Tags: テニス観戦記

テニス観戦記
2012全豪オープン6日目Edit

  • Novak Djokovic(SRB)[1] def. Nicolas Mahut(FRA) 6-0 6-1 6-1

ジョコビッチは絶好調を維持。ここまでの失ゲーム数は10。獲得ゲーム数は54。もちろん失セットはなし。ほかにも調子がいい選手はいるけど、これはもう圧倒的だね。トップ4同士の直接対決じゃないと、まともな勝負にならないか。

  • Lleyton Hewitt(AUS) def. Milos Raonic(CAN)[23] 4-6 6-3 7-6(5) 6-3
久しぶりに見たヒューイットは、なかなか元気だった。相変わらず走れているし、ミスが少ない。ラオニッチのサーブをしっかり返せていた。次のジョコビッチは無理だろうけど、このくらい戦えているならば、まだ順位を戻せそうだな。
  • Andy Murray(GBR)[4] def. Michael Llodra(FRA) 6-4 6-2 6-0
マレーはそろそろ苦戦したりするんじゃないかと思っていたけど、今回は安定している模様。さすがに3回戦まで安定している状態ならば、ジョコビッチに当たるまでは負けないかな。
  • Ekaterina Makarova(RUS) def. Vera Zvonareva(RUS)[7] 7-6(7) 6-1
優勝候補2番手に上げていたズボナレワがこんなところで負けてしまった。
  • Richard Gasquet(FRA)[17] def. Janko Tipsarevic(SRB)[9] 6-3 6-3 6-1
ティプサレビッチ優勢の接戦になることを予想していたんだけど、ガスケがストレートで勝利。試合見てないんだけど、ティプサレビッチの体調が悪かったの? それともテニスの内容でガスケが圧倒したの? 後者だとすると今回はなかなかいいガスケみたいだ。
  • Mikhail Kukushkin(KAZ) def. Gael Monfils(FRA)[14] 6-2 7-5 5-7 1-6 6-4
モンフィスもこんなところで負けてしまうとは。
  • Kei Nishikori(JPN)[24] def. Julien Benneteau(FRA) 4-6 7-6(3) 7-6(4) 6-3
そして錦織。今回も苦しい戦いだったねー。錦織自体の戦術は、エブデン戦みたいな自滅パターンではなく、去年からの安定感のある強い戦い方だったんだけど、やはり疲れがあったのか、時々不安定になる時間があって、リードしても守りきれない展開が続いた。

まあ疲労はベネトーの方が最終的にはきつそうだったけど。あと、ベネトーが長いストローク戦を避け、リスクを取って前に出る攻撃をうまく使っていたのも苦戦した理由だったか。

最初から最後までとても苦しい試合展開だったんだけど、それでもきっちり勝利できたのはすごい。

特に最後の方はどちらもかなり疲労が隠せない状態になっていたんだけど、そこでベネトーはミスが早くなったのに対して、錦織はミスが少ない安定した戦いを継続した辺り、フィジカル的に強くなったことを感じる。

特に終盤に、サーブやストロークで無理な強打をしていないのに、今までよりも力強い球が行き始めたのがすごかった。錦織の場合は、自分の意思で強引な強打をしようとしているときよりも、ナチュラルに打つ球に勝手に力がこもってくるような時が非常に強い。

さてこれで次は今大会調子が良さそうなツォンガ。さらに7日目には伊達とのミックスダブルスもある。フィジカルコンディショニングが非常に難しいスケジュールだけれども、ミックスダブルスでいまいち決定力が低いネットプレイの練習をしつつ、ツォンガ戦に備えて欲しい。

  • Rika Fujiwara(JPN) /Ayumi Morita(JPN) def. Iveta Benesova(CZE)[10] /Barbora Zahlavova Strycova(CZE)[10] 6-4 3-6 7-5
藤原紀香藤原森田ペアが2回戦を突破した。森田もダブルスでネットプレイを鍛えて、シングルスでの決定力強化に活かすことができれば、これからさらに強くなれそう。森田はWTAレベルでこなす試合数が少なくなりがちだから、ダブルスにも積極的に出て試合数をこなした方がいいし。ここでランキングを上げれば、藤原と二人で出られる大会も増えるのでは。まあ藤原が森田と一緒にツアーを回るのは、シングルスランキング的に厳しいが。

7日目の注目試合は以下。

  • Kim Clijsters(BEL)[11] vs. Na Li(CHN)[5]
  • Bernard Tomic(AUS) vs. Roger Federer(SUI)[3]
  • Caroline Wozniacki(DEN)[1] vs. Jelena Jankovic(SRB)[13]
  • Kimiko Date-Krumm(JPN) /Kei Nishikori(JPN) vs. Gisela Dulko(ARG) /Eduardo Schwank(ARG)
クライシュテルスとリーナという、優勝候補がここでぶつかってしまう。GSでの実力とシード順がかみ合っていないから、この辺りからもったいない組み合わせが増えてきそうだ。

トミックのテニスがフェデラーにどこまで通じるか。フェデラーの早い攻撃をトミックが守りきれずにフェデラーが圧勝すると予想しているけれども、フェデラーの攻撃をトミックがいなせるようならば、トミックの潜在能力はトップ4に匹敵する。去年の全米ではジョコビッチ相手にもうまくいなせていたから、フェデラー相手にも通じる可能性はある。

