日記
【CEATEC JAPAN 2003レポート】坂村教授、公演前に異例の「FAQ」 from MYCOM PC WEB (20:18)Edit

「ご冗談でしょう、坂村健さん(http://japan.linux.com/opensource/03/10/06/0422207.shtml)」などで話題になってしまったことに対して、坂村氏が自ら語ったそうな。

>>・「GPLは知的著作権を放棄する考え方だ」などと言ったのですか >> >>「私はLinuxのLinus Torvaldsさん、GNUで有名なRichard Stallmanさんとも親交がある。『GPLは知的財産権を放棄する考え方だ』などと言った覚えは一度もない。そもそもGPLはコピーライトに対抗するコピーレフトという考え方を現行の社会の中で実現する仕組みであり、全くパラダイムが異なるので一言で言えるような問題ではない」とし、発言の存在を否定。

>>・「リナックスのモデルは国を滅ぼす」などと古川さんと意見が一致したのですか >> >>「Linuxがどうだという話は一回もマイクロソフトとはしていない。話もしていないことに一致もできない」

このあたりがポイントですかね。結局週刊ダイヤモンドの記者(深澤献氏)が悪かったというありがちな結論になりそう。アンド、こういう畑違いの雑誌が見当違いの意訳をするのはよくあることなのに、ノーチェックで直接坂村氏に文句をつけた八田氏もちょっと……、って感じかな。

ちなみに、「ソフトがすべてタダなんて、資本主義の国を崩壊させる行為だ」発言に関しては、

>>・「ソフトがすべてタダなんて、資本主義の国を崩壊させる行為だ」などと言ったのですか >> >>「確かに言った。ただし、TRONがタダだと言っているのであって、その上でミドルウェアを作るなど何かする人はお金を取ればいい。もちろんタダでもいい。『みんなが全部タダにしたら』ソフト産業が成り立たなくなる、という意味で言ったのであって、タダでソフトを配る人がいたら資本主義が崩壊するなんてことは言っていない。こういう複雑な文脈を簡単に結論づけようとするから……」

だそうだ。まあこれも文脈を含めればまっとうな話だね。+[いや、文脈を含めなくてもまっとうな話か。+


八田氏自ら、すでに反省の記事を書いていた。そしてくだんの記事を書いた深澤献氏にコンタクトを取っているそうな。でも、まともな応答が返ってくるかなー。というのは俺のこの手のマスコミ関係者に対する濃いめの色眼鏡なんだけど。でもこれで返事が返ってきて、坂村氏と深澤氏の言い分が食い違っていたらいろいろ(野次馬的に)面白いことになりそうだな。


なんて話も。

Published At2003-10-08 00:00Updated At2003-10-08 00:00