日記
ローカルblogおよびグルーピングサーバー (14:52)Edit

思いつき。自分のローカルPC上でhttpdを動かして、そこでローカルblogを動かす。ローカルblogは、以下のような機能を持つ。

  • 本人は、http://localhost/blog/なんてURLでふつうのblogのようにアクセスできる。もちろんエントリーの投稿とか編集とかもできる。通常はlocalhostのみからアクセスできる(allow from 127.0.0.1)。公開したいエントリーを、http://localhost/blog/public/なんてディレクトリーにマウントすることも可能。そうするとLAN内の他のPCから公開されたエントリーを閲覧することもできる。
  • ローカルblogに投稿されたエントリーのうち指定したものを、インターネット上に公開された(一般的な)blogツールと同期することができる。bloggers APIを使ったり、あるいはベタにフォームでPOSTしたり(その場合は新規投稿以外の動作は保証されない)。つまり、ローカルblogは公開前の下書きとしても利用できる。
  • ローカルblogには、del.cio.usとかMMとかみたいなメモ付きブックマーク的機能もある。また、ローカルblogではメモした時点の外部URLのコンテンツをすべて自動的にローカルバックアップする機能を持つ(MMでは権利関連が面倒なんで実装していない機能)。更新チェックなどの機能もあると便利かもしれない。
  • LAN内にあるローカルblog同士は相互に連携することができる。同じLAN内に接続されたローカルblogの存在を自動的に認識し、LAN内でオンラインのローカルblogそれぞれの更新状況などを取得することができる。また、相互にtrackbackなどを送受信することもできる。
  • ローカルblogを管理するグルーピングサーバーを作ることができる。グルーピングサーバー上にアカウントを持つローカルblogが、そのLANに参加すると、ローカルblogの内容はグルーピングサーバーと同期される。つまり、グルーピングサーバーが存在するLANに接続している間は、ローカルblogはグルーピングサーバー上にマウントされて見える。これによりグルーピングサーバーが存在するLAN上では、あるローカルblogがオフラインのときでも、そのローカルblogのデータ(の同期されたもの)にアクセスできる。
  • グルーピングサーバーは、update pingサーバーやtrackbackセンター、グループに所属するすべてのblogに対する全文検索(estraierのメタ検索とかを応用してもいいかも)などの機能を持つ。

という仕組みで何ができるのかというと、

  • ひとまずインターネットにつながらない環境でも、ローカルPC上で動作するblogツールを使ってエントリーを書くことができる。
  • そこに書かれた記事はそのままではインターネット上に公開されないので、下書きやメモなどの雑多な内容を自由に(blogツールの使用感覚で)書くことができる。
  • インターネット上に公開したい記事は、そのまま外部サーバーと同期をとるだけで、公開することもできる。
  • 下書きや情報収集中に参照した外部URLのデータは、自動的にローカルblog環境にスクラップされていき、後で(オフラインで)閲覧することができる。
  • グルーピングサーバーがあるLAN上にいるときは、ローカルblogがグルーピングサーバー上で管理されることにより、グループウェアの1クライアント的な存在となる。

本当は、ドキュメント管理用のWiki、ファイル管理&履歴管理ツール(subversion)とか、Webメールクライアント(IMAPベース)とか、スケジューラークライアント(iCalベース)とか、デスクトップ検索システム(Estraierベース)と連携させて、ローカルPC上で動作する壮大なインターネットクライアントシステム、というか、Notesみたいなクライアント単体でも動作しサーバーとも連携できるグループウェアシステムの置き換えを妄想していたんだけど、そこまで行くと話がまとまらなくなったんで、ひとまずblog周辺に絞って書いてみた。誰か頑張ってオープンに仕様を切って作ってみませんか。ローカルで動く部分だけならそのうち作りたいけど、連携部分とかグルーピングサーバーの部分まで作る根性はあんまりないんだよなー。

Published At2005-02-04 00:00Updated At2005-02-04 00:00