日記
消費者に理解されていない「ICタグ」 from ITPro 記者の眼 (13:50)Edit

ユニークIDを第三者が確認できる形で持ち歩くこと」のリスクが理解できないのか、その存在にも気付いていないのか、知っていて見ないふりをしているのか。

ユニークID-ユニークIDというn:nのデータは、コンピュータで非常に効率よく管理できる。そのデータサイズは小さく、検索は高速だ。そうなると、RFIDリーダーで認識されたすべてのデータを保存しておくことは難しくないし、そういうデータが存在するならば流出する可能性もある。

ある場所で収集されたユニークID-ユニークIDデータは、それ単体では大して意味を持たないかもしれない。しかし、コンピュータは、さまざまな場所で入手したデータをユニークIDをキーにリンクさせていくことが出来る。

ユニークIDのリンクをたどっていった結果、最終的に一つのデータでも個人情報と結びつきさえすれば、そのユニークIDとリンクしているすべてのユニークIDを持つデータが、個人情報と結びつくことになる。

しかも、その情報収集はRFIDの本来の使い方とも重なっているため、どこからどこまでがOKでどこからどこからがダメと明確に定義しにくい。また、一般消費者にはどこでどの程度の情報が収集されているのかは関知できない。法律で縛ろうとしたところで実効性はないだろう。

Published At2003-08-07 00:00Updated At2003-08-07 00:00