日記
個人Webサイトの歴史を書き残そう (13:51)Edit

2004/4/15

>>そういえば、月刊アスキーの大森望氏のコラムが3月号から、日本の個人サイト創成期の話になってます。4月号でishinaoさんや自分の名前が何の説明もなく出てきて、まるでネット上のテキストを読んでいるような気分に。

とあったんで久しぶりに(たぶん5年じゃ効かないな)月刊ASCIIを立ち読みしたら、このネタの話だったんで、ちょっと反省。自分版も書くと言っておきながら、絶賛放置中だったんだよなー。書き始めたことは書き始めたんだけど、細かく書きすぎて途中で発散してしまい、放り投げてしまった。

ひとまずこの記事をageておくと同時に、ToDoリストの順位も上げておこう。さらに上位にまだまだ積み気味だけど。


2003/12/20

これも「ウェブログ・ハンドブック」と「ご長寿ブログを探せhttp://nais.to/hiki/hiki.cgi?%A4%B4%C4%B9%BC%F7%A5%D6%A5%ED%A5%B0%A4%F2%C3%B5%A4%BB)」あたりからインスパイアされたネタ。

「ウェブログ・ハンドブック」では、「ウェブログ」という切り口によって、アメリカにおける個人Webサイト文化のある一時期の歴史が描かれ、書籍という形で定着した。

特にその視点として、当時その内部で活動した人間が、自分自身の目で見て感じたことを元に、できるだけ客観的に(と私は感じたが、それがどれだけ確かなのかは定かではない)描いているところが優れている。第三者が歴史を振り返って書くことはいつでもできる。しかし、当事者が自分が体験した歴史を描ける時期は限られている。しかもその内容の正確さを保てる期間ともなるとなおさらだ。

今までにも、日本の個人Webサイト(主にWeb日記方面やテキストサイト方面、ちょっと個人サイトとは違うが掲示板文化系)コミュニティにおいて、さまざまな人がそれぞれの観点から歴史をまとめた文章を書いてきている。しかし、それらは個々人の独自の(その場限りの)活動として行われており、まとまった資料として利用することが難しかった。

今はちょうど、「ご長寿ブログを探せ」のような企画が活動しているときでもある。みなさん、自分が関わった個人Webサイト(に限らず、ネットワーク絡みの文化やコミュニティなどに関してならなんでも)に関する歴史の記録を書き残しておきませんか。ある程度俯瞰して客観的に描くのもいいでしょうし、「歴史」という観点から個人的な活動の記録をまとめてみるのもいいかもしれません。

今のうちに、できるだけ正確な情報をまとめておくことは、決して無駄にはならないと思います。後々になって、妙な俺定義ねつ造歴史が広まらないように。ひとまず私も後で自分の過去ログを振り返りながら、自分なりの資料をまとめてみることにします。

情報集積所としては、ここのコメント欄を使ってもいいですし、一応うちのPukiWikiにもページを作っておきました。あるいはどこか別のところ(YukiWiki本家とか、あるいは2chにスレを立てるとか)を使ってもいいでしょう。

できるだけさまざまな人が、さまざまな文化・コミュニティにおける、当事者(の一人)としての視点での文章を書き残してくれることを期待します。

2003/12/25

「(しょうもないねつ造歴史に対抗できるように)みなさん、自分なりの歴史の資料を書き残しておきましょう」という提言であって、「(俺のために)作ってください」とか「みんなで集まって何か作りましょう」と言っているのではないんだけどな。

「情報集積所があると便利だよね」ってのは、確かに後者に属するんだけどそっちは本筋ではない。そっちが本筋ならば「個人サイト歴史資料館を造りましょう」なんて感じの提言になる。

ちなみに「しょうもないねつ造歴史」というのは、たとえば『ウェブログ・ハンドブックに書かれていた「自分がウェブログ(スタイル)を発明した」とか言いだして叩かれたジャーナリストの話』とか、あるいは『日本にMovableTypeが紹介され始めたときに「ウェブログというスタイルの日本の創始者は俺たちだ」と言い出した(パラフレーズあり)人たち』とか、あの辺りをイメージ。

そういうしょうもないねつ造歴史を言い出す人間が出てくるのは、個人サイト系に関する歴史資料が少なすぎるからではないか。ならば個々人がそれぞれ関連テキストを書き残しておけば、そういうのが少しは防げるのではないか。という話。

その他価値観の相違については、それはそれってことで。

2003/12/24

>>そもそも他人をアテにしているのが非常にマズイ どんなに客観性を持たせても多少は主観が入るので資料として比較できる対象が多ければ多いほど後に研究する人にとっては良いのですよ つか歴史は今生きてるオレらのためじゃなくて後世の人のためだと思っているよ

うーん、なぜそういう感想を持たれたのかわからん。俺の文章が悪かったのか。

「どんなに客観性を持たせても多少は主観が入る」ので、「資料として比較できる対象が多ければ多いほど後に研究する人にとっては良い」から、「みなさん、自分が関わった個人Webサイト(コミュニティ)に関する歴史の記録を(それぞれ独自の視点で)書き残しておきませんか」と提案し、それらの情報を比較検討するためにはどこかにポインター(情報集積所)が存在した方が便利だから(というか、今まではそういうものが存在しなかったため、さまざまな資料が散逸しがちだったから)、ひとまずWikiを用意しましたよ。

という話なんだけどな。「私が歴史を書くための素材をみんなで書いてくれ」っていうんじゃないですよ。「みんなが自分自身の体験を歴史という視点からまとめた文章を(今後のための資料として)書き残しておこう」って話ですよ。為念。

そういうアプローチだと理解をした上で、「吐き気がする」と思われたのならば、俺にはお手上げだ。相互理解のためのキーが根本的になにか足りていない。

Published At2003-12-20 00:00Updated At2003-12-20 00:00