータをいくらXMLにしたところで、大して活用できると思えないんだけど。それともあれか、NotesとかAccessみたいにドキュメントテンプレートを作る段階でパーツごとの意味づけをきっちり設計しておいて、そのテンプレートの空きフィールドを埋めていく形で文書を作成していってね、って感じの使い方を想定しているのか? ってのはつまりは、DBへの入力をXMLで抽象化して、各PC上で分散入力できるようにした感じ?

「現状のOfficeでXMLをサポートしたところで、そのままじゃあまり意味がないよね」という疑問の答えがこれか。既存のOfficeアプリケーション同士がネイティブにXMLデータをやりとりするのではなく、仲介役としてInfoPathを使うわけだ。でInfoPathでは、技術者ががんばってデータの相互変換ルールを設計・設定して、意味づけされていないドキュメントから後付けで意味をくみ取ると。

それは多分ものすごく使いにくい気がするぞ。Notesの機能を外付けで実現する感じだよね。はじめからそういう機能を内蔵しているNotesですら、あまりその手の機能がばりばり活用されているとは思えないのに。ユーザー数が多いExcelやWordをクライアント向けのインターフェースとして維持したいのは分かるけど、そんなことを外付けでするくらいだったらAccessを拡張して何とかした方がいいんじゃないか?

もうちょっと詳しい記事が出ていた。

>「Officeにはかなりのブランド価値があり、Microsoftはその範囲を拡げようとしている」 >「Microsoftが最も望んでいるのは、Officeをこうした(バックエンド)アプリケーションのフロントエンドにすることだ」

ってあたり、ほとんど俺と同じ見方だな。

Published At2003-03-06 00:00Updated At2003-03-06 00:00