テニス観戦記
ATPツアーファイナルズ4日目Edit

グループA ベルディヒ vs. ティプサレビッチ

キャンセルしたマレーに変わって出場のティプサレビッチと、初戦ジョコビッチに競り負けたベルディヒの戦い。

ティプサレビッチのあまり無理しない範囲でコースで攻撃するスタイルに、それを上回ろうとちょっとずつ無理をするベルディヒ。各ショットのクオリティはベルディヒの方が上なのに、試合でのクオリティコントロールのうまさと安定感で、ティプサレビッチがベルディヒを上回っている。そしてファーストセットは、あっという間にティプサレビッチの5-1に。そこからベルディヒも少し抵抗するが、ティプサレビッチがしっかりレベルを上げてファーストセットは6-2でティプサレビッチ。

セカンドセットはキープキープの展開が続くが、ベルディヒが先にブレイクして5-3とリード。そのままサービングフォーザセットを取ってベルディヒの6-3。

ファイナルセットは競り合いながらキープキープの展開で、タイブレイクに。タイブレイクもキープキープできたが、ティプサレビッチの勝負した球がわずかにアウトして、ベルディヒがミニブレイクを先行。しかしすぐにティプサレビッチが取り返し、さらにもう一つミニブレイクして、ティプサレビッチのマッチポイントでのサーブ。いいアプローチからのボレーをわずかにアウトして、再びタイに。続いてのサーブはティプサレビッチがダブルフォルト。今度はベルディヒのマッチポイントでのサーブ。最後はティプサレビッチが逆をつかれて足をひねって転び、そのままベルディヒの勝利。

ティプサレビッチは最後のポイントでかなり強く足首をひねったようで、試合終了後びっこを引きながら荷物も持たずに会場を後にした。次の試合大丈夫か?

  • ベルディヒ def. ティプサレビッチ 2-6 6-3 7-6(6)

グループA ジョコビッチ vs. フェレール

ジョコビッチのサービスゲームから試合開始。ジョコビッチはミスは出ているが、サーブもストロークでの攻撃もクオリティが高い。が、振り回されもしっかりついていきミスをしないフェレール。ジョコビッチが攻撃し、フェレールがディフェンスしながらじわじわと反撃するという展開。ジョコビッチは何とかフェレールを振り切ってキープ。

フェレールのサービスゲームは、ジョコビッチが強気に攻めた球をミスし、フェレールが簡単にキープ。

ジョコビッチ、早くも2本目のダブルフォルト。フェレールのフォアハンド側に多めに配球し始めている? フェレールはバックハンドの安定感が高いから、フォアハンドでたくさん打たせたいのかな? 少々苦しみつつもジョコビッチは何とかキープ。

ここまでは、ジョコビッチのミスが多く、攻撃している割には苦しい展開になりがち。フェレールは安定したプレイで、ジョコビッチの攻撃をかわしている。

フェレールのサービスゲーム。ジョコビッチの攻撃のクオリティが上がっていき、フェレールを追い込み始めるが、ジョコビッチの攻撃がわずかにアウトとなることが多く、フェレールも何とか対抗し、キープして2-2。

続いてのジョコビッチのサービスゲームは、フェレールのミスが連続して、ジョコビッチはあっさりキープ。

フェレールのサービスゲーム。ジョコビッチをしっかり振り回して、最後は前に出てボレーでポイントを決める、フェレールのいいプレイ。フェレールもちょっと乗ってきたか。フェレールはラブゲームでキープ。

ジョコビッチのサーブゲーム。フェレールが早い段階でコースを変えてくるようになり、フェレールが先に攻撃することが増えてきた。流れがフェレールに傾きつつある。ブレイクポイント2つ。一発でフェレールが決めて、フェレールの4-3。

フェレールのサービスゲーム。ジョコビッチが反撃しようと試みするがミスが減らせない。今年のジョコビッチならばここですぐにブレイクバックして来たのだが、それができないジョコビッチ、させないフェレール。フェレールの5-3。

まだフェレールの流れが続いている中でのジョコビッチのサービスゲーム。このゲームをキープしつつ、フェレールの流れを止めたいジョコビッチ。しかし自分からのミスを止められない。もう一度ブレイクされてファーストセットはフェレールの6-3。