ウォズニアッキとヤンコビッチも、GSならばほぼ互角の戦いになるだろうか。同じようなディフェンシブな選手同士の長い戦いになりそう。

そして伊達と錦織のミックスダブルス。相手はどちらもダブルス巧者のペア。ほぼ勝ち目はないだろうけれども、うまいネットプレイヤーと実際に戦っていろいろ試せるのは、次のツォンガみたいなネットプレイもうまい選手と戦うときの参考になりそう。マーガレットコートで女子ダブルス、レジェンドダブルスの後の3試合目だから、日本時間11:30~12:30に開始かな。WOWOWは録画放送予定らしいが。

Published At2012-01-22 10:22Updated At2012-01-22 10:22

テニス観戦記
2012全豪オープン5日目Edit

  • Bernard Tomic(AUS) def. Alexandr Dolgopolov(UKR)[13] 4-6 7-6(0) 7-6(6) 2-6 6-3

期待通り面白い試合だった。ドルゴポロフのできも悪くなかったし、第4セットの後半からはトミックがわかりやすく体力切れを起こしていて、ものすごく動きが悪くなっていたのに、それでも最後はトミックが勝利。

ドルゴポロフは得意の早くてトリッキーな攻撃に持って行くのが難しく、トミックのスライスや遅くてためのあるストロークを使った遅い展開につきあわされる時間が長くなってしまい、それを打破しようとして自分のミスがかさんでしまった感じ。

トミックは最後の方はフットワークがほとんど使えなくなっていまい、追うのをあきらめるボールも増えていたんだけど、ためがあってコースがわかりにくいストロークと、フィジカル(身長)に裏付けられたサーブの強さが、疲労がたまっても有効に働いた。

次はフェデラーか。フェデラーの攻撃力がトミックのディフェンスをあっさり上回るような気がするんだけど、もしもトミックのディフェンスがフェデラーの攻撃をしのいで、トミックのペースに持ち込めるようだったら面白い試合になりそう。あの不思議フォアハンドがフェデラーにも通じるのか見てみたい。

  • Kim Clijsters(BEL)[11] def. Daniela Hantuchova(SVK)[20] 6-3 6-2
それほどできが良くないんじゃないかと思っていたクライシュテルスが、ハンチュコワに圧勝。内容を見ていないんだけど、もしもハンチュコワが悪くないできなのにこの結果だったのなら、クライシュテルスは完調ってことだな。
  • Nicolas Almagro(ESP)[10] def. Stanislas Wawrinka(SUI)[21] 7-6(2) 6-2 6-4
ワウリンカが勝つんじゃないかと思っていたのに、アルマグロのストレート勝ち。去年からアルマグロはハードコートでも強くなっているんだなー。

6日目の注目試合は以下。

  • Milos Raonic(CAN)[23] vs. Lleyton Hewitt(AUS)
  • Andy Murray(GBR)[4] vs. Michael Llodra(FRA)
  • Janko Tipsarevic(SRB)[9] vs. Richard Gasquet(FRA)[17]
  • Julien Benneteau(FRA) vs. Kei Nishikori(JPN)[24]
ラオニッチとヒューイットという、対照的なプレイスタイルの二人の戦い。ヒューイットがラオニッチのサーブをしっかり返せるかどうか。

ほかのトップ4とは違って、マレーの場合は3回戦辺りでロドラクラスに当たると、そっと負けてしまう危険性を感じて怖い。大丈夫だろうな。

ティプサレビッチとガスケの戦いも、どちらかが勝つかわからないな。

そして、錦織の3回戦はベネトーが相手。どっちも体力に不安がある状態だが、シモンと死闘を繰り広げて消耗したベネトーの方が体力的にはきついかな。ただ、錦織はエブデン相手に独り相撲で苦戦した感があって、安定感的な不安が大きい。

コート3の3試合目。2試合目がNB12:30の女子シングルスで、その次だから、現地時間で14:00~15:00の間にスタートか。日本時間だと12:00~13:00くらい。昼飯の準備を早めにしておこう。

Published At2012-01-21 10:23Updated At2012-01-21 10:23

テニス観戦記
2012全豪オープン4日目Edit

  • Kei Nishikori(JPN)[24] def. Matthew Ebden(AUS) 3-6 1-6 6-4 6-1 6-1

3セット中盤までの、だめだめっぷりは何だったんだろう。

ギルバートが付いてから身につけた、ディフェンシブな打ち合いをベースにした戦術。特にバックハンドの安定した強さで優位を作り、相手がミスをしてくれればそれでよし。相手がミスをしなければ、そこから本来の攻撃力を使って展開していく。という、盤石の戦い方をすっかり忘れたような戦い方。

早い段階でコースを変えて強打で攻撃していくリスクの高い戦術は、ことごとくウィナーよりもエラーの数が上回ってしまい、自滅していく展開。

なにやっとんじゃこりゃー!と3セット目の序盤までフラストレーションをためてみていたのだけれども、3セット目の中盤から徐々にじっくりと打ち合う機会が増えていき、それに従い本来のストローク力の差が出始めて3セット目を取り返し、4、5セットは完勝。それ、第1セットからできたんじゃないの? なんで最初の2セットは今までと戦術を変えちゃったの?

