日記
、 (17:16)Edit

「鈍行編である事件を描き、急行編でその事件を別の視点から描く」という前情報を前提に読んだんだけど、どちらかというと「鈍行編である事件の謎を提示し、急行編でその謎を解明する」といった方が正確だ。

というわけで鈍行編では、三組の犯罪者グループ、前巻で例のバカップル、例の錬金術師たちの一人である不死者、マフィア3兄弟の友達の殺し屋がニューヨークへと向かう豪華列車に乗り合わせ、乗っ取りあいやら殺し合いやら助け合いなどのどたばたを演じつつ、ニューヨークに到着する。が、結局何がどうしてそうなったのかがさっぱりわからない。それを急行編で別の視点で描きながら解き明かしていく。

前巻もストーリー構成が良かったけど、その部分をさらに強化したのがこの作品。相変わらずキャラクター的にはいまいち(もうちょっと各キャラクターが自分語りしてもいいな)って感じなんだけど、ストーリー(伏線の提示とその解決の複合構成)が抜群だ。

Published At2004-09-12 00:00Updated At2004-09-12 00:00