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テニス観戦記
ATPツアーファイナルズ5日目Edit

グループB フェデラー vs. フィッシュ

ファーストセットを見ていて、さすがにこの組み合わせだとフェデラーの楽勝だよねーと思っていたら、セカンドセットに入ってフェデラーがぐだる。本当に最近はいつ誰が相手でも気が抜けないなー。結局セカンドセットは最後まで復活できないままに落としたが、ファイナルセットではしっかり切り替え、結局フェデラーの勝利。

  • フェデラー def. フィッシュ 6-1 3-6 6-3
でも、やはり昔のような圧倒的な強さと安定感というのは陰を潜め、調子のいい試合でもいったん調子を崩すと長引くなー。昔は相手が反撃しようとレベルを上げても、それをいなして相手のペースにさせなかったし、自分のミスが出始めても1ゲーム程度ですぐに調子を戻していた気がするが。

それでも、決勝トーナメントはやっぱりフェデラーが本命か。ただこの調子で不安定なところを見せたら、安定感抜群のフェレールに食われかねない。フェレールもいい選手だけど、トップ4がそろっている最終戦で優勝するイメージじゃないんだが。

グループB ナダル vs. ツォンガ

やっぱりこのコートだとツォンガの攻撃力がナダルのディフェンス力に勝っているな。ただ、この間のフェデラーほど圧倒できないのは、ツォンガのミスが多いからか。ツォンガのバックハンドはわかりやすく弱いからなー。攻撃力はあるけど安定感がなく、ディフェンス力が弱い。

ファーストセットはツォンガの攻撃をかわしきったナダルがタイブレイクまで持ち込むが、タイブレイクはサーブが強いツォンガが取り切って、ツォンガの7-6(2)。セカンドセットは競りながら、いいプレイと言うよりはお互いのミスがキーポイントとなって、ナダルが6-4で取り返す。ファイナルセットになるとナダルのミスがだいぶ増えてきた。ツォンガが2ブレイクアップ。しかしツォンガのメンタルの弱さ。サービングフォーザマッチをダブルフォルト2つで落としてしまう。しかしもうナダルのサーブは攻略されてしまっている。ツォンガがリターンを叩きまくり再度ブレイクし直して、6-3で勝利。

  • ツォンガ def. ナダル 7-6(2) 4-6 6-3
これでグループBは、フェデラー1位、ツォンガの2位抜け。

ナダルはしっかり休んで練習してきたけど、ラウンドロビン敗退か。プレイスタイル的にこういう速めのハードコートでトップ選手を相手にしたときにはどうともならないなー。前みたいにフィジカルを、特に膝を痛めつけながら戦えば勝てるだろうけど、それをやるとまた長期欠場の原因になってしまうし。もう一度ナンバー1やハードコートのグランドスラムを狙うのならば、今の制限されたフィジカルの使い方の範囲内で、何か新しい戦術を追加しなければならないだろうけど、いったい何があるだろう。速いサーブは肩に負担がかかりすぎたから、今度はスライスをもっと多用してみるというのはどうだろうか。そこからの超反応を活かしたネットプレイ。ってそんなのナダルじゃねーな。

Published At2011-11-25 14:50Updated At2011-11-25 14:50

テニス観戦記
ATPツアーファイナルズ4日目Edit

グループA ベルディヒ vs. ティプサレビッチ

キャンセルしたマレーに変わって出場のティプサレビッチと、初戦ジョコビッチに競り負けたベルディヒの戦い。

ティプサレビッチのあまり無理しない範囲でコースで攻撃するスタイルに、それを上回ろうとちょっとずつ無理をするベルディヒ。各ショットのクオリティはベルディヒの方が上なのに、試合でのクオリティコントロールのうまさと安定感で、ティプサレビッチがベルディヒを上回っている。そしてファーストセットは、あっという間にティプサレビッチの5-1に。そこからベルディヒも少し抵抗するが、ティプサレビッチがしっかりレベルを上げてファーストセットは6-2でティプサレビッチ。

セカンドセットはキープキープの展開が続くが、ベルディヒが先にブレイクして5-3とリード。そのままサービングフォーザセットを取ってベルディヒの6-3。

ファイナルセットは競り合いながらキープキープの展開で、タイブレイクに。タイブレイクもキープキープできたが、ティプサレビッチの勝負した球がわずかにアウトして、ベルディヒがミニブレイクを先行。しかしすぐにティプサレビッチが取り返し、さらにもう一つミニブレイクして、ティプサレビッチのマッチポイントでのサーブ。いいアプローチからのボレーをわずかにアウトして、再びタイに。続いてのサーブはティプサレビッチがダブルフォルト。今度はベルディヒのマッチポイントでのサーブ。最後はティプサレビッチが逆をつかれて足をひねって転び、そのままベルディヒの勝利。

ティプサレビッチは最後のポイントでかなり強く足首をひねったようで、試合終了後びっこを引きながら荷物も持たずに会場を後にした。次の試合大丈夫か?