と、勝ったけれども、見ていてとてもフラストレーションがたまる試合だった。ああいうディフェンシブな戦い方じゃトップ4とかとは戦えないし、今回の全豪は環境があまり良くない(主に気温+風)から、あまり長い戦いにはしたくないのはわかるけど、それにしたってあの戦術の選択肢はなかったんじゃないか。単に不調だったというのではなく、序盤は意識的にリスクを負った戦術を選択していたよね。

まあでも勝ったからいいや。体力消耗しすぎたところに、伊達とのミックスダブルス参戦決定とか、3回戦以降の先行きが怖いけれども、何とかコンディショニングして頑張ってくれ。

  • Lleyton Hewitt(AUS) def. Andy Roddick(USA)[15] 3-6 6-3 6-4 Ret.
ロディックも怪我を減らせないねー。
  • David Ferrer(ESP)[5] def. Ryan Sweeting(USA) 6-7(4) 6-2 3-6 6-2 6-3
  • Mikhail Kukushkin(KAZ) def. Viktor Troicki(SRB)[19] 5-7 6-4 6-2 4-6 6-3
  • Julien Benneteau(FRA) def. Gilles Simon(FRA)[12]7-5 7-6(8) 1-6 3-6 6-2
フェレールがスウィーティング相手にフルセットやらかしてる。スウィーティングの調子がいいのかな。

トロイキはククシュキンにフルセットでやられてシードダウン。

シモンはベネトーにフルセットでやられた。これで錦織の次の相手はベネトーの方になった。ベネトーもフルセットの長い試合をやってくれたから、体力的にはほぼ互角か。

  • Nicolas Mahut(FRA) def. Tatsuma Ito(JPN) 1-6 7-6(6) 6-2 6-2
竜馬はセカンドセット中盤まで圧倒していたのに、セカンドセットタイブレークを有利な展開から落としてしまい、そこからはミスだらけのぐだぐだな試合になってしまった。

マウーは足の怪我もあってあまり良くなかったし、竜馬が自分からミスをしなければ十分チャンスがあったのに。

ミスが増えた理由はよくわからないけど(攻め急いだ?)、負けた理由はショットの強さや技術力ではないと思う。メンタル? 経験?

マウーはセカンドセットからリスクを取って自分からの攻撃を増やしていって、結局それがうまくいったってことなんだろうなー。マウーにリスクを取らせた段階で、竜馬の方が優位に立てたはずだったんだけど。

もったいないけど、経験値としてはでかいだろう。次は錦織と一緒にデビスカップか。

5日目の注目試合は以下。

  • Alexandr Dolgopolov(UKR)[13] vs. Bernard Tomic(AUS)
  • Kim Clijsters(BEL)[11] vs. Daniela Hantuchova(SVK)[20]
  • Stanislas Wawrinka(SUI)[21] vs. Nicolas Almagro(ESP)[10]
ドルゴポロフとトミックの戦いは、今の調子を考えるとトミックが圧勝しそうな気がする。ドルゴポロフのトリッキーな戦いは、トミックの不思議なテニスに吸収されてしまいそうだ。

休みがちだったクライシュテルスが優勝を狙えるレベルに仕上げてきているのかは、ハンチュコワとの戦いでだいぶ見えてくるんじゃないかな。格下相手に勝ってきても本当の調子が見えないけど、ハンチュコワとの戦いならば現時点での戦力が見えてきそうだ。

ワウリンカとアルマグロのシングルバックハンド強打対決。個人的にはオールヨネックスになったワウリンカがもう一度トップ10まで戻ってくることを期待しているんだけど。期待していたバグダティスに勝った分も頑張って欲しい。できればナダルとのいい勝負がみたい。

Published At2012-01-20 09:04Updated At2012-01-20 09:04

テニス観戦記
2012全豪オープン 3日目Edit

  • Rafael Nadal(ESP)[2]    def.      Tommy Haas(GER) 6-4 6-3 6-4

ハースいいショットは打っていたんだけど、安定感がいまいちだった。ナダルは初戦ほどの盤石感はなく、ハースの攻撃に押されるシーンもあったけど、全体的にはまだ余裕がある感じ。ただやっぱり調子が良くても、ハードコートで相手の攻撃が鋭い場合は、ナダルの強さがいまいち活かしにくいな。

  • Bernard Tomic(AUS)    def.      Sam Querrey(USA) 3-6 6-3 7-6(3) 6-3
ファーストセットを落とすし、序盤は疲れが残っているような仕草や、足に違和感があるような仕草をしているから、ベルダスコとの死闘で消耗しちゃってるのかなーと思っていたんだけど、今回はベルダスコ戦のような強打をあまり多用せず、いつものぬるぬる気味のテニスを中心にしながらも、あっさりクエリーに勝ってしまった。やっぱりトミックは才能がすごい。これは今年トップ10入ってくると予想。
  • Roger Federer(SUI)[3]    def.      Andreas Beck(GER )Walkover
フェデラーは相手のキャンセルで2回戦は戦わずして3回戦に進めた。前哨戦で背中を痛めているフェデラーとしては、コンディショニングに時間を使えるようになったんで、状況はより良くなった。
  • John Isner(USA)[16]    def.      David Nalbandian(ARG) 4-6 6-3 2-6 7-6(5) 10-8
ナルバンディアンはとてもいい(技術のある)プレイをしていたのに、最後ジャッジでもめたのを引きずったのか、ファイナルセットの延長ゲームで負けてしまった。ただその前に、何度もブレイクチャンスが来ていたときに、チャンスボールをミスっていたのが問題か。チャンスからの得意のバックハンドクロスとかが入らなくて、自分でも呆然としていたからな。
  • Stanislas Wawrinka(SUI)[21]    def.      Marcos Baghdatis(CYP) 7-6(3) 6-4 5-7 6-1
非常に荒れた試合になっていた。バグダティスが自分の調子は悪くないのに、思い通りにならないことにフラストレーションをためていて、ベンチで予備のラケットを2本破壊していた。観客もやけに騒いでいたし。ただ、バグダティスの調子は悪くないけれども、それ以上のワウリンカが良かった感じ。かなり難しいショットをきっちり入れていたし。ワウリンカはオールヨネックス契約になって調子が上がっているんじゃないか。ヨネックスのウェアも、他の選手よりもだいぶ着こなしている感じで好印象。

