日記
Web日記のコミュニティは閉鎖的 from 脳ざらし紀行 (20:18)Edit

個人Webサイト系コミュニケーションに関する展望の反応への反応。

コミュニティが存在するのも、その内輪でのやりとりが活発なのも全然問題ないのですが、その結果として、内輪以外からのアクセスに対して構えられてしまうという状況が、私はいやなのです。

>「個人Webサイト系コミュニケーションを加速する」ためには、2ちゃんねる匿名性のような、人の出入り、流動性の高さ、参入と退場の容易さを保証するような仕組みが必要

sheepmanさんが、Webサイト系コミュニケーションを加速するためには、上記のような仕組みが必要だと思ってしまうのは、(内輪の)コミュニティを越えたコミュニケーションを何か特別なものだ(内輪のコミュニケーションとは違う)と考えているからでしょう。しかしその前提は、各人が自分の心の中に築いてしまった障壁に過ぎないと思うのです。

Webに公開している以上、内輪以外からアクセスがあるのは当たり前で、それは全然特別なことではないし、アクセスがあったからといって特別な対応をしなければならないというものでもない。「人の出入り、流動性の高さ、参入と退場の容易さ」などの障壁は、自分がそんなものはどうでもいいと思いさえすれば、とたんに消滅してしまう程度のもののように思います。

そして、そういう行動がWeb一般で当たり前になっていけば、各人の中に作られた壁は連鎖的に崩れていくのではないでしょうか。そのためには、そういう意識が当たり前であるという事実をWeb上で積み重ねていけばいい。そういう道具としてTrackBackという仕組みが使えるのではないか。

>TrackBackを使ってみた。心理的な障壁はポンポン山よりも高い。リファラの方が気楽で良い

というのもまだTrackBackが珍しい代物で、しかもシステム内蔵ではないTrackBackの使い勝手が面倒くさいからでしょう。もしもtDiaryにTrackBack送信機能が内蔵されていれば、普通に記事を更新する際にTrackBack先URLをフォームにコピペするだけで、自動的にTrackBackが送信されるようになります。a hrefタグを記述して、動作確認&REFERER残しのために1回クリックするのと大して手間は変わりません。

>さて、Web上のコミュニティから退場するために、自分のサイトを閉鎖しなくてはいけないというのは、非常にコストが高い。

というのも、コミュニティというものが無意識に形成する障壁が、現状では非常に高いことを表している気がします。私は特にどこかのコミュニティに属していませんが、それでもあちこちに適当に顔を出して(アクセスして)います。私にとっては、どこかのコミュニティに入場するコストも退場するコストも非常に低いものです。

もちろんどこかのコミュニティと深く関わるのもいいでしょう。しかし、コミュニティへの入退場のコストをそこまで高く設定することはないのではないでしょうか。そういう壁も結局のところ個人の意識が作り出しているだけだと思います。

>何か議論して、とんちんかんなことを言って、ネットウォッチされて、2ちゃんねるでスレが立って、サイトが閉鎖されるのを防ぐような仕組みが必要

2chウォッチ系スレというものが、個人Webサイト管理者に与えている影響力というものは、かなり大きいものなのでしょう。しかし、個人Webサイトを使っての相互言及行為の事例が少ないからこそ、2chのような匿名での言及行為の価値(重み)が上がってしまうのだとも考えられます。個人Webサイト同士でもっと自由に言及しあうようになれば、その影響力は低くなりそうな気がします。

Published At2003-03-10 00:00Updated At2003-03-10 00:00