  • ベルディヒ def. ティプサレビッチ 2-6 6-3 7-6(6)

グループA ジョコビッチ vs. フェレール

ジョコビッチのサービスゲームから試合開始。ジョコビッチはミスは出ているが、サーブもストロークでの攻撃もクオリティが高い。が、振り回されもしっかりついていきミスをしないフェレール。ジョコビッチが攻撃し、フェレールがディフェンスしながらじわじわと反撃するという展開。ジョコビッチは何とかフェレールを振り切ってキープ。

フェレールのサービスゲームは、ジョコビッチが強気に攻めた球をミスし、フェレールが簡単にキープ。

ジョコビッチ、早くも2本目のダブルフォルト。フェレールのフォアハンド側に多めに配球し始めている? フェレールはバックハンドの安定感が高いから、フォアハンドでたくさん打たせたいのかな? 少々苦しみつつもジョコビッチは何とかキープ。

ここまでは、ジョコビッチのミスが多く、攻撃している割には苦しい展開になりがち。フェレールは安定したプレイで、ジョコビッチの攻撃をかわしている。

フェレールのサービスゲーム。ジョコビッチの攻撃のクオリティが上がっていき、フェレールを追い込み始めるが、ジョコビッチの攻撃がわずかにアウトとなることが多く、フェレールも何とか対抗し、キープして2-2。

続いてのジョコビッチのサービスゲームは、フェレールのミスが連続して、ジョコビッチはあっさりキープ。

フェレールのサービスゲーム。ジョコビッチをしっかり振り回して、最後は前に出てボレーでポイントを決める、フェレールのいいプレイ。フェレールもちょっと乗ってきたか。フェレールはラブゲームでキープ。

ジョコビッチのサーブゲーム。フェレールが早い段階でコースを変えてくるようになり、フェレールが先に攻撃することが増えてきた。流れがフェレールに傾きつつある。ブレイクポイント2つ。一発でフェレールが決めて、フェレールの4-3。

フェレールのサービスゲーム。ジョコビッチが反撃しようと試みするがミスが減らせない。今年のジョコビッチならばここですぐにブレイクバックして来たのだが、それができないジョコビッチ、させないフェレール。フェレールの5-3。

まだフェレールの流れが続いている中でのジョコビッチのサービスゲーム。このゲームをキープしつつ、フェレールの流れを止めたいジョコビッチ。しかし自分からのミスを止められない。もう一度ブレイクされてファーストセットはフェレールの6-3。

ミスを減らせないジョコビッチは、序盤は安全なプレイをしてきたフェレールに何とか対抗できていたが、途中から調子を上げてきたフェレール相手には、ほぼ自滅するようにポイントを失い続けている。ジョコビッチはミスを減らさないとどうにもならない。

セカンドセット、フェレールのサービスゲームから。ジョコビッチは強打を減らしつつ、コントロールショットでコートを広く使いフェレールを走らせるが、フェレールはしっかり対応。コントロールショットでもジョコビッチのミスが先に出てしまう。少しずつ粘り強いプレイが出てきたジョコビッチだが、フェレールがキープ。

ジョコビッチのサービスゲーム。またミスが連続して出るジョコビッチ。ダブルのブレイクポイントを握られるが、サーブ2本で何とか逃れる。しかしロングラリーを自分のミスで失い再びブレイクポイント。厳しい角度を狙えず、安全に真ん中に返した球をフェレールに叩かれて、フェレールがブレイク。

フェレールのサービスゲーム。開き直ったかジョコビッチがまた強打を使い始めた。しかし、ことごとくフェレールに対応されて、結局最後はジョコビッチのミスで終わる。ミスが出ても強く打つことをやめないジョコビッチ。コントロールショットでは勝ち目がないから、無理矢理でも強打を打っているうちに調子が上がってくることに賭けたか。しかしミスが減らせないままにフェレールがあっさりキープ。

ジョコビッチのサービスゲーム。いいサーブを入れてようやくキープ。ただし、サービス前の玉突きを始めるときの動作に何か違和感があるようだ。サーブへの入り方を何度か躊躇する。

フェレールのサービスゲーム。調子の良さを持続。いいサーブから、返ってきた甘い球を一発で決めるストローク。そしてサービスエース。

ジョコビッチのサービスゲームは、相変わらず苦しい。デュースを挟んでの競り合いは、結局ジョコビッチのストロークミスでブレイクされる。フェレールの5-1。

フェレールのサービングフォーザマッチ。結局ジョコビッチは最後まで自滅を繰り返し、フェレールの圧勝。

  • フェレール def. ジョコビッチ 6-3 6-1
これでフェレールはラウンドロビン勝ち抜け確定。ジョコビッチの勝ち抜け条件はなんだっけ。Tennis - ATP World Tour - Final Standingsに条件が書いてあった。
  • ジョコビッチ、フェレールが勝てば、フェレール1位、ジョコビッチ2位抜け
  • ティプサレビッチ、フェレールが勝てば、フェレール1位、ジョコビッチ2位抜け
  • ティプサレビッチ、ベルディヒが勝てば、ベルディヒ1位、フェレール2位抜け
  • ジョコビッチ、ベルディヒがともにストレートで勝てば、フェレール1位、ベルディヒ2位抜け
  • ジョコビッチがストレート勝ち、ベルディヒがフルセット勝ちだと、フェレール1位、ジョコビッチ2位抜け
  • ジョコビッチがフルセット勝ち、ベルディヒがストレート勝ちだと、フェレール1位、ベルディヒ2位抜け
  • ジョコビッチ、ベルディヒがともにフルセット勝ちだと、フェレール1位、ベルディヒ2位抜け
ベルディヒは勝てばたいていの場合は自力で勝ち抜けられる。唯一、ジョコビッチがストレートで勝って、ベルディヒがフルセットで勝った場合のみ、ベルディヒが勝っても抜けられないパターンがある。

ジョコビッチはただ勝つだけじゃラウンドロビンを抜けられない。フェレールが勝った場合は、基本的にジョコビッチが勝ち抜け。唯一ベルディヒが勝ってもジョコビッチが抜けられるのが、さっき書いたパターン。

ただなんにしろ、このジョコビッチのコンディションだと、決勝トーナメントに残ったところで、あまりいい結果が出る気はしないなー。何でこんなにエラーを減らせないんだろう。現在の調子だとフェデラーの圧勝っぽい? せめてグループBはナダルも勝ち残って、決勝でもう一度ナダル vs. フェデラーになってくれないかなー。