そして4日目の注目試合は以下。

  • Lleyton Hewitt(AUS)    vs.      Andy Roddick(USA)[15]
  • Matthew Ebden(AUS)    vs.      Kei Nishikori(JPN)[24]
  • Tatsuma Ito(JPN)    vs.      Nicolas Mahut(FRA)
  • Kimiko Date-Krumm(JPN) /Shuai Zhang(CHN)    vs.      Su-Wei Hsieh(TPE)[14] /Galina Voskoboeva(KAZ)[14]
錦織と杉田の2回戦が第2、第3試合にある。さて2回戦も勝ち抜けるか。

Published At2012-01-19 08:15Updated At2012-01-19 08:15

テニス観戦記
2012全豪オープン 2日目Edit

  • Kei Nishikori(JPN)[24] def. Stephane Robert(FRA) 6-1 7-6(7) 6-0

すばらしかった。去年後半からの調子と、現在のランキング、そして今回得たシード、事前エキシビジョンの結果、それらすべてから期待していたような試合内容だった。

出だしから格下を圧倒しつつも、錦織のプレーとしては全然無理をしていない余裕がある試合内容で、1セット目をあっさりと取る。

セカンドセットは錦織のエラーが目立ちつつ、それに釣られるようにロベールの調子も上がってきて、ブレイクを先行される苦しい展開になりつつも、相手のサービングフォーセットで突然安定感を取り戻し、1セットのような安定したプレーであっさりブレークバック。タイブレークでは再びロベールのいいプレイも出てきて競り合う展開になるが、最後はサービスエースで振り切ってセカンドセットももぎ取る。

セカンドセットをぎりぎりで落として多少気落ちしたであろうロベールに対して、錦織はサードセットに入っても安定したプレーを続けて、ベーグルを焼いてストレート勝ち。

見事なシード選手の戦い方だ。これはもう期待しちゃうよ。

  • Tatsuma Ito(JPN) def. Potito Starace(ITA) 6-3 4-6 6-3 6-4
そしてそれに竜馬も続いた。

試合内容自体は序盤と終盤をちょっとずつしか見れていないんだけど、対戦相手を考えると、竜馬は普段よりも無理して攻めるような展開に持ち込み、博打的なショットが入ってこないと厳しいかなーと思っていた。

が、見ている範囲では竜馬は普段通りの戦い方で、十分スタラーチェと戦えているように見えた。これができるなら、100位以内定着も難しくなさそう。

サードセットを取ってリードした後も、もしかしたら体力的に厳しくなって追いつかれちゃうかもとか思っていたんだけど、サービングフォーマッチをきっちり取り切る安定した勝ち方。

GSでこんな勝ち方ができるなら、ATPツアーレベルでも普通に勝ったり負けたりできそうだ。今年はこれをきっかけにATPツアー中心に回って結果を残して欲しい。

  • Novak Djokovic(SRB)[1] def. Paolo Lorenzi(ITA) 6-2 6-0 6-0
試合内容は全然見ていないんだけど、ちらっとスコアを見たら序盤で1ブレイク先行されていて、前哨戦スキップして乗り込んできたけど、もしかしてやっぱり体調いまいちだったのか?と不安に見ていた。

けど、その後見たら俺が見た1-2のスコアから、1ゲームも取らせずにストレートで勝ったのね。スタッツを見ても特に何ということはない内容だったってことは、ごく普通にプレーをしていただけで圧倒してしまったって感じなんだろうな。さすが強い。

  •  Andy Murray(GBR)[4] def. Ryan Harrison(USA) 4-6 6-3 6-4 6-2
ハリソンの捨て身の攻撃を食らってまさかのアップセットがあるかもと予想していて、実際ファーストセットを落としてどきっとさせたマレーだけれども、その後は競ることなく余裕のある勝ち方をしたみたいだ。けど、トップ4の中では一番不安な立ち上がりか。
  • Sorana Cirstea(ROU) def. Samantha Stosur(AUS)[6] 7-6(2) 6-3
今大会で最初にやらかしてしまったのは地元期待のストーサー。この人もマレー的なメンタルの持ち主だからなー。去年GS取れたのがかなり奇跡的な気がする。
  • Matthew Ebden(AUS) def. Joao Souza(BRA) 6-3 7-6(1) 6-2
次の錦織の相手は前評判通りEbdenに決まった。調子は良さそうだけど、さすがに現時点では錦織の方が上だろう。できればこういう上り調子の相手と戦っても、きっちりいなして、それほど苦戦せずに勝てると、安定してポイントを稼げるようになるだろう。
  • Gilles Simon(FRA)[12] def. Danai Udomchoke(THA) 6-1 3-6 6-7(5) 6-3 6-2
シモンはウドンチョク相手にやけに苦戦しているな。順当ならば錦織と3回戦で当たるドローだが、この調子だとベネトーの方が上がってくるかもなー。
  • Nicolas Mahut(FRA) def. Radek Stepanek(CZE)[29] 7-5 7-5 6-3
そして、竜馬の次に相手はマウーになった。ステパネクを競りながらもストレートで倒したってことは、結構調子は良さそうだ。という相手に竜馬がどこまで戦えるか楽しみ。