ミスを減らせないジョコビッチは、序盤は安全なプレイをしてきたフェレールに何とか対抗できていたが、途中から調子を上げてきたフェレール相手には、ほぼ自滅するようにポイントを失い続けている。ジョコビッチはミスを減らさないとどうにもならない。

セカンドセット、フェレールのサービスゲームから。ジョコビッチは強打を減らしつつ、コントロールショットでコートを広く使いフェレールを走らせるが、フェレールはしっかり対応。コントロールショットでもジョコビッチのミスが先に出てしまう。少しずつ粘り強いプレイが出てきたジョコビッチだが、フェレールがキープ。

ジョコビッチのサービスゲーム。またミスが連続して出るジョコビッチ。ダブルのブレイクポイントを握られるが、サーブ2本で何とか逃れる。しかしロングラリーを自分のミスで失い再びブレイクポイント。厳しい角度を狙えず、安全に真ん中に返した球をフェレールに叩かれて、フェレールがブレイク。

フェレールのサービスゲーム。開き直ったかジョコビッチがまた強打を使い始めた。しかし、ことごとくフェレールに対応されて、結局最後はジョコビッチのミスで終わる。ミスが出ても強く打つことをやめないジョコビッチ。コントロールショットでは勝ち目がないから、無理矢理でも強打を打っているうちに調子が上がってくることに賭けたか。しかしミスが減らせないままにフェレールがあっさりキープ。

ジョコビッチのサービスゲーム。いいサーブを入れてようやくキープ。ただし、サービス前の玉突きを始めるときの動作に何か違和感があるようだ。サーブへの入り方を何度か躊躇する。

フェレールのサービスゲーム。調子の良さを持続。いいサーブから、返ってきた甘い球を一発で決めるストローク。そしてサービスエース。

ジョコビッチのサービスゲームは、相変わらず苦しい。デュースを挟んでの競り合いは、結局ジョコビッチのストロークミスでブレイクされる。フェレールの5-1。

フェレールのサービングフォーザマッチ。結局ジョコビッチは最後まで自滅を繰り返し、フェレールの圧勝。

  • フェレール def. ジョコビッチ 6-3 6-1
これでフェレールはラウンドロビン勝ち抜け確定。ジョコビッチの勝ち抜け条件はなんだっけ。Tennis - ATP World Tour - Final Standingsに条件が書いてあった。
  • ジョコビッチ、フェレールが勝てば、フェレール1位、ジョコビッチ2位抜け
  • ティプサレビッチ、フェレールが勝てば、フェレール1位、ジョコビッチ2位抜け
  • ティプサレビッチ、ベルディヒが勝てば、ベルディヒ1位、フェレール2位抜け
  • ジョコビッチ、ベルディヒがともにストレートで勝てば、フェレール1位、ベルディヒ2位抜け
  • ジョコビッチがストレート勝ち、ベルディヒがフルセット勝ちだと、フェレール1位、ジョコビッチ2位抜け
  • ジョコビッチがフルセット勝ち、ベルディヒがストレート勝ちだと、フェレール1位、ベルディヒ2位抜け
  • ジョコビッチ、ベルディヒがともにフルセット勝ちだと、フェレール1位、ベルディヒ2位抜け
ベルディヒは勝てばたいていの場合は自力で勝ち抜けられる。唯一、ジョコビッチがストレートで勝って、ベルディヒがフルセットで勝った場合のみ、ベルディヒが勝っても抜けられないパターンがある。

ジョコビッチはただ勝つだけじゃラウンドロビンを抜けられない。フェレールが勝った場合は、基本的にジョコビッチが勝ち抜け。唯一ベルディヒが勝ってもジョコビッチが抜けられるのが、さっき書いたパターン。

ただなんにしろ、このジョコビッチのコンディションだと、決勝トーナメントに残ったところで、あまりいい結果が出る気はしないなー。何でこんなにエラーを減らせないんだろう。現在の調子だとフェデラーの圧勝っぽい? せめてグループBはナダルも勝ち残って、決勝でもう一度ナダル vs. フェデラーになってくれないかなー。

Published At2011-11-24 15:48Updated At2011-11-24 15:48