Published At2011-11-24 15:48Updated At2011-11-24 15:48

テニス観戦記
ATPツアーファイナルズ3日目Edit

グループB ツォンガ vs. フィッシュ

この二人はタイプが似ているなー。ビッグサーブを持っていて、ネットプレイでのタッチがいい。ベースラインからのリスキーなビッグショットもある。けど、ツォンガは最近あまりネットに出ないな。最初にブレイクした2008年全豪ではドロップボレーを使いまくっていた印象があるんだけど。

ファーストセットは出だしにちょっとぐだり気味のブレイク合戦をしつつも、後半は競った展開。タイブレイクはツォンガが一気に突き放して7-6(4)で取る。セカンドセットも最初からブレイク合戦。しかしフィッシュはそこから集中力がきれたのかな? ちゃんと見ていないうちに6-1と大きく差をつけられていた。

  • ツォンガ def. フィッシュ 7-6(4) 6-1
フィッシュは微妙なジャッジにフラストレーションをためたのが敗因か。これでフィッシュのラウンドロビン敗退は決定。

グループB ナダル vs. フェデラー

ファーストセットはフェデラーのサービスゲームから。ダブルフォルトスタート。硬くなっているのか。しかしその後は強いフォアハンドでナダルからウィナーを連発。ダブルフォルト以外はとても強い立ち上がり。

一方ナダルのサービスゲーム。ナダルのいつものバックハンド攻め。そしていつものようにバックハンドは押し込まれてしまい、無理に強打するとエラーが出てしまうフェデラー。ナダルがキープ。

フェデラーのサービスゲームは順調。強くて確率のいいサーブで崩しつつ、フォアハンドで簡単にポイントを取っていく。ほとんどショートポイントで終わってしまうので、ナダルが反撃する余地がない。フェデラーの攻撃力がナダルのディフェンスを上回っている状態。

ナダルがフェデラーのフォア側にも配球し、逆襲を食らってポイントを失う。が、その後は強いサーブとバックハンド攻めで盤石。バックハンド攻めオンリーだとパターンに慣れられてしまう恐れがあるから、余裕があるポイントではフォアハンド側も見せておくつもりか。

フェデラーのサービスゲームは安定している。強いサービス+フォアハンドで決めにいくショートポイントが多い。しかし、ナダル相手に無理矢理ネットについてのボレーミスと、バックハンドを強打で切り返そうとしてのミスも出ている。やはりこのパターンは相変わらずナダル相手には不利。

ナダルのサービスゲーム、フェデラーが強いフォアハンドでポイント先行し0-30。さらに回り込みフォアでナダルのバックハンドを厳しく攻撃して0-40。フェデラーもナダルのバックハンドをしつこく攻める。お互いバックハンド攻めを中心。フェデラーはバックハンド高く弾む球を、無理な強打で切り返そうとせず、スライスを使ってでもナダルのバックハンド側につなぐ。ナダルもしつこくフェデラーのバックハンドに返そうとする。バックハンドを我慢しつつフォアハンドで攻めたフェデラーがラブゲームでブレイク。フェデラーの4-2。

フェデラーのサービスゲームはいまだ安定。フォアハンドでの攻撃はさらに厳しいコースを攻めるようになり、フェデラーの5-2。

ナダルのサービスゲーム。フェデラーがナダルのバックハンド中心の攻めを読んで、バックハンドを無理しない範囲でしっかり返し、少しでもチャンスがあればフォアハンドでは強引に攻める。このゲームもフェデラーがポイント先行するが、ようやくナダルのバックハンドの強打が決まり、さらにフェデラーのバックハンドの強打がミスになって、ナダルがキープ。

フェデラーのサービングフォーザセット。フェデラーのサーブ+フォアハンドでの攻撃が厳しい。ナダルの動きもだいぶ良くなってきて、フォアのランニングショットでのカウンターチャンスができるが、フェデラーのフォアハンドの威力が勝り、サイドアウト。最後まで攻めきったフェデラーがファーストセットを6-3で先取。

強いフェデラーに対して、ナダルはレシーブゲームでチャンスがない。ナダルの強みであるバックハンド攻めも今のところ徹底できていない。サービスゲームではバックハンド攻めを徹底しつつ、フェデラーのサービスゲームでも切り返すワンチャンスを見いだす必要がありそう。

セカンドセットはナダルのサービスから。ナダル、バックハンド攻めをと見せかけてのフォア側へのショートクロスのウィナーと、いい攻撃を見せる。一方フェデラーはナダルのバックハンド攻めセカンドサーブを完全に読んで回り込みフォアのリターンからポイント。フェデラーはナダルのバックハンド攻めを苦にしつつも、それなりに対応して逆襲するパターンもものにしている。ナダルの厳しいバックハンドクロスをフェデラーがフォアハンドのランニングショットでのカウンターを決めて、フェデラーがブレイクスタート。

今日のフェデラーは本当に強い。苦しいランニングショットにミスが少ないし、ディフェンスも攻撃もどちらも安定している。ナダル相手にバックハンド攻めをされても、ディフェンスが安定しているというのは、かなりのクオリティ。ランニングショットのクオリティも上がっているのは、フットワークが復活してきたのか。

続いてのフェデラーのサービスゲームは、今まで通り安定してキープ。

続いてのナダルのサーブゲームも苦しい。ナダルがバックハンド攻めをしようと思っても、フェデラーが無理攻めのミスをしてくれず、逆にナダルに対してもバックハンド攻めをやり返し、お互い我慢の展開から先に攻撃に転じるのはフェデラーの方。そしてフォアハンドを使えるようになったフェデラーがポイントを決める。再びフェデラーがブレイクして3-0。