3日目で面白そうなのは、以下の組み合わせかな。

  • Tommy Haas(GER) vs. Rafael Nadal(ESP)[2]
  • Sam Querrey(USA) vs. Bernard Tomic(AUS)
  • John Isner(USA)[16] vs. David Nalbandian(ARG)
  • Stanislas Wawrinka(SUI)[21] vs. Marcos Baghdatis(CYP)
ハースが調子よくてナダルのディフェンスを打ち破るような球が打てるようだと面白い試合になるだろうけど、1回戦のナダルの調子を見る限りは、その可能性は薄いかなー。

1回戦大逆転で勝ったトミックとクエリーの組み合わせはかなりかみ合いそう。

1回戦相手のリタイアで楽ができたナルバンディアンは、イズナー辺りに勝っていかないと順位を上げていくのは苦しくなるだろうなー。デビスカップ並のパフォーマンスを見せれば勝てるはずだが。

ワウリンカとバグダティスの戦いは、ランキング的にはワウリンカの方が上だけど、ここ最近の調子を見るとバグダティスの方があっさり勝ってしまいそう。

Published At2012-01-18 06:57Updated At2012-01-18 06:57

テニス観戦記
2012全豪オープン 1日目Edit

  • Eleni Daniilidou(GRE) def. Kimiko Date-Krumm(JPN) 6-3 6-2

伊達残念。序盤を見ている限りは、互角以上の勝負をできそうに見えたんだけど、相手のスライスでの粘りが非常に良かった。それに対して、伊達の自分から攻撃にいってのミスが非常にもったいなかった。

見ていて、錦織がスタコフスキーに負けた試合を思い出したな。 いい攻撃をして有利な展開に持って行けても、相手がぎりぎり深いスライスで粘るのをなかなか打ち破れず、より厳しい球を打とうとしてミスが出てしまうパターン。

伊達的には十分いい球を打っているように見えるし、あとは最後の最後でポイントを取りきれるかどうかの瀬戸際のせめぎ合いが、伊達の方に転ぶようになればWTAレベルでも勝てるんだろうなー。何かもう一つ武器があるといいんだけど。ネットプレイがそうなればいいんだけど、アプローチからの展開はあんまりいい感じになってなかったしなー。

  • Petra Cetkovska(CZE)[32] def. Ayumi Morita(JPN) 3-6 6-1 7-5
森田も惜しかったなー。出だしとてもいい攻撃ができていたし、終盤もいいポイントが取れていたのに、勝ちきるところまでいけなかった。どうしても弱いサーブゲームの分をカバーするように、リターンゲームでいい攻撃ができていたんだけど。

森田は特にGSではメンタルの影響がものすごく大きいように見えるなー。集中して攻撃できているときはものすごくいいプレイをしているように見えるのに。あの集中している時間帯を、大事なポイントのときに効率よく出せるといいのに。

  • Bernard Tomic(AUS) def. Fernando Verdasco(ESP)[22] 4-6 6-7(3) 6-4 6-2 7-5
そして、昨日のベストマッチかな。ぬるぬるテニスのトミックが、序盤から結構攻撃的な球を多用していたのは、プレイスタイル変更なのか、それとも地元の期待にこたえて頑張ってみせたのか。サーブもストロークもとても良かった。あの妙なタイミングで押し込むようにゆったりと打つフォアハンドも時々みせていたし。

それにしてもベルダスコも、この展開で負けちゃうのはだめだなー。トミックの有言実行バックハンド攻めを打ち破れなかったのが痛かった。まあだめなときのいやなダブルフォルトとかはそれほど目立たなかったし、ベルダスコが悪かったというよりは、トミックが良かったんだろうけど。

それにしてもトミックはすごいなー。元々体ができていなくて、ATPレベルで戦っているときですら本気を出していない感じだったのが、今年からついに本気を出すのか? 怪我さえしなければ一気にトップ10まで届いちゃいそうだな。

  • Roger Federer(SUI)[3] def. Alexander Kudryavtsev(RUS) 7-5 6-2 6-2
フェデラーはまあ普通のできかなー。ただ、ダブルファーストを打ってみたりしていたのが、体調に不安を感じていて、強引にサーブでショートポイントを取りたがっているの?とちょっと気になった。
  • Rafael Nadal(ESP)[2] def. Alex Kuznetsov(USA) 6-4 6-1 6-1
去年の後半からぱっとしなかったナダルのイメージが覆された。良かった頃のナダルにだいぶ戻っているな。特に去年後半いまいちだったバックハンドがハードコート用のいつもより速い球をしっかり打てていたし、精度が落ちていたフォアハンドのランニングショットも、良かった頃のえぐくポールを巻き込む球になっていた。

