日記
RSS を基本にした分散掲示板 from おのひろきおんらいん (13:51)Edit

前に似たようなことを考えたことがある(し、どこかに書いたような気もする)けど、個人的には、特に掲示板ということを意識せず、RSS(じゃなくてもいいけど、何らかのメタ情報)によって、さまざまなWebサイト上に公開されているテキストが集約されれば、それでいいんじゃないかと思っている。

blogmapがもともと目指していたものもそうなんだけど、同じ話題に関して書かれたさまざまなWebサイトの記事(Web日記blog掲示板)を、一カ所に集約して閲覧することができるのならば、それは機能的には分散掲示板みたいなものになる。blogmapは、コメント機能も持たせていて、これがすなわちいわゆる掲示板的な(Webサイトを持たない人でも意見を言える)機能になるけど、私的にはそっちは主ではないイメージ。

今ならば、無料・低価格のblogツール・Web日記ツールがたくさんあるんだから、掲示板的なものに参加したい人がそれぞれ自身のWebサイトをもつことはさほど難しくないだろう(し、掲示板とは違って、各人の文章に関する文責も明確になるという利点もある)。あとは、それぞれの人が自分の管理するWebサイトに書いた投稿を、集約して閲覧できるような仕組みさえあれば、それが次世代の分散掲示板に相当するものになる。

ひとまずは、blogmapみたいに自動的にデータを収集してなんとかしようと試みてみたんだけど、このアプローチだと(資金力がないと)限界が見えすぎていて厳しい。一昔前のコミュニティの規模が小さい頃はそれなりに行けそうだったけど、最近みたいに人口が爆発的に増えてくると個人レベルでこういうアプローチを成功させるのはちょっと無理そうだ。

blogmap的手法にトライする前には、更新報告型リンク集日記才人ReadMe! Japanテキスト庵みたいなもの)に言及情報をつけることで、そういうものを実現させようと思ったり(http://ishinao.net/diary/?200201c&to=200201281#200201281の更新報告型リンク集ってやつ)もしたんだけど、これは各Webサイト運営者が負担しなければならないコスト(いちいち言及系メタ情報を意識して更新報告をしたり)があまりにも大きすぎて、実用レベルにはならない(ユーザーが集まらない)だろうと思い、実際には作らなかった(設計だけはしたけど)。

今ならば、個人サイト上に書いた記事を、サイトをまたがって連携させるための基本的な枠組み(RSSTrackBack)はすでに実用レベルになっているから、それらの機能をうまく組み合わせてそれなりのものを作る(一応blogmapもそういうアプローチの一つのつもりではあるけど、そういう用途としてのできはあまり良くない。Bulkfeedshttp://bulkfeeds.net/)もそういう用途で使えなくもないけれども、こちらもそれほどそういう用途での機能性が高いわけではない)か、あるいははじめからそういう用途で使うためのとんがった仕様を考えて(RSSやTrackBackの拡張というアプローチで結構いけるはず)普及させるか、って感じだろうなー。

個人的には、重装備系の後者に惹かれるんだけど、そこまで重装備に遊んでいる余力はしばらく出ない予定。後者のポイントとしては、

  • 「話題(=2chでいうスレッド)」を特定する仕組み(blogmapだとURLの多数決だけど、これはちょっと不便だ)をどうするか。また特定した話題キー(blogmapだとURLだけど、本当は同じ話題を扱った複数のURLがあり得る)をどのように(不特定多数のWebサイトで)共有するか(PingProxyとか言葉交差点的なアプローチを使って、中央サーバーがメタ情報化されていない本文内容を解釈して、自動的にメタ情報を抽出する仕組みが適当かなー、などと漠然と考えている)
  • どのようにして各Webサイト管理者がそこに情報提供するか(まあTrackBackを拡張したような仕組みだろうな)。その際のコスト(手間)を低くするか。

あたりだろうなー。


ああそういえば、ちょうど話題のネタとしては、

みたいなアプローチもあるよね。

多分Googleなんかは、検索機能を利用してこういうアプローチを行いつつ、さらにGoogleNewsみたいな機能と連携させてblogmap的なアプローチも混ぜたりしていそうだ。

Published At2003-12-22 00:00Updated At2003-12-22 00:00