フェデラーのサービスゲーム。サービスエース2本にフォアハンドウィナーであっさり追い込み、ナダルがあまり難しくないフォアハンドをエラーして、あっさりキープ。ナダルは集中力を失っているな。

続いてのナダルのサービスゲームも、ナダルには苦しい展開。セカンドサーブを回り込んで叩かれたり、調子がいいときならばカウンターに取るようなフォアハンド側へのスライスを仕留め損なったり、さらにはバックハンドリターンでもエースを取られてしまう。ブレイクポイントを握られるが、フェデラーがバックハンドでの強引な攻撃をミスして何とか逃れる。フェデラーはバックハンドを無理に攻撃しない方が強いな。ブレイクポイント1つは逃れたものの、その後もフェデラーの攻撃は止まらず、結局このゲームもブレイクしてフェデラーの5-0。

フェデラーのサービングフォーザマッチ。もうフェデラーの普通のストロークに対しても、ナダルがきちんと対応できなくなってきている。完全に集中力が切れている。フェデラーは強いサービスゲームを持続。フェデラーはあっさりキープしてセカンドセットは6-0。ナダルがベーグルを焼かれた。

  • フェデラー def. ナダル 6-3 6-0

このコートではフェデラーに分があるとは思っていたけど、ここまで圧倒するとは。ナダルのバックハンド攻めを、無理せずナダルのバックハンド側に返すことでつなぎつつ、そこから逆襲するパターンは、ほかのコートサーフェイスでも通用するのか。特にクレイコートではどうか。フェデラーがここまで復調してくると来年のGSが楽しみだ。

一方のナダルは、得意じゃないコートサーフェイスでフェデラーにうまく対応されたんで、スコアほど調子が悪いわけではないだろうけど、最近昔ほど自分のテニスをやっていれば誰相手でもそれなりに優位に戦えるという感じではなくなっている。やはり膝を怪我して以降、フィジカルが落ちてショットの威力が下がったのか。ナンバーワンだった時期のように、エースが取れるサーブやバックハンドクロスへのウィナーを取る強打は、もう使えないんだろうか。

これでフェデラーはラウンドロビン勝ち抜け決定。もう一人は明後日のナダル vs. ツォンガの勝者。でもこのコートのナダルだと、ツォンガ相手は厳しそうだなー。

明日のグループAは、マレーがやっぱりキャンセルしてしまったようで、代わりにティプサレビッチが出場。Tennis - ATP World Tour - Barclays ATP World Tour Finals 2011 Tuesday - Murray Withdraws From Competitionによると、フェレール戦でもマッサージを受けていた足の付け根の張りが理由。試合中に発生した怪我じゃなくて、準備段階ですでに痛み出していたらしい。なんかもう、マレーはでかい大会に向けての準備がへたくそだなー。でもまあ、ティプサレビッチが出てくるのはちょっと面白い。

Published At2011-11-23 07:03Updated At2011-11-23 07:03

テニス観戦記
ATPツアーファイナルズ2日目Edit

グループA マレー vs. フェレール

立ち上がりレシーブを選んだマレーは、比較的積極的に攻撃するが実らず。

フェレールもレシーブはいいが、マレーのサーブは簡単には攻撃できない。マレーのドロップショットのミスが早くも目立つ。

ストローク戦はマレーに余裕がある。ただし基本に忠実にしっかり安全な強打を続けるフェレールも悪くはない。

マレーは、じっくり打ち合えばいいのに、なんで我慢できずに打ち急いでミスして、フラストレーションためてるんだ。

結局、我慢強く打ち合って、すごい守備を見せて、ときどきはしっかり自分からも攻撃できたフェレールが、サーブが37%しか入らず、我慢が効かずに攻撃しようとするとミスが出ていたマレーから、6-4でファーストセットを奪う。

と思ったら、マレーは足を痛めているのか。メディカルタイムアウトをとって、左足の付け根あたりをマッサージし始めたな。

フェレールの安定感と、マレーの不安定感。

マレーは攻撃力を削って安定感と勝負強さを身につけたはずなのに、この試合を見ていると、安定感を削って攻撃している割にはミスが多いという、一番ダメなプレイスタイルになってるな。

セカンドセットはブレイクが行ったり来たりのシーソーゲーム。いつもならばマレーの攻撃力次第の展開になるところなのに、どちらかというとぶれないフェレールの方に強さを感じるな。これだけfuck、fuck言っているマレーはだめだ。勝負してミスしているんじゃなくて、集中しきれずにミスしているだけだ。

そして、最後までぶれずに自分のプレイスタイルを貫き通したフェレールがセカンドセットを7-5で取り、ぐだぐだミスだらけのマレーを破った。

グループAの中では一番楽な相手だったはずのフェレール相手に、こんなぐだぐだした試合しているようだと、もうマレーはこの大会だめかもしれん。あのアジアシリーズの爆発は何だったんだよ。となると体調が万全でなくても1位抜けはジョコビッチかな。2位抜けはフェレールかベルディヒか。

  • フェレール def. マレー 6-4 7-5

グループA ジョコビッチ vs. ベルディヒ

さて、ジョコビッチの体調はどうだろう。

どちらもストロークは強打せずにじっくりといく展開からスタートしている。ジョコビッチは最近そういう立ち上がりが多いけど、ベルディヒは挑戦者としてもっと出だしからペースを上げてくるかと思ったら、そうでもないな。ジョコビッチ、フットワークは特に悪くない。

ジョコビッチのサーブゲームはダブルフォルトスタート。ジョコビッチはストロークを強く打ち始めたけど、ベルディヒが対応している。早くもブレイクポイント二つ握られる。じわじわ前で勝負したベルディヒが二つ目のブレイクポイントを取りきった。