予想では優勝候補から外していたんだけど、これは優勝候補の上位に持ってきても良かった。オフシーズンにきっちり調整してきていたんだね。

  • Alexandr Dolgopolov(UKR)[13] def. Greg Jones(AUS) 1-6 4-6 6-1 6-1 6-2
上位陣が1回戦から多少手間取るのは、GSの調整としてはよくあるんだけど、ドルゴポロフは波が大きすぎ。フルセットの内容だけど、各セットはほとんど一方的な展開ってどうなってるんだ。
  • David Nalbandian(ARG) def. Jarkko Nieminen(FIN) 6-4 4-2 Ret.
前哨戦で活躍したせいで力尽きたニーミネン。はともかくとして、そのニーミネン相手にいい勝負してしまっているナルバンディアンは、あまり調子が良くないのかな?
  • Lukas Lacko(SVK) def. Ivan Ljubicic(CRO)[28] 3-6 4-6 6-3 6-4 6-4
  • Flavio Cipolla(ITA) def. Nikolay Davydenko(RUS) 6-4 4-6 3-6 6-2 6-1
ルビチッチ、ダビデンコが1回戦フルセットで負けている。この辺がもう一度復活してくるのを楽しみにしていたんだけど、もうだめなのかなー。

Published At2012-01-17 07:06Updated At2012-01-17 07:06

テニス観戦記
2012全豪オープン プレビューEdit

といっても、最近その他でいろいろ忙しくて情報収集できていないんで、さらっと。

まずは男子シングルスのドロー

錦織、現在のランキングとしてはベストの第24シードをゲットした。初戦の相手はROBERT, Stephane、現在107位、キャリアハイ61位と、GS初戦としてはだいぶ楽な相手。錦織は直前のエキシビションでツォンガ、ロディックを倒すといういいコンディションで入っているので、ここは余裕があるはず。

その後ランキング上位が勝ち上がるとすると、EBDEN, Matthew、シモン、ツォンガ、マレー、ジョコビッチ、ナダルというドロー。さすがに3回戦くらいからは実績的には格上と戦うことになるけれども、ここ最近の錦織の調子を考えるとシモン、ツォンガあたりは格上の中ではだいぶ戦いやすい相手。マレーまでたどり着ければほぼベストの結果だろう。シモンに当たるよりも前に負けると今年の幸先がちょっと暗くなってくる。

そのほか日本人勢としては、ワイルドカードをもらって本戦から出場の伊藤竜馬は、初戦スタラーチェ、それを抜けてもラオニッチ、ジョコビッチと非常にきついドロー。だが、伊藤の場合はまずは初戦突破が目標だろうから、その先は勝ってから考えれば十分。今年は全GS出場と、ATPクラスへの定着を目指して欲しい。

ほかの日本人男子は残念ながら予選を突破できなかった。前哨戦では調子が良かったのにもったいない。ただし、添田は100位以内に入ってきたんで、全仏以降のGSはこの調子を維持できればストレートインできるだろうし、今年は100位以内定着を目指して欲しいところ。

続いてトップ4のドローを見てみる。

ジョコビッチは去年終盤フィジカルコンディション的に失速したのが不安だったんだけど、直前のエキシビションを見る限りは体調は完全に回復した模様。GSの2週間の長丁場は多少不安だけど、まあたぶん大丈夫でしょう。

ドロー的にも自分の山にはあまり伏兵的な存在は隠れていないように見える。ティプサレビッチ、フェレールが多少気持ち悪いけど、まずSF進出は固そう。

続いてナダルは、ドロー以前に去年中盤以降の燃え尽き症候群っぽさがちょっといやな感じ。自分自身の調子は悪くないのに、ジョコビッチに決勝で連敗したことと、生涯グランドスラムもナンバーワンも経験してしまったため、モチベーションのもっていきかたが難しくなってしまったんだろうなー。

で、現状のナダルはハードコートでは一昨年のような強さは陰を潜めてしまっているため、トップ4以外にも調子がいいハードコートが得意な選手には足下をすくわれかねない。

ナダル山の面子を見てみると、ベルディヒ、バグダティス、ナルバンディアン、ダビデンコ、ハースあたりが調子がいいとちょっと怖い感じ。ただまあ、その辺りの面子はナダルよりも安定感的な部分が弱いから、ナダルに当たる前に消えてしまう可能性はあるが。特に最近復活しつつあるバグダティスが一番怖いかな。ナダルはSFまで残るのも厳しそうだし、SF以降もトップ4対決は分が悪そうだ。

一度は4位まで落ちながらも、去年終盤に一気に巻き返して3位まで戻したフェデラーは、直前の前哨戦で背中の怪我で珍しく大会途中棄権したのがかなり不安。だが、逆に言うと滅多にやらない途中棄権までして、全豪に向けてのコンディションを整えてきているようにも見える。

ドロー自体は、QFで当たる可能性があるデルポトロが怖いくらいだけど、デルポトロも去年一気に順位を上げてきた弊害で、フィジカルコンディション的にはちょっと苦しくなっていたのが、現在どこまで回復しているだろう。フェデラーは比較的楽な勝ち上がりになりそうな気がする。

そしてマレー。去年はアジアシーズンで絶好調になり、最終戦直前で失速するという、相変わらずのピークの持って行き方が下手なところを見せてくれたけれども、全豪はスケジュール的にはそれほど変なことができない分、あまりおかしなコンディションで入ってくることはないだろう。前哨戦も調子が良かったし。

