日記
運命の息子 (13:50)Edit

同じくジェフリー・アーチャーの「ケインとアベル」とか「ロスノフスキ家の娘」とか「めざせダウニング街10番地」とか、あの辺の要素をごった煮にして設定(時代背景)をちょっと変えた話。とか言いたくなるくらい、同じようなパターンだ。学校、政治、経済、法律(裁判ネタってのはちょっと珍しいかな)を舞台に主人公が闘いながら成長していく(というか、目的を達成していく)話。戦争(実戦)ネタってのもちょっと珍しかったかな。相変わらず面白いんだけどね。

ただ昔の作品よりも面白かったのかというと、そうでもない。特にこの作品は、二人の話を交互に切り替えるスピードが煩雑なほどに速すぎるのと、せっかくスタート地点を大きく違えたはずなのにあまりにも成長の過程が二人で似すぎている(兄弟だからそうなる、ってことなんだろうけどね)のがいまいち。

アーチャーを読んでない人ならばひとまずこれを読むよりも、古い作品から順番に読んでいった方が幸せでしょう。

Published At2003-12-28 00:00Updated At2003-12-28 00:00