ベルディヒはいつも通り平均点の高いプレイ。サーブもストロークもネットプレイもフィジカルも、すべてがトッププレイヤークオリティ。これで大事な試合やポイントでギアを上げる能力があれば、トップ4にも食い込めるのに。

ジョコビッチは特に体力的な問題はなさそう。サーブもストロークもしっかり打てている。けれどもそれにベルディヒがしっかり対応し、ベルディヒが4ゲーム連取して4-0。が、そこでちょっと気が抜けたか1ブレイクされて4-1。

ジョコビッチがじわじわと調子を上げていく。ベルディヒはブレイクポイントを握られつつも、ぎりぎりサーブでかわす。何とか序盤のリードを保ってファーストセットは6-4でベルディヒ。

セカンドセットに入ってもジョコビッチのペースは落ちない。ベルディヒの対応が間に合わなくなってくる。ジョコビッチが1ブレイクして3ゲーム連取。セカンドセットは6-3でジョコビッチ。

ファイナルセットはベルディヒがブレイク先行。しかしすぐにジョコビッチはブレイクを取り返す。どちらかというとジョコビッチが押し込むプレイが多いが、ベルディヒも負けずについていき、いいサーブと自分からの攻撃も増やして対抗。クオリティの高い戦いはそのままタイブレイクに。

ファイナルセット5-6から1本あったベルディヒのマッチポイント、ここを取り切れないのがベルディヒのもったいなさだなー。ジョコビッチがディフェンシブになったところから、遅い球をコースに打って2本振った後に勝負にいったフォアを大きくミスしたけど、コースでつないだ2本が余計だし、コースでつなぐんだったら、最後まで確率よくじっくり攻めればいいのに。

そしてファイナルセットタイブレイク。またもGAORAの罠でタイブレイク直前に録画が切れる。が、今回は学習したんで8時に試合状況を確認し、まだ試合が続いていたんで手動で続きを録画。おかげでこの試合は結果を先に知ってしまった。

タイブレイクも、ベルディヒが大事なポイントを取りに行った球をミスして決めきれず、逆にジョコビッチは厳しいポイントでもクオリティを落とさず取り切り、ジョコビッチが7-6(4)。

  • ジョコビッチ def. ベルディヒ 3-6 6-3 7-6(3)
このグループはマレーのできが悪すぎる。予想では3勝で1位抜けだったんだけど、この調子だと全敗してもおかしくないな。あるいは足の怪我を理由に途中でキャンセルしちゃうかな。

フェレールもベルディヒもとても良かったけれども、比べるとベルディヒの方ができがいいかなー。直接対決はおそらくベルディヒのストレート勝ち。ただし、競るような展開になったらフェレールの安定感とメンタルの強さが勝ってフルセットでフェレールが勝ちそうだ。

ジョコビッチはこの試合は怪我の影響を感じさせなかったけど、大会通して問題が出ないかどうかはちょっと微妙。ラウンドロビンはそれでも勝ち抜けそうかな。フェレールとの戦いで体力を削られないといいけど。マレーとは3試合目に戦うことになるけど、そのときにマレーがちゃんと出てくるのか、出てきたとしてマレーのコンディションやモチベーションはどうなっているだろう。

さて明日は早くもナダル vs. フェデラー。ツォンガ vs. フィッシュの方をライブで見るのはやめて早寝して、ナダル vs. フェデラーの方を早起きして見るか。

Published At2011-11-22 10:48Updated At2011-11-22 10:48

テニス観戦記
ATPツアーファイナル直前その2Edit

この間、ツォンガとフィッシュの記事を紹介したけど、他の人の記事も出ていたんで追加。

Tennis - ATP World Tour - Barclays ATP World Tour Finals 2011 - London Home To Djokovic's Crowning Achievements

ジョコビッチ。初戦の相手のベルディヒは最近調子がいいし、インドアコートが得意なタイプだから、厳しい戦いになると予想。右肩の怪我の復調具合については、ここ2、3日はほぼ100%のサーブが打てるようになっているから、現時点では問題ないとのこと。ただあくまでも現時点では、だよなー。厳しい試合が連続するとどうなるか。

Tennis - ATP World Tour - Barclays ATP World Tour Finals 2011 - Murray Relishes Finals Challenge

マレー。フェレール、ベルディヒ、ジョコビッチとの戦いは、すべてロングラリーが多い厳しい戦いになると予想。去年の最終戦準決勝でナダルに惜敗した経験が生かせるはず。

Tennis - ATP World Tour - Barclays ATP World Tour Finals 2011 - Ferrer: 'I Have Played My Best Tennis This Season'

フェレール。今年は今までで一番のでき。ラウンドロビンを抜けられるかはわからないけど、全力を尽くす。2007年の上海最終戦に出た経験を生かせるはず。その後のデビスカップ決勝にも出たい。まあフェレールらしく、とにかく頑張って走り回って、ロングポイントを取っていくしかないよなー。今年向上したサーブがトップ8相手にどこまで通用するか。

Tennis - ATP World Tour - Barclays ATP World Tour Finals 2011 - Rafa Raring To Go In London

ナダル。一ヶ月の休養明け。上海マスターズで調子が良かったにも関わらずマイヤーに負けたのがショックだった。今年の終わり方、来年の始め方をよりよくするためにツアーを休んで練習した。長期展望とか一般論的な感想とかはあるけど、具体的な対戦相手分析とかはなしか。

Tennis - ATP World Tour - Barclays ATP World Tour Finals 2011 - Federer Believes Anyone Can Win

フェデラー。トップ4が本命だけど、5~8位の誰もがアップセットの可能性を秘めている。ナダルとはあまりインドアでは当たっていないから、対戦が楽しみ。全員強敵だと思いつつも、やっぱりナダル戦を重視している感じかな。