ただ、ドロー自体はあまり良くない感じ。初戦のハリソンとか、失うもののない伸び盛りの若手が、後のことを考えずに勝負をかけてきたりすると、まさかの取りこぼしとかやりかねない気がする。それ以降もグルビス、トロイキ、モンフィス、錦織、ツォンガと、序盤から中盤に当たるにはちょっと怖い相手がいろいろとそろっている。マレーはこけるならば早い段階でやらかしそう。逆に1、2回戦を突破できればそのままジョコビッチと当たるところまでいけるかな。

というわけで、今回の男子シングルスの優勝候補は、

といった感じです。よろしければあなたの予想も投票してみてください。Twitterアカウントがあれば投票できます。

続いて女子シングルス。といっても去年辺りから女子はほとんど見なくなってるんで、雰囲気だけ。

日本人女子は、ストレートインできている森田と伊達の二人だけの出場。予選突破者は出なかった。土居には期待していたんだけど予選1回戦で惜しい負け方をしてしまったし、去年はぐだぐだになっていた奈良は去年終盤からだいぶ復調してきたらしく、予選決勝まで残ったのに残念ながら負けてしまった。土居、奈良はいい加減WTAレベルに定着して欲しいんだけど。

森田の1回戦の相手は、CETKOVSKA, Petra。初戦からあまり楽な相手じゃないけれども、森田の場合は誰をひいてもあまり楽な相手とは言えないからなー。去年中盤くらいまでは結構いい感じでWTAレベルで戦えていた森田だけど、去年後半からまた格上に勝てない感じになってきているのが気になる。順当勝ち・順当負けではなく、格上にももっと勝てるようになるといいんだけど。ひとまず初戦突破を。

去年終盤から今年の頭にかけてのITF巡りで、またWTAレベルにランキングを戻してきた伊達の初戦の相手は、DANIILIDOU, Elen。伊達の場合は相手の強い弱いよりは、伊達の戦い方が通じる相手かどうかがでかいからなー。出だしからシードに当たらなかったんで良かったけど。できれば3回戦でスキアボーネと当たって、スピン対ライジングフラットのストローク対決を見せて欲しい。

女子の優勝争いはよくわからない。ウォズニアッキは順当に勝ち上がって行きつつも、クライシュテルス、リーナあたりと当たると厳しそうだなー。去年大ブレークをクビトバの方がGSでは可能性がありそう。QFで当たる可能性があるストーサーあたりまで安泰っぽい? 女子はランキング上位と実績上位のどちらも同じくらい可能性がありそうで、何とも予想しにくい。

ひとまず適当な予想は、

にしてみた。まあさっぱりわからないね。

もう初日のスケジュールは発表されていて、日本人勢は伊達、森田とコート8の1、2回戦に割り振られている。たぶんWOWOWは連続中継するんだろうな。

そのほか気になる組み合わせとしては、地元トミックがベルダスコと当たる。現時点ではまだベルダスコの方が上だろうけど、あの無理をしない省エネテニスでベルダスコに勝てるようだと、トミックの潜在能力の高さは末恐ろしい感じになる。

フィジカル的な問題が多発で去年はあまり試合数をこなせなかったクライシュテルスの初戦もある。すかっと勝ち上がって優勝候補に名乗りを上げられるか、それともやはりコンディション的な問題をまだ抱えている感じなのかの試金石。

ニーミネン vs. ナルバンディアンという地味に面白そうな組み合わせもあるけれども、きっとテレビ放送してくれないだろうなー。コールシュライバー vs. モナコとかもちょっと面白そう。

Published At2012-01-15 16:02Updated At2012-01-15 16:02

テニス観戦記
テニス観戦記Edit

ATP250ブリスベンの1回戦、錦織なんとかフルセットで勝利。

  • 錦織 def. Cedric-Marcel Stebe 36 61 64
ファイナルセットを1-4でリードされているところから、勝手ストリーミングで見たけど、錦織が悪かったと言うよりはステーベが良かったっぽいな。ものすごく攻めが早くて、その割にはミスが少ない。出てきた当時の錦織みたいな攻撃力のあるストロークだった。しかもサウスポーだし。

去年の錦織は安定感重視のつなぐ球が多かったんだけど、ステーベの攻撃が早くて厳しいからつなぐ球を打つ余裕がなく、錦織の方も昔みたいに早い攻めをするようになっていた。

ファイナルセット中盤は互角のストローク戦を、ぎりぎり錦織が上回るような展開で錦織が押し返していき、ファイナルセット終盤はステーベの方のミスもちょっと増えだして、錦織は多少余裕を持ってショットのコースを選べるようになっていた。

これは年明け初戦&全豪前哨戦としてはかなりいい試合内容だったんじゃないだろうか。次はバグダティス。そういえばステーベは比較的フラットなストロークがバグダティスにも似ていたな。バグダティス戦のちょうどいい練習にもなったんじゃないだろうか。

そういえばATP250チェンナイで決勝に進んでいた添田と杉田はどちらも予選突破した。

  • 添田 def. E.Roger-Vasselin 64 76(5)
  • 杉田 def. R.De Voest 76(0) 61
相手もちょうどATPレベルでぎりぎり戦っているクラスで、この辺りに勝てるとATPレベルの大会に常駐できるようになれそうなところ。添田の本戦1回戦の相手はGIL, Frederic、杉田の相手はROCHUS, Olivier。ATPレベルに定着するには本戦1回は勝っていかないと。

