日記
信頼性データベース付きシングルサインオンサービス (10:13)Edit

小倉秀夫の「IT法のTop Front」:残念!!」より、

これで、BLOG事業者は発言者のトレーサビリティを確保するためのシステム作りを行うことは自主的には行い得ないということになってしまいました。

って、そこまで言い切りますか。せいぜい「blog事業者が発言者のトレーサビリティを自主的に確保したいのならば、もっとちゃんと準備してからやらなきゃダメだよ」程度じゃないかと思うんだけど。

俺ははてなが、今回のようないまいち練れていないやり方ではなく、実効性と安全性をきちんと確保した上で、住所なりなんなりを担保にした方がよりよいサービスを提供することができるというのなら、住所を登録してもいいよ。っつーか、俺の身元なんて元々隠してないしさ。

まあでも、はてなが単体でやるよりも、

BLOG事業者団体で共同出資した利用者情報管理会社が発行するID、パスワードを使用する等、トレーサビリティを確保するための仕組み

みたいな方法がいいかもなー。っつーか、シックスアパート日本法人あたりとTypeKeyをそういう用途で使えるようにできないか話し合うとか、あるいは日本のblog事業者が協力して身元保証付きのTypeKeyっつーかシングルサインオンサービスを作ったらいいんじゃないか? いやまあもちろん、Microsoft PassportとかLiberty Allianceとかと協力してもいいんだけどさ。

個人的には、ドメインベースの信頼性格付けデータベースなんかを民間有志で作成・運用して、みんな自己責任でその格付けを使うってのも悪くないかなーとか思ったりする。要は、どのドメインを名乗るメールアドレスやホスト名は、どのくらい信頼できるのかというデータベースね。

メールアカウントで認証するようなサービスを構築しようとした場合に、フリーメールアドレスとかは信用できない&多重アカウント防止のために弾きたいってことはよくある。

けど、網羅されたデータベースってないから、自前で一生懸命フリーメール/転送メールドメインデータベースを作ったり(海外サービスまで含めると、悪意のある相手に対応するのはものすごく難しい)、あるいは逆に信頼できるドメインデータベースを作って(国内プロバイダ一覧とかから作れるんで、こっちの方が安全に作りやすい。要望があったら追加していけばいいだけだし)それ以外を弾いたり、といったことになる。

こういうことをやりたい事業者はたくさんいるだろうから、そういうところで金を出し合ってデータベースをメンテして、できれば一般に無料でデータベースを配布してくれるとうれしいな。もし資金に余裕があるなら、認証API(Web Service)とか、信頼性データベースと連動したシングルサインオンシステムなんかも載せてもいいかもしれない。そこまで行ったら、そのデータベース上で直接ユーザーの個人情報を預かって、ドメインベースではなく個人ベースの信頼性情報を返せるようにできるかな。

Published At2004-11-26 00:00Updated At2004-11-26 00:00