Tennis - ATP World Tour - Barclays ATP World Tour Finals 2011 - Berdych Backs His Own Game

ベルディヒ。普段と違うことをする気はないし、いい試合をしたら誰にでも勝てるはず。今年はツアーで最高セミファイナルまでしか残れていないのに、最終戦出場権を得た安定感。というのは逆に言うと、トップ選手には勝ててないってことだよなー。トップ4相手に勝てる試合ができるか。

Published At2011-11-21 11:45Updated At2011-11-21 11:45

テニス観戦記
ATPツアーファイナル初日Edit

RRグループB フェデラー vs. ツォンガ

フェデラー、サーブがいい。特にセカンドのコースとキックがいい。それに対して、積極的に行こうとして自滅してしまったツォンガ。というファーストセットの展開。フェデラーのストローク自体はそれほどよくない。フェデラーの6-2。

フェデラーのストロークミスが多くなり、それでツォンガの調子が出てきた。フェデラーも少しずつストロークの調子を取り戻してきたが、序盤に先行されたブレイクを取り戻すには至らず。波に乗ったツォンガがパワープレイで押し切って取ったセカンドセット。ツォンガの6-2。

最初のサービスゲームはいいサーブをいれて楽にキープしたフェデラー。ただし、サーブアンドボレーで取りに行ったポイントは取れず。フェデラーが強い日は、こういうポイントを取り逃がさないんだけど。

ツォンガも悪くないプレイを続けている。ツォンガはいいプレイをすることでさらに調子が上がってくるタイプ。ファイナルセットでも好調を持続しているツォンガは強い。

フェデラーはチャンスボールを取りきれない。ツォンガはイージーミスとナイスプレイが行ったり来たり。流れはワンプレイごとに入れ替わっているが、積極的に攻めているツォンガが主導権を握っているか。このままだとツォンガの出来次第といった印象。フェデラーはここからギアをあげることはできないんだろうか。

サーブゲームは何とかなっているが、リターンゲームがノーチャンスなフェデラー。ポジションを前に上げてのブロックリターンは、リスクの割には効果がないように見えるが。

ツォンガの猛攻をなんとか凌ぎながら、強さよりもうまさでポイントを重ねて握ったブレイクポイントだが、結局ツォンガがパワープレイでキープ。フェデラーはかつてのストロークの強さが見当たらない。サーブでなんとか対抗しているが、サーブもかつての欲しいところでのエース級が出ない。苦しい展開。

キープキープでフェデラーリードの5-4からツォンガのサービスゲーム。あげるギアがあるのならば、フェデラーはここで勝負のはずだが。

ツォンガはイージーボレーのミスとダブルフォルトで0-30。フェデラーの回り込みリターンで押し込んでからのフォアハンドウィナーで0-40。ツォンガはファーストサーブで一回はしのいだが、ミスヒット気味の浅いリターンで前に誘い出されてからのパッシングショットを決められ、万事休す。フェデラーの6-4。

  • フェデラー def. ツォンガ 6-2 2-6 6-4

RRグループB ナダル vs. フィッシュ

ナダルの右手親指のマメの処理からスタート。試合開始前にメディカルタイムアウトって初めて見た。

フィッシュのサーブ。ナダルの当たり損ねリターンを決め損ねるフィッシュ×2。ぐだぐだの立ち上がり。どっちもクオリティ低い。すべてのポイントがアンフォーストエラーだ。フィッシュのミスの方が多くてブレイクされてのスタート。

ナダルのサーブゲーム。まだナダルのほうがましか。ただフィッシュも徐々に調子をあげてきて、高い打点を強打出来るようになってきた。まだミスヒット気味の球が目立つが。ナダルはキープ。

フィッシュだいぶ調子が上がってきて、サーブも入るようになってきたし、サーブアンドボレーやストロークの強打からのネットアプローチも成功するようになってきた。これがフィッシュの売りだし、これが出来ればこのコートならばナダルにも対抗できるはず。フィッシュキープ。

フィッシュはミスを減らせず、安定感があるナダルの方が優位な展開。ただ、ナダルもさほどいいプレイは出ていない。フィッシュのミスが早すぎて、ナダルのいいプレイが出る時間がないともいえる。

フィッシュは怪我の影響というよりは、単に調子が上がらないって感じかなー。これはナダルの調子を上げるステップとしてとてもいい踏み台になってしまう予感。序盤明らかにゲーム勘がなさそうなショットが多かったのに、だんだんナダルらしいショットが増えてきている。

ファーストセットは6-2でナダル。フィッシュはショットクオリティ以前に、確率をもうちょっと上げないと何ともならない。

フィッシュ、セカンドセットの立ち上がりはしっかり切り替えて、強いサービスゲームでキープ。これができればナダルとも戦える。

フィッシュがだいぶ我慢強くラリーを続けられるようになってきた。ナダルはちょっと集中力が落ちている。そして、フィッシュがいいプレイでブレイク。フィッシュはセカンドセットに入って、見事に切り替えてきている。すごい。

フィッシュが今年の強いプレイスタイル、強いサーブとネットプレイによりもぎ取るポイント、確率が低いが威力がある強打、そして強打を打つのを我慢しながら粘り強く続けるラリーからの展開、という3パターンがすべて使えるようになってきた。この調子をどこまで持続できるか。

ナダルはフィッシュとプレイスタイルがちょっとかみ合わないか。ナダルの得意なベースラインでのロングラリーがあまり多くならず、ネットプレイや強引な強打などショートポイントの展開が多くて、ラリーを続けることでコンディションが上がってくるタイプのナダルは、調子がいい状態を維持するのが難しそうだ。

セカンドセットは、ミスを減らしたフィッシュのプレイバリエーションが勝って、フィッシュの6-3。特に取りたいときにネットプレイでポイントを取れるようになっているのが大きい。

