日記
「グループ」機能の導入Edit

1470.netリニューアル開発テスト版に「グループ」機能を追加した。「グループ」はタグとまったく同じ機能を持ち、技術的には単に一つのメモに「タグ」と「グループ」という二つのタグ機能がついただけのものだが、いろいろと応用範囲が広いんじゃないかと思っている。

まず、従来MM/Memoで「メモ種別」として用意していた機能の代替として使える。この機能を使っている人はあまり多くなかったけれども、これはタグよりもキーワードの揺らぎを少なくすることによって、確実にメモをグルーピングするために用意した機能だ。

MM/Memoの「メモ種別」では文字数として2バイトしか使えないので、自由度がない代わりに、簡単なルールを決めたらほぼ確実にそのルール内でメモを分別できるようになる。また、その命名規則はタグの名前空間を汚さない。

たとえば、「ToDo」というタグを付けた場合、それが自分にとっての「ToDo項目」という意味なのか、それとも一般的な「ToDo」に関連する情報であることを意味しているのかが、タグだけでは区別できない。そこで、前者の「自分にとってのToDo項目である」という意味を表すタグを「グループ」に逃がすことによって、同じ「ToDo」というタグを使い分けることができるようになる。

また、ある本について購入前は「購入予定」グループに、購入後は「購入記録」グループに、読み終わった後は評価付きで「読了記録」グループに変更することによって、状態管理をグループを使って表現することも可能だろう。「後で読む」などもどちらかというとタグよりはグループに入れた方が管理しやすいように思う。

さらに、この「グループ」を活用して、いわゆるまとめサイトや人力検索系サイト的なものも表現できるのではないかと考えている。

たとえば「PHPのフレームワークに関する情報サイトを教えてください」というグループを作り、興味を持った人がそのグループに関連サイトをブックマークしていく。するとそのグループの新着情報や人気(登録数が多いURI)情報が、いわゆるまとめサイト的な情報となっていく。

もちろん同様のことはタグを使っても可能だが、タグの名前空間をそういう用途で汚してしまうのは、ユーザーにとってはあまりうれしくないだろう。タグの名前空間自体は通常の使い方で利用しつつ、そういう特殊な用途には同じ機能を持つ別の検索軸である「グループ」を使うことにより、タグの可能性が広がるのではないだろうか。

まあそういう使い方がうまく回るようにするためには、ユーザーインターフェースあるいはサイトナビゲーション的な工夫が必要になるだろうが、一応そういうことを考えて「グループ」という軸を導入してみたわけだ。

Published At2006-06-26 00:00Updated At2006-06-26 00:00