日記
(20:50)Edit

決して面白くなかったわけじゃないし、話自体もグレッグ・イーガン的な大仰な論理科学SF系で期待通りではあったんだけど、ちょっとストーリーにも(論理)ガジェットにもパワーがなく、一気に読んでしまうような勢いがなかった。で、だらだらと通勤電車で一週間くらいかけて読んでいって、ようやく読み終わったんだけど、いまいちカタルシスが足りない。ちゃんときれいに話は終わっているんだけどなー。大ネタの万物理論を巡る攻防自体はそれなりに面白かったけど、その周辺のネタがいまいち(俺の中で)消化不良だった感じかな。特にオチの『』というテーマあたりが特に。細切れに読んでいったからその辺の重要な文章を読み飛ばしちゃったのかなー。本当はあそこでカタルシスを感じるべきだと文脈上はわかるんだけど、そこで「ふーん、そういうオチですか」程度しか感じなかった。元々Hワードに関する話題は読み飛ばし気味だったから、その辺をもっとちゃんと読み込んでおくべきだったってことかなー。

Published At2004-11-09 00:00Updated At2004-11-09 00:00