さてこれでナダルは苦しくなった。フィッシュの調子がこのまま持続すると、ナダルは普段の戦い方では勝てない。自分から攻めるパターンが少ないナダルは、カウンターをメインにした逆襲をしたいんだけど、自滅かウィナーというフィッシュの攻撃には、カウンターが取りづらい。となると、普段あまりやらない自分からの攻撃(ウィナーねらい)を多用するしかなくなる。あるいは何とかキープキープで粘りつつ、体力もしくはメンタルでの勝負に持ち込むか。

サードセットの立ち上がりもフィッシュが積極的な動き。ただしフィッシュの攻撃は成功せず、ナダルがラブゲームキープ。フィッシュはセカンドセットの流れのまま、ナダルの出端をくじきたかったところだろうけど。

フィッシュのサーブゲーム。ナダルのディフェンスを破ろうとしたフィッシュのミスが重なる。そして、フィッシュのサーブアンドボレーが甘くなり、ナダルのポール回し気味のパッシングショットでの逆襲を食らう。ブレイクポイント2つ。強引にネットプレイに出たフィッシュを再びパスで抜こうとしたナダルだが、ジャストアウトでブレイクポイント一つ逃す。しかし、もう一度スライスアプローチからネットに出たところを抜かれてナダルがブレイク。

そこでナダルがトイレットブレイク。何でこのタイミング? 小でこのタイミングってことはないだろうから、お腹でも壊してる? あまりにも変なタイミングのバスルームブレイクだから、戻ってきたナダルが直接フィッシュにも説明しにきたな。

戻ってきたナダルは、ちょっとパワーがなくなっている気がする。集中力の問題か。ナダルらしからぬイージーなミスでブレイクポイントを二つ握られる。フィッシュは強引に前に出てうまいハーフボレーでブレイクバック。

ナダルからパワーを感じられなくなってるな。まだ腹の調子が悪いのか。リターンポジションで待つ間にすごくつらそうな表情を見せている。と思ったら、プレイを続けるうちに表情がだいぶ普通に戻ってきたな。どちらかというとメンタルの問題だったか。

ナダルのファーストサーブが入らず、フィッシュの積極策は成功し、フィッシュがブレイク。ナダルも攻撃し始めているんだけど、やはりナダルよりもフィッシュの方が攻撃はうまいな。

フィッシュがブレイク先行してのフィッシュのサービスゲーム。フィッシュは積極的にネットに出るがミスが続き、ナダルのポイント先行0-30。粘り強いストロークに切り替えたフィッシュだが、バックハンドにミスが出て0-40。それでも無理矢理前に出たフィッシュだが、足下に落とされたハーフボレーを浮かせてしまい、逆襲のパスを食らってすぐさまナダルがブレイクバック。

一進一退の攻防が続く。フィッシュが主導権を握り、ナダルはディフェンスの中から活路を見いだすという展開は変わらない。ナダルが自分から取りに行ったポイントは数少ないが、これをもっと増やせるか。それができないと、ナダルが最終戦で勝ちきるのは難しい。

ナダルがギアを上げて自分からの攻撃をちょっと増やしている。ただ、フィッシュを振り切れるほどではない。

というところでGAORAの録画がきれやがった。自動延長信号対応しろや。しょうがないんで残りはTENNISTV.COMのアーカイブでハイライトのみ観戦。最後はタイブレークまでもつれたもののナダルが7-6(3)で取ったのね。

  • ナダル def. フィッシュ 6-2 3-6 7-6(3)
初日の2試合の予想は完璧。2日目はマレー vs. フェレール、ジョコビッチ vs. ベルディヒの2試合か。これも普通ならば順当に上位が勝ちそうだけど、地元逆補正のマレーと怪我中のジョコビッチだと、きわどい勝負になりかねないからなー。

Published At2011-11-21 11:15Updated At2011-11-21 11:15

テニス観戦記
ATPツアーファイナル直前情報Edit

明日から始まるATPツアーファイナル。ATP公式サイトに載っている直前情報をチェックしてみる。

Tennis - ATP World Tour - Barclays ATP World Tour Finals 2011 - Tsonga Fears Only His Mother; Aims For Strong Start

まずはツォンガの初戦フェデラー戦にかける意気込み。ツォンガにとってのビッグゲームというだけでなく、この大会全体としてもビッグゲームだろうなー。トップ3の中で一番調子がいい=優勝候補筆頭のフェデラーに対して、今年ウィンブルドンでフェデラーに勝ったツォンガ。でも、直前のパリでは負けている。これでツォンガが勝つと優勝の行方は一気にわからなくなりそう。

Tennis - ATP World Tour - Barclays ATP World Tour Finals 2011 - Fish Relives Stressful Moment

続いてフィッシュ。初めての最終戦出場がかかったここ2ヶ月ほどのポイント争いがきつかったという話。一応怪我の状態はだいぶ良くなったと言っているようだけど、ナダルとの初戦の話よりも先に最終戦出場争いの話が出ていたり、怪我の回復もそれほど完全じゃなさそうな言い回しだったり、大会を通して活躍するのはきつそうかなー。一番コンディション調整がしやすく、比較的ナダルに対して分がいい室内ハードコート、しかもナダルはちょっと長めの休養明けの初戦だから、体調は良くても試合感がいまいちの可能性がある、という初戦ナダル戦が一番チャンスがあるかも。

という初日シングルス2試合の挑戦者サイドから見た記事2つ。どちらもアップセットの可能性が十分ある面白い戦いになりそう。初日は結構楽しそうだ。ただロンドンとの時差が厳しいなー。