Published At2012-01-03 12:21Updated At2012-01-03 12:21

テニス観戦記
2012年シーズンインEdit

本当にプロテニスには正月もないなー。そして、今年の日本人男子は幸先よい。

錦織が本戦からの出場を決めているATP250ブリスベンで、竜馬が予選を勝ち上がって本戦出場を決めた。

  • 伊藤竜馬 def. M.Look 46 64 64
竜馬は今122位でGS本戦ストレートインまであと少しのポジション。もう全豪には間に合わないけど、ここでもうひとがんばりしておけば、今年はGS本戦からの出場も夢じゃない。本戦1回戦はB.Mitchell、ニーミネン、A.Mannarino、ヒラルドの中の誰か。

錦織のドローは、1回戦はSTEBE, Cedrik-Marcel。81位のドイツ人か。それを勝ち上がったらバグダティス vs. ハリソンの勝者。その次がマレー。反対側の山に比べるとなんだかずいぶん厳しいドローだな。初戦&全豪前哨戦として、少しずつ体を慣らしていこうというドローじゃないけれども、このドローでそこそこ勝ち上がれるようだと今年も期待できる。何とかマレーまでたどり着いて欲しいな。

さらにATP250チェンナイでは杉田と添田も予選に出場していて、今のところ二人そろって2回戦まで勝ち上がっている。杉田192位、添田120位。錦織を含めたデビスカップ代表達がみんなでATPレベルまであがってくると、日本人男子テニスの黄金時代がやってくるかも。

Published At2012-01-02 14:35Updated At2012-01-02 14:35

テニス観戦記
ATPツアーファイナルズ6日目、準決勝、決勝Edit

グループA ジョコビッチ vs. ティプサレビッチ

  •  ティプサレビッチ def. ジョコビッチ 3-6 6-3 6-3

ファーストセットをジョコビッチが圧倒して取り、もしかして本気で最終戦を取るつもりでギアを上げてきたの?と思いきや、セカンドセット以降はティプサレビッチのいいプレイばかりが目立つ展開。結局圧倒的だった今シーズンは、怪我による失速で最後は尻つぼみに終わってしまった。ナダル同様、めいっぱいフィジカルを酷使すれば強いことは証明したから、今後はフェデラーのようにフィジカルコンディションを維持しつつ、どこまで安定した強さを維持できるかが課題か。

グループA フェレール vs. ベルディヒ

  •  ベルディヒ def.  フェレール 3-6 7-5 6-1
この大会はフェレール安定して強いなーと思っていたら、セカンドセットをベルディヒが巻き返し、最後はフェレールにしては安定感を失ってしまった。これは見事な体力切れ? これでフェレールはグループA、2位抜けになってしまうんで、準決勝はフェデラーと当たってしまうことになる。この失速状態でフェデラーと当たるのは厳しいな。

準決勝 第1試合 フェデラー vs. フェレール

  • フェデラー def. フェレール 7-5 6-3
最終戦というよりは、普段の大会のフェデラー vs. フェレールといった戦い。まだ元気があって調子が良かった大会序盤のフェレールだったら、もっといい勝負ができたかもしれないのに。

準決勝 第2試合 ツォンガ vs. ベルディヒ

  • ツォンガ def. ベルディヒ 6-3 7-5
フィジカル的なスペックは同じくらいだけど、闘争心は倍くらい違いそうな二人の戦い。このクラスの戦いになると、最後までしっかり攻撃できる方が勝つことが多いな。ベルディヒは下位への取りこぼしの少なさだけでなく、上位に対してアップセットできる攻撃するメンタルが欲しいところ。まあこのクラスになってしまうと、上位と戦う機会自体がそれほどないんだけど。

決勝 フェデラー vs. ツォンガ

  • フェデラー def. ツォンガ 6-3 6-7(6) 6-3
安定して強いフェデラーと、強引に勝負してエラーも多いがポイントをもぎ取る能力も高いツォンガの戦い。普通だったらフェデラーが競り勝ち、ツォンガのできが良ければツォンガがスーパープレイで競り勝ちそう。

序盤はフェデラーが安定感でツォンガを上回ってファーストセット先取。セカンドセットも同様の展開だったのだが、最近のフェデラーの悪いパターン&ツォンガの捨て身の攻撃で、フェデラーのサービングフォーザチャンピオンシップをツォンガがブレイクバック。さらにタイブレイクの1ミニブレイクアップからフェデラーが2本サービスポイントを取れば勝つというところからも、ミニブレイクバックされてしまい、セカンドセットを落とすフェデラー。

ここでツォンガが乗ってきそうな展開だったんだけど、フェデラーはファイナルセットの序盤何とか踏みとどまって流れを対等に引き戻す。お互いいいプレイを続けながらの3-4のツォンガのサービスゲームをフェデラーがブレイクし、今度こそはきちんと試合を締めて、フェデラー6回目の最終戦優勝。

大事なポイントやゲームを取りきれない勝負弱さが目立ってきたフェデラーだけど、それでもフィジカルコンディショニングまで含めればまだまだナンバー1復帰もあり得るか。ただ、ピークコンディション同士の戦いだと、年齢的な問題もあってさすがにトップ4の中では分が悪い。現状でもGS中心のスケジューリングで戦っているけど、ここから先はナンバー4以内を維持しつつ、本気でウィンブルドンだけを取りに行くようなスケジューリングの方がいいのかもしれない。ただ、普通の大会に出てもそれなりに勝っちゃうからなー。もっと大会出場数を絞るべきか。

Published At2011-11-28 09:34Updated At2011-11-28 09:34