日記
個人新聞 (13:50)Edit

個人新聞personal newspaper)」。Web上であることを明記するために「オンライン」とつけてもいいかもしれない。

新聞」といっても、ここではいわゆるマスメディアの一員としての意味合いは二義的であり、どちらかというと「学級新聞」や「壁新聞」のような「狭いコミュニティにおける読み物」という意味合いが強い。

「新聞」には、いわゆるニュース記事のみが掲載されているわけではない。書評訓話的な文章(天声人語とか)、関係者による雑記編集後記とか)、読者からのコメント(各種読者投稿欄)など、さまざまな記事が掲載されている。

全国紙よりも地方紙、地方紙よりも各種コミュニティ紙の方が、その内容に関する自由度が増して行くように、個人紙ともなるとそこに掲載される記事の自由度は非常に高くなる。しかし、それでもなお「新聞」という言葉でくくることは可能だ。

「個人によるWeb公開」を「新聞」のアナロジーで捉えようという考え方は、特に目新しいものではないが、今現在の個人Webサイト(blog系ツールの流行)を表現する言葉としては、「Weblog」「blog」「Web日記」などよりも、「個人新聞」の方がしっくりくる気がする。

いわゆるblog的なサイトを運営している人ならば、簡単に「個人新聞」というアナロジーを受け入れることが出来るだろう。またそれによって(「blog」や「Web日記」という言葉から脱却することによって)、自身をしばる見えないしがらみから自身を解き放つことができるかもしれない。

また、いわゆる個人的な日記に近いものを書いている人たちには、「個人新聞」というアナロジーを適用することによって、「どれだけ個人的な、日記的な内容を書いていても、それはあくまでも新聞(他人が読むもの)である」ことを自然と意識させることができるかもしれない。

などと「ウェブログ・ハンドブック」を読みながら考えた。まあ「個人新聞」とそのまま書くのはあまりに字面的にダサいので、流行らせたいならばなんらかの略称なり別表現を考えた方が良さそうだが。

Published At2003-12-17 00:00Updated At2003-12-17 00:00