Published At2011-11-19 10:16Updated At2011-11-19 10:16

テニス観戦記
ATPファイナル組み合わせEdit

ATPファイナル(最終戦)の組み合わせが発表された。

  • グループA
    • ジョコビッチ
    • マレー
    • フェレール
    • ベルディヒ
  • グループB
    • ナダル
    • フェデラー
    • ツォンガ
    • フィッシュ
グループAは、ジョコビッチの肩がどのくらい治っているか。8割くらい戻っていれば、マレー以外には通じそうだけど、フェレールなんかは多少振り回してもミスせずついてくるだろうし、そうすると消耗戦になってしまって、ラウンドロビンを戦い抜くだけで、すり切れてしまいそうだ。

マレーはラウンドロビン抜けは問題ないだろう。ジョコビッチが力尽きた場合は、フェレールよりはベルディヒかなー。

グループBは、珍しくナダルとフェデラーが同じ組になった。というか、これはインドアハードでのナダル包囲網って感じの面子だな。といっても最終戦のメンバーの中で、このコートでナダルの方が分が良さそうな相手はフェレールくらいだし、単に最終戦の面子とコートの組み合わせがナダルに厳しいってだけか。

フェデラーは余裕の一抜けだろうなー。フェデラーとナダルが何試合目に当たるんだろう。早めに当たるとフェデラー有利、後で当たるとナダルもそれなりに戦えるようになってきそう。

それでもこのグループはナダルよりもツォンガの方が抜けて来そうだ。フィッシュは怪我の具合はどうだろう。この面子だと、万全の体調でも一勝するのもきつそうだが。

一応ラウンドロビンの結果を予想してみる。

グループA

ジョコビッチ マレー フェレール ベルディヒ
 ジョコビッチ  1-2 2-1 2-0 2勝1敗(2位)
マレー  2-1 2-0 2-0 3勝0敗(1位)
 フェレール  1-2  0-2 1-2 0勝3敗
 ベルディヒ  0-2  0-2 2-1 1勝2敗

グループB

ナダル フェデラー ツォンガ フィッシュ
ナダル  0-2 1-2 2-1 1勝2敗
フェデラー 2-0 2-1 2-0 3勝0敗(1位)
ツォンガ 2-1 1-2 1-2 1勝2敗(2位)
フィッシュ 1-2 0-2 2-1 1勝2敗
休養十分のナダルでも、この面子とこのコートではあまりいい結果が出ないと予想。ジョコビッチに関しては今シーズンこれだけ活躍したんだから、最終戦ではこのくらいの結果は残して欲しいという願望が多く入っている。実際にはラウンドロビンの途中でキャンセルしてもおかしくないと思っている。決勝はフェデラー vs. マレーかな。

Published At2011-11-16 15:01Updated At2011-11-16 15:01

テニス観戦記
ATP1000パリ決勝Edit

ATP1000パリ決勝。

  • フェデラー def. ツォンガ 6-1 7-6(3)
フェデラーがかつてのナルバンディアンのようにシーズン最後にポイントを稼ぎに来たな。これでバーゼル、パリと合わせて1500ポイント。今年のマスターズ初勝利&パリマスターズの初勝利のおまけ付き。

ツォンガは、フェデラーに勝つためにいつもよりもちょっと無理に攻撃する球を増やしていたけど、大事なポイントでその成功率が低かったな。フェデラーが、ツォンガに攻撃された球を苦しい体勢(特に超ライジング)からうまく返していて、強打を何度も続けなければポイントが取れなかったのもきつかった。

一方のフェデラーはいつも通りの攻撃的なプレイで、スーパーフェデラー状態じゃなかったからそこそこミスもあったけど、大事なポイントではとてもいいプレイをできていた。特に欲しいポイントをネットに出て取りに行くプレイの確率が高かったな。

あと、フェデラーは最近フォアハンドのランニングショットの切り返しがあまり良くなかったんだけど、この試合を見る限りでは、全盛期並みにいいショットを打っていた。フットワークが復活してきたのかな?

あと、おそらくナダル対策のために去年辺りから増やしていたバックハンドのストレートへの強打が、威力はあるけど確率が悪くていまいちぎくしゃくしていた感じだったのが、今回はだいぶ自然な感じのショットセレクションの中に組み込まれていた。

ただこれは、相手がツォンガだからあまりバックハンドの高い打点で打たされることがなく、無理せずスピンをかけやすかっただけかもしれない。最終戦でナダルやジョコビッチ相手でも、あのくらい自然にバックハンドストレートの強打を打てるかな。

ともかくこれで最終戦、トップ4の戦いがだいぶ楽しみになった。パリを回避して体調万全のナダルと、コンディションばっちりでバーゼル、パリと連覇してきたフェデラー、肩の不安があるが今シーズンを圧倒してきたジョコビッチ、直前で失速したがアジアシリーズを圧倒してきたマレー。トップ4のグループ分けはどうなるだろうなー。

Published At2011-11-14 06:58Updated At2011-11-14 06:58

テニス観戦記
ATP1000パリ6日目Edit

ATP1000パリ6日目結果。

  • ツォンガ def. イズナー 3-6 7-6(1) 7-6(2)
  • フェデラー def. ベルディヒ 6-4 6-3

フェデラーは一度もブレイクポイントを握られないフェデラーらしい完璧な試合運びだったみたいだな。バーゼル、パリ、最終戦を三つ取るためにコンディションはばっちりっぽい。

一方のツォンガはファーストセットを取られてから、タイブレイクを二つ取り返しての逆転勝ち。地元の観客を煽って盛り上げての逆転劇が目に見えるようだ。

ツォンガがフェデラーに勝つには、自分のサーブゲームはしっかりキープしつつ、タイブレイク勝負で二回取っていくしかないかなー。

Published At2011-11-13 06:53Updated At2011-